初めてのその海は・・・

 初めての安房は館山、伊戸からの釣り。

お宿は、毒舌・ダンディー・船長の海老丸。 船は思ったより大きく設備も整っていた。

房総フラワーラインを外れて細い道をちょっと下るとそこに伊戸の港があった。周囲を磯に囲まれこじんまりとした港は海賊の隠れ家を模したものだそうだ。
AM3:00頃、微かに響く潮騒の中でひと休みを試みるも寝つけるはずは無かった。
AM4:30に乗船準備を整え始めると先着のお客さん3名とほぼ時を同じくして船長と女将さんそれに愛犬のトトが軽トラにて到着。他の船も出船準備を始め、にわかに活気づきはじめた。
えびまる
 まだ薄暗い中を船は静かに滑り出した。はじめての海で何処を目指しているのか方角さえままならない中を走る事15分ほどだろうか、静かに船を立て直しての実釣開始となった。

 前半は手持ちで積極的に誘いをかけようとハリス4号7mで上から28mの棚指示を丁寧に誘う。数投目の誘い上げた時に力強い引き込みが・・・。 この日、この海で初めてのアタリという事もありこれでもかというぐらい慎重にやり取りしていると、どうやら真鯛ではない様子。
上がってきたのはショゴ(カンパチの幼魚)でした。
その後はウリンボが時々顔を出し、餌取りが多く苦戦を強いられる。 ウリンボを泳がせる手もあったのだろうがコマセ釣りに専念したかった訳で・・・。実際のところこれが裏目に出たのかも?知れないけどねぇ〜。

 潮は全くといっていいほど動いていなかったなぁ。点在する根を頻繁に流しかえるが潮の向きも安定してない様子で全体的に澱んでいるようだった。
そんな状態で午前船の釣果は船中6人でカンパチ1本・真鯛1枚・ショゴ数本・ウリンボ多数といった散々な状態で幕を閉じた。
・・・・・
 そんな仕打ちをされながらも遥々出向いてきたのに収まりがつかずに午後船に夢をたくしたものの・・・。

 午後も海の様子は大きく変わる事は無かった。北風が徐々に強くなり太陽が陰り始めたせいか午前とはうって変わって肌寒くなった。(釣果の方はもっと寒かったけどね(^_^;)
少しずつではあるけれども潮が動き始めたかと思ったら・・・。怪しい魚信が何度となく穂先に伝わる。何処へ行っても「ウマヅラ」ばかり・・・(-_-;)

午前は「フグ」にとり憑かれ・・午後は「ウマヅラ」にとり憑かれ・・・くわばら・くわばら・・・・・。

結局、めぼしいもの?は「ショゴ・1」「マトウ・1」といったところで幕を閉じた初の房総遠征。海老丸直営の民宿「いそざき」で夕食前に船長と話をして釣れる釣れないの前に人との出会いに感激した。
ダンディ船長

おそらくは釣りをしていなければその人と出会う事はなく、その場所を訪れる事も無かったかもしれない。沖上がり後に船宿で船長を交えてお茶を飲み・・・同じ船に乗ったお客さんと一言、二言と言葉を交し・・・。

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