久しぶりの剣崎は・・・
大津港を出た第16いなの丸は軽快なエンジン音のを轟かせて一路「剣崎沖」を目指します。
久里浜の真鯛船団をやり過ごすのにおよそ20分、下浦を過ぎてどれほどの時間が過ぎたか微かに剣崎の真鯛船団が見えてきました。春や秋のそれに比べると意外なまでに小さい船団で僅か30艘ほど・・・半分以上は城ヶ島沖にでも展開してるのかと思いきや生憎確認することは出来ません。
松輪の真鯛船団を通り過ぎしばし、剣崎沖の80mラインに到着してみると船は片手でも余るほどの数・・・。
朝方から吹き始めた北東風はそれほど強くないものの海面をざわつかせ船を潮に逆らうように揺らしています。船長がスパンカを張って準備を整えると、遠くに見える鴨居大室港は一郎丸の青い船体同様、最初の探査を開始しました。
ちなみにおいらの名前は内田じゃないっす(^^;;;
灘よりへと長い探査を繰り返したところで投入の合図。船は北東に船首を向けた状態ながら下げ潮が意外に速く艫へとラインがふけて行きます。底立ちを確認しシャクる竿は一昨日の疲れと速い流れがあいまって非常に重く感じます。
既に開始後一時間ほどが過ぎたでしょうか、長い流しは反応はあるものの群れが薄く乗りが悪い証拠か?遠くに見える一郎丸も同じような場所を長い間合いで繰り返し流しているようです。
だんだんと灘よりから陸よりへと探査を繰り返しながら流して来たところで、危うく逃してしまいそうな繊細なアタリ!。疑心暗鬼になりながら慎重に上げてくると小ぶりなヤリンボでしたが、”ぼうず”を免れてホッと一安心です。とりあえずこの時点で船中坊主も居なくなったようでしたが、型の方が久里浜に比べると全体的にやや小ぶりなようです。
その後は船上のどこかで希に乗って居る様子でしたが。多点掛けも無くイマイチ盛り上がりません。もう竿をたたもうかと思って操舵室へ沖上がりの時間を聞きに行くと、船長も余りの貧価に険しい顔で延長戦を宣言!。
その延長戦も虚しくついに最後の流しへ・・・(-_-;)
船長の気迫におされて最後まで粘った甲斐あってか、見事最後の流しで中錘でふかせたツノに乗ってくれましたよ。ふかせたツノを引くと”ツ〜ン・ツ〜ン”と引っ張りっこをしているような手応え、ゆっくり慎重に巻き上げて来ると下から2番目(ブルー),4番目(紫)のツノに小ぶりながらも2ハイ乗ってきました。この流しで今日一番の乗りを見せた為か船上は活気づき船長は再投入を促しましたが・・・
険しかった船長の顔がいつしか穏やかになったかと思うと
「もう本当に時間に帰れなくなっちゃうから勘弁してぇ〜」
と泣きが入り剣崎をあとにし帰港しました。
イカはお化けでっす・・・(-_-;)
初めて使った中錘でツノをふかせるイメージでのせる事が出来たことに感激しましたが
まさに、イカはお化け・・・
いつどうなるかわからないもんでっす。(-_-;)
昼食の時間を削って延長しめし抜き?で午後のアジ船に乗り込んだのぶ船長お疲れ様でした。ありがとさんでした。