三度目の正直・・・ 


 小田原厚木道路、二ノ宮トンネルの手前で横風が気になった。
全般的には穏やかな天候なれど海沿いは朝のうち西風が残るなんて不気味な予報をしやがって・・・。その風のせいか夜空に浮かぶ星々は眩しいほどに輝いていた。トンネルを抜けると、それは小高い丘から見下ろす街の明かりとあいまって自分を空に浮き上がらせるような爽快な気分へと誘ってくれました。

 今回は基本的に”Friday OLM Member”のちょろ松さんなんまるさんそれにおっきな@デブさんと一緒に、個人的には昨年末から時化流れが続いた宇佐美でのヒラメ釣行。激渋の東京湾で昨年後半はイマイチ盛り上がりに欠けたOLM・・・今年を占う意味での一発目!はてさてどうなるのでしょうか?

AM5:00、船長もいつもより早め?
宇佐美港・輝浩丸

 釣りに行くのに竿を忘れてど〜する!
前日の夕刻にわざわざ「忘れ物をしないよ〜に!!」ってメールを入れたのに。そんな自分も港で準備をしている時に電動リールのバッテリーが無い事に気づいた・・・。しかも自宅に忘れたのではなくカッパ同様、前回行った船宿の船の中にね。これが釣り人の「
慣れの果て」・・・。

 そんなこんなでしばし遅れての出船。明るくなり始めた中をいつもの御石ヶ沢下の30〜10mの駆け上がりへと船をまわします。干潮の頃合いのためか潮は殆ど動かず、ざわつく西よりの風で船が流されいつもより起伏の激しいポイントで頻繁に底立ちを取り直しますが根がかり連発でまさに捨て錘り状態。
御石ヶ沢
 海底の岩と錘があたる感触に何度となく「ドキッ」としながらも明確な魚信が伝わる事無く時間は過ぎてゆきます。左舳のおっきな@デブさんは開始後まもなくアオリイカを水面まで引き上げたようなのですが・・・。
 船長の言っていた「イカはあてにならないからねぇ〜」の言葉が冷たい北風とともに脳裏によぎりました。黙々とヒラメを狙い続けていた時にあれほど煩わしかったイカのアタリが、一度美味しい思いをして準備万端整えて挑むと全く姿を消してしまうとはなんとも皮肉な話ではありませんか・・・。

 普段よりも1時間ほど早起きしたためか?睡魔とまどろんでいた時に背後の左艫でなんまるさんが沈みかけてた船上に希望を与える本日の1枚目の肉厚なヒラメ。
するとまもなく手にした竿に力強いアタリが。岩に錘があたるなんてもんではなく、大きく下に引き込んだので魚信に間違いない事を確認しながら竿先を下げて糸を送り込みましたよ。しばらくすると、奴さんエサをくわえ込んだのか、針が煩わしいのか何度と無く激しい引き込みを見せますがそれでもこらえて糸を送り込みます。何しろ日に何度もチャンスがあるものではないだけに慎重にならざるおえませんわな。よほど何かが気に入らないのか首を振るような仕草が短い間隔になってきたところでスーッと竿を煽り合わせて巻き上げてくると水面にふんわり浮かんできた茶色い大きな靴底のような魚影は肉厚な本命でした。
自己記録かな?
 船上のアタリは前半に集中し、上げ潮が全く動かず渋い状態でしたがバラシ2と船中3ならまずまずといったところでしょうか?型的には揃っていて肉厚で大満足でした。
昨年に比べると模様が良くないようにも思えますが、出来れば今シーズンにもう一度ぐらい宇佐美に行ってみたいですね。

 


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