あ゛〜・よせっ!

 シーズンはしりのアオリイカ。産卵前で型は小ぶりなものの、来春の本番を前に「手応え」をと浦賀港みのる丸なんまるさんと待ち合わせをしたまでは良かったんですが・・・。地図が古かったために久しぶりに朝から迷子になって嫌な汗かいてしまったでやんす。
浦賀港から鴨居付近まで2往復ほどするが見れば判るはずの看板はいくら探しても「前田丸」しか見当たらないのだ。どう読んでも「前田」は””で””とは読まないよなぁ。明るくなり始めた頃、ここは一発!地図とは反対に右折してみることにしたのだ。

 おいおい・・・とりあえず車を降りて周囲を見回していると鋭い嗅覚が!?(クンクン)植木ですっかり隠れた船宿を確認「み・の・る・丸」の文字が、するとその先のゲートになんまるさんらしき人影を発見。(ホッ)
この時点で今日お初にお目にかかる「三郷の天然塩」さんもまず辿り着けないだろう事は容易に予測できたわけで。すぐに携帯での連絡をとるとやはりおいらと同じように右折してすぐ近くまで来ていたので事なきをえました。さすが「志」を同じくする者と言ったところでしょうか。

 只今の釣り物はスミイカとアオリイカの2艘でアオリイカは不調なもののスミイカが混じるという事でおいらの様なエギング初心者には丁度よく、何よりお客が少くのんびり出来そうなのが嬉しいですな。と言う訳で、休憩所でしばし歓談の後、定刻のAM7:30に4名のお客を乗せて静かに港を離れました。

なんまるさん 天然塩さん
船べりが低いのが気になりましたが操船は丁寧だったような・・


 ポイントは港を出て10分ほどの鴨居沖。水深は15〜25mで思ったより浅場でなだらかな駆け上がりを繰り返しトレースするといった無難なスタートとなりました。久里浜沖と鴨居真沖に2艘ほどの船が見えるだけで周囲を流している船はなく、のんびりそして本当に居るのかなぁ?っという思いを抱いたのはおいらだけではなかったはず・・・。

 上からの棚取りでは駆け上がりを攻めにくいので下からの棚取りに切り替え、底立ちを取ってハリスを馴染ませながら餌木がフォールする間をとって・・・前回の初めてのエギングでアオリイカを釣った時の感覚をアレンジしながらやや大きめに2〜3mほどシャクリます。朝の内はやや強い北風で船の向きが思うようにならず糸吹けとともに軽い錘を操るのに苦労し、何度かハリスが絡んだりしましたが頻繁に底立ちを取ったり、エギのカンナにゴミなどがついてないかを確認しながら一生懸命シャクリ続けましたですよ。

 やがて風にもなれて潮も落ちつき始めた頃でしょうか、シャクろうとした竿先に「コツン」と小さいながらもハッキリとした重量感。右手に持った竿を素早く左手に持ち替えてテンションを緩めないように慎重に巻き上げてきます。澄んだ海面に姿をあらわしたのは同長20cmほどの可愛いスミイカ。なんまるさんにタモ取りと扱い方を教わりながらバケツの中へ。
釣った時は茶色いんですけどね・・・
慣れないスミイカは綺麗な写真を撮れませんでした・・・
 スミイカは水があるといくらでも墨を吐き続けるので、ハリスを緩めないように一度水面で様子を伺ってから「そーっ」と刺激を与えないように船べりまで上げてきます。その時に口を海側に向けながらイカの首根っこをしっかり掴んでから船べりでギューッと押し付けて水を押し出させるのだそうですよ。こうして海水を吐き出させてしまえば噴水のように墨は吐けなくなるのだそうな。とは言え油断してその後、イカの口を人に向けたりしちゃぁーいけませんよ。水を吐かせて首根っこを掴んだまますばやくバケツに入れるのです。え〜くれぐれもバケツに水を張っちゃぁいけませんよ!!水を抜いた意味がなくなりますからね。(thanks なんまるさん)

スミイカの墨は自分が被っても人に被せてもかなり気まずい雰囲気になる事間違いありません。くれぐれも船上で「うぎゃぁ〜」とか「ふざけんなよぉ〜」とか悲鳴や罵声が飛び交っても肩を揺すって笑っちゃぁいけませんよ、明日は我が身ですから・・・。

 イカは海水(塩水)で洗うと身の透明度を保つ事が出来るそうですが、船の上で墨袋まで抜こうとしても止め処なく墨が出続けるのでほどほどにして袋にしまいましょうね。釣り上げる過程から持ち帰って食べるまでに思いのほか手間のかかるスミイカは釣り過ぎ注意ですぞ!
他のイカなら貰う人も喜ぶんでしょうが、スミイカは台所を真っ黒にしてしまいますからね。とにかく墨は濡れているうちに落とさねばなりませんからご注意あれ。 大漁はある意味辛いのではないかと。
スミイカ=オレンジの法則
マゴチ竿でも充分でした
 スミイカ船のお客さんからスミイカはオレンジの餌木が良いと教わり、まずはお土産確保でオレンジをセットしたのが大正解。たて続けにスミイカをゲットしてシャクリ方にも自信が持てたところで、客観的にいろいろ状況を分析しながらいろいろ試していると型も交じり順調に4ハイほどをキープしたところでハリスが絡んだついでに、アオリ狙いで餌木をピンクに変更。するとこれがまた”大当たり”なのよ。ここのところこの状況判断が面白いように的中するのが恐ろしい。小ぶりながらも本命アオリイカをゲット。
本来ならスミイカの棚よりも上げてみると聞いていたんだけど、棚は僅か50cm程度上げただけだったでそんなに微妙なのか?ちょっと気になるけど、それは今後数を釣る事でおのずと答えが出るんでしょうね。

 エギング初心者のおいらのタックルは2.3mのマゴチ竿にYODURIの「く」の字型中錘り8号、ハリス4号4mに餌木はYOZURIアオリーQ4号。竿が長いと穂先にPEラインが絡んだ時に解きにくいのと、手首がだるくなる程度で今のところ大きなハンデキャップはないような感じでね。

あ〜お〜りぃ〜〜
小ぶりながらも美しい・・・
 そんなこんなで船中4名で全てのイカは右舷で取り込まれており不思議な感じもありましたがどうやらそれには理由があった?・・・。ともあれ、結局アオリ・2ハイスミイカ・8パイでお初のエギング乗合はおいらにとっては大成功となりました。うししし


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