「丸宗太」さんと「槍烏賊」?

 「イカ釣り」は今回で3度目・・・
イカ釣りの醍醐味はなんと言っても投入時?!船はイカの影を魚探で探査しながら移動を繰り返し「ここぞ」と言うタイミングで船長からの合図。「はい、どーぞー水深170mで下から10m・・・」釣り人は一斉に5〜10本のイカツノを付けた仕掛けを錘から海へ放り投げる。スポッ、スポッ、スポッ!!・・上手く行けば投入器の筒に収められたイカツノが勢い良く錘に引っ張られて海中へ向けて引きずり出されてゆく。ところが、この時イカツノに幹糸などが絡んでいたりすると上手くツノが出なかったりツノどうしが絡まったりしてしまう。最悪の結末はツノが投入気の筒から出ずに放り投げた錘のみが勢い良く「プツッ!」と音を立てて幹糸を引きちぎり「どぼん」で&$%#○@×・・・。初めての時はヒジョーに苦労した、で嫌いになった。でも、喰いたい。ならば克服せねば・・・そういう訳なのだ。

 今回はネットで知り合ったマルソータさん御一行なんまるさんおっきな@デブさんとおいらがお邪魔?するようなかたちで剣崎は間口港の「又信丸」さんからの出船となった。仕立てなので皆さんの手際を拝見して参考にさせてもらい苦手克服なればとの願いを込めての挑戦。間口港と言えば懐かしい港でもある。以前は僚船の「丸江丸」のおやっさんにお世話になったもんだった。日頃、サバ漁をこなすおやっさんの船は小ぶりで操船も半端じゃなかった。でも、おいらはそれが当然なんだろうと思ってたんだよねぇ、ずぶ濡れになりながらさ。釣果にバラツキはあったもののそれなりに楽しめた御宿も小ぶりな船で6名からではなかなか厳しいし、あの操船で我慢するメンバーを募るのもちと厳しいか?と言うことで最近はご無沙汰してたから顔を合わせたくなかったんだよねぇ〜実は。

 しけのミヨシは結構辛いのだ・・・

 ヤリイカは渋い状態が続いたがスルメ交じりで何とか楽しめそうだと言うことで船はポイントの洲崎沖を目指す、あいにく風も強く、若干のウネリもあり、お世辞にも良いコンディションとは言えない状態だった。左ミヨシで激しく揺れ、飛沫を上げながら疾走すること30分程だろうか、船はスピードを落として船団からかなり離れたところから探査を開始。昨年はじめに購入して未使用のヤリイカ用の2.4mのロッドに120号の錘に6本のツノをセット。いなの丸の船長のアドバイス通りスルメが主だから上の方は14cmのツノで下2本だけヤリイカ用にシンプルなツノをセットすんだよぉ〜ってのを守ったかたちで第一投。心地良くとはいかないまでも無難に投入を完了した。水深150m程度着底を確認してから小刻みにシャクるとすぐに・・・あれれ?初めての竿だし、第一投目だし、時化てるし?なんか反応が有るみたい。すかさず船長から「きてるだろよぉ!」と声を掛けられ小さくうなずく、一応追い食いさせるべくゆっくり10m程度巻き取ってあとは電動リールの中速程度でゆっくりとあげてくる。引きがかなり強かったのでスルメが何杯?って感じだったけど上がって来たのは「スルメ」と「ヤリ」が1杯づつ。ひじょーーに幸先のよいスタートかと思われたのだが・・・はじめての沖干しだがあいにくの天候・・・

 イカ釣りの醍醐味、それは自ら手にした獲物にしか施せない細工が楽しめる点もある。前2回はそんな余裕もなく楽しめなかった「沖漬け」に「沖干し」。沖漬けってえのはタレの中を生きたイカが泳ぐうちにイカ自らがタレを吸い込んでよい按配に仕上げがというもので、焼いても美味いらしい。沖干しはそのまんまイカを開いて船上のロープなどに引っかけてある光景を目にして一度やってみたいと思ってたんだよねぇ。沖漬けのタレもなんまるさんにおせーて頂いてペットボトルに入れてタッパと一緒にクーラに潜ませた。イカ釣りの場合、えさは不要で船上で調理の大半が済んでしまうのも魅力かもしんない。

 酒・みりん・醤油を同量にタカの爪 byなんまるさん


 とりあえず幸先のよいスタートを切ったものの、どーも雰囲気は怪しい。イカの移動が早いのか船は移動を繰り返し探査の時間も長くなる。かなりの探査を繰り返し離れていた船団に混じる形となるが、他船も芳しくない様子。そんな中、何とかスルメを2杯、追釣して沖漬けの素だけは確保し肩の荷が下りた感じ。周りのメンバーもポツポツ手にしているが渋い事には変わらずこの時点ではおいらが竿頭?結局、太陽が顔をのぞかせることもなく沖干しを並べる事はかなわず前半に集中したスルメ4杯と貴重なヤリイカ1杯という無念の結果に・・釣れる時は沢山釣れるらしいが、おいらはまだ経験したことがないー。

ごめん・わかりにくいけど真ん中が唯一のヤリイカ

 

  イカ釣り後に船を降りる時に思うのは、もうやらない!・・・なんだけど、家に着いてイカを食すと・・・また、行きたくなっちゃうんだとさ。



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