「照り」ではなく,「涼」ゴチ?

 東京湾では、気まぐれな台風6号の影響が殆ど無かったようでマゴチ船は連日出船していたようだ。前回のマゴチが不良だったのが南風による「水温低下」と「澄み潮」に対して今回は台風による吹き返しの北風という対照的な条件。 気温の方も酷暑から一変して秋を思わせるような過ごしやすい陽気となっていた。
PM8:00、受話器の向こうでのやる気満々の相棒からの誘いにおいらは渋々了解したのだった。


 いつもと違う場所に舫われた船には既に1人の客と3本の竿が・・日曜日の方が人気があるのか?シーズン的なものか?結局、船は14人のお客を乗せてゆっくりと滑り出した。
前回と同様に大分うわてのランドマークタワーが遠くに見える横浜方面から流し始めるとすぐに、常連さんが落としこみで喰わしたようだが・・・上がってきたのは50cmほどのフッコ。ところがその後、船中あたり無く流し替えを繰り返す。1時間が過ぎても大きく竿をあおる人はいない状態でアタリすらない、やばーい雰囲気。横浜付近は台風の予報で非難したタンカー?や底引き網漁の船がひしめきあっていた。とかく底引き網漁の船はそこいらじゅうに散らばっていおりあれだけの船を見たのは初めてだ。


 繊細なアタリとともに穂先を沈める。5秒ほど数えてそっと穂先を5cmほど上げてみるとそこには間違いなく生命感が伝わる。決して咥えたものを放そうとはしないしっかりとした手応え。再度穂先を落として5秒ほど・・・大きく竿をあおると「乗った!」前回バラした時よりもしっかりとあわせを入れたが、手応え小さめで上がって来たのは30cmほどの本命マゴチ
                              これはリリースになりましたここ弁天屋の馴染みの間では小ぶりな奴は生簀に入れて後ほどリリースといった暗黙の「弁天ルール」があるようなのでとりあえず次に型が見れるまでこっそり足元のバケツにキープしておく。

 確かに30cm程度ではたいした刺身も取れないし、30cm一本だけ持って帰っても・・・と言う気にならないでもないから諦めもつくんだけど。
 ところが、次がなかなか出ないのである。船中ポツポツ上がり始めてはいるのだけど。餌取りの河豚が居るので頻繁に船を立て直している。
エビ餌の頭だけが残ってくるのは小型のマゴチか?それともフグか?全くアタリが無ければフグなんだろうけどねぇ。とにかく今回は繊細なアタリをどれだけ読めるかと言った感じでそれこそ幹糸に当たる潮の流れと時折底立ちの変化で重りがかすかに岩にこすれるかのような感触・・・。

 おいら以外は比較的型が出ていて期待がもて始めた頃、船が前回後半に調子の良かった八景沖付近まで下がってくると満遍なくアタリが出始めて船長がタモとリに駆けずり回る。 船中大小問わず頻繁にあちこちでアタリが出て大半のお客がマゴチをゲット・・・おいらの上手に釣り座を構えた相棒と一人はさんで艫側に構えた1人の常連さんを除いては・・・。 
紅一点の女性も小ぶりながらも3連荘でヒット。 小型が続いたり小型らしいアタリが多いのを見極めると船長はすかさず船を流しかえてゆく。


 残り1時間ほどになった頃だろうか、ようやく2本目を手にするも1本目よりも小型のなので迷わすリリース用に生簀に放り込む。
ここから相棒が連荘で40cmクラスを2本ゲットで一安心。おいらの右手に座ったお客さんには60cm2kgほどはあろうかという立派なマゴチを見せつけられ、止め処なくあちこちでマゴチがバタバタ上がり続けたその頃、今日5回目のアタリで3本目にしてようやく40cmのキープサイズを確保しバケツに入った一本目のマゴチもお役御免でリリース用に生簀の中へ。 結局30cm以下2本はリリースして40cmオーバを一本だけ持って帰りました。
なかなかの釣り運を持っていると見た!

 今時はまだハゼや、メゴチよりエビ餌の方が喰いが良いと皆が口を揃えて居ました。いつからメゴチ、ハゼが有効になるのか?その時に来るとあわせのタイミングがわからず、また一からマゴチ釣りを覚え直さないといけないのかなぁ。
とかくハゼやメゴチは底を這わせるイメージで喰いこみもエビ餌より長めに待つのが基本のようだが・・・。来週はまだエビ餌でいけるの?かぁ


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