「釣り納め」から一週間の「釣り初め」
         同じ船宿・同じ釣り座で結果は如何に・・・

 昨年末の「釣り納め」にて本命の「真鯛様」を拝む事が出来なかった理由を自分なりに分析したが結論はでなかった。まぁ、結局のとこ「魚にやる気が無かった」という事にしておいて次なる戦略を練るのだ。コマセワークは潮の流れ加減、船の動きに注意しながら振り出しのタイミングを考え、オマツリを恐れず、釣る為の手返しを心がける。と言ったあたりまえの事を仕事初めの職場で考えながらパソコンのデスクトップに設定された天気図を眺める・・・ムムッ、やはり西高東低・縦縞模様による季節風が気になるところだ、窓の外を眺めると穏やかな青空が・・・・しまった今日行っときゃ良かったと思ったのはおいらだけじゃなかったと思うんだけど。

 実は元旦から釣具屋を巡り「赤・コブ」なる竿を捜していたのだ。
今まで使用していた振出しのインターラインタイプの竿はヤワッコく釣り納めの「イナダ」相手にやり取りができないと感じたので新調を「慎・重」に目論んでいた訳なのです。
「魔法の竿」も考えたんですが材料が無かったのとも少し鯛を釣ってみて竿の調子を自分なりのイメージとして持っていないと使いこなせないかも知れないと思ったもので比較的手ごろな価格\15120円で50号負荷,3m30cmを購入したのである。


 新調した赤い竿で赤い本命をとおっきな@さんからの誘いを断る訳なく再度、京急・大津は「いなの丸」よりコマセ真鯛でのリベンジ釣行となりました。
元旦以降の季節風によるシケで他の釣り人も「釣り初め」が「おあずけ」になっている人も多いだろうと思ったんですが、そんな事で先送りにしたくないほどやる気が漲っておりました。漲りすぎて、また眠れない。そんな夜は現実逃避したくなるような仕事の事を考えれば寝つきも良くなるかと、いろいろ考えてみるんですがいつの間にか船上での光景が思い浮かんでの繰り返しで出発の時間になったのだ。
 いつも通り、釣り人の朝は早いとAM3:00に自宅を出て結局AM5:00にいなの丸へ一番乗りかと思いきや休憩所には前のりで来られた方が休んでらっしゃいました。内陸ではそうでもなかったのに荷物を下ろすと冷たく強い風が吹いていた。釣り座を確保するため荷物を船に運んで「釣り納め」の時と同じ右舳におっきな@さんと並びで釣り座を押さえ休憩所でテレビの天気予報を見ていると寒い一日で結構風が強いとの事・・これは予想外。天候を予期したかのように釣り人の出足は鈍そう、AM6:00になっても常連さんと思われる方が4名ほどで安心かと思われ、AM6:20頃船に向かうと右舷7名、左舷8名の計15名程度と結構な賑わいになっておりました。おまけに風は収まる気配無くかなり強い。そんな中AM7:00に河岸払い、例の如くキャビンに入ってぇ〜のアナウンス。ポイント久里浜沖90mまでの30分程度をキャビンでおっきな@さんと雑談を交わしながら外を眺める。
 
 棚はハリス+2m、北風強くかなり寒い。中潮のこの日、朝から上潮で北風に向かって船首を向けると艫から舳へ向けて潮が流れるはず?と、舳のおいらには好条件だったんだけど出だし、いつもの如く手前マツリ。そうさねー他の人に遅れる事3投といったところだろうか、やっと仕掛けを落とした。暫らく様子を見て電動リールで仕掛けを上げる。するとリールの様子がおかしい・・リールの穴にラインが通っていなくてスプールの片側だけに集中して巻き取られていた。
ドッ、ど素人!!すぐにリールをセットしなおすが船長からはまたアイツぐずぐずやってる
よぉ〜と思われるほど時間がかかってしもーた。

 そんなこんなで暫らくすればいつものおいらのペースになるさと思ったが風とうねりが邪魔をした。尻持ちつくはよろめくはを繰り返しながら、最初のアタリは1時間ほど経ったAM9:00頃であった。初めての竿の初めての魚・・・それは初めてのやりとりとうねりのせいでわかりにくく、おそらく真鯛といった感じでしかなかった。
とりあえず、ドラグを緩めにして途中から電動でゆっくりと上げてくる。「ぴっぴぃ〜」ビシが船べりまで来た合図で竿を竿受けにおいてゴムを手繰るとそこには綺麗な輝きが・サバの様におおきな円を描いてクルクル回るのではなくハリスを中心に魚体が波にもまれまるで木の葉が揺れ落ちるかのような動き。「
本命」です。でも、ここからなんです問題は棚は合ったみたい、であればすぐに追釣したいところなんだけどしばし沈黙。
それから30分ほどが過ぎた頃からだろうか、うねりで大きく揺れる置き竿の竿先から微かな反応が慌てて手にすると先ほどと同じ手応え。うねりが大きいために海上の波を確認しながら慎重にやり取りして上がったのは1枚目と同じ0.7kg程度。手返しよくすぐに投入を繰り返す。潮がかなり流れているが二枚とも+2mで喰わせているのでそのままの手返しを繰り返すとすぐに3枚目の反応。これははっきりとしたアタリが出てなかなかの手応え。糸を送り出してドラグを調整し、ゆっくりやり取りを楽しむ。うねりと同時に真下に突っ込む真鯛の手応え緩めのドラグからすぅーっと糸が出るのにあわせて竿をやや下げ、止まったところで竿を上に上げてラインを巻き取る。そんなやり取りを80mから50m程まで楽しんだところでドラグを緩めて電動で回収。上がってきたのは1kgの
本命。昨年を通じて1番型が良かった。その後も、1枚を追釣してAM10:30までに4枚を揃えて気分は上々!

 実は前回からエサ取りが少なかったので蛍光玉なるものを付けて竿を大きくシャクる誘いといったパターンで終始通してみたんだけど、結局午前中がピークだったみたいで駄目押しを押せずに詰めの甘さを露呈してしまった。何しろ手返しの悪さといったら、上げる時は風でラインが吹けて舳3番目の付近にハリスが絡むし、投入の時はビシから投入しラインを手繰って最後に差しエサの付いた針を放り込むとエサが外れて・・・すぐに巻き上げ再度、差しエサを付けての繰り返しでおそらく他の人の2/3程度しか投入が出来なかったのではなかろうか?
 
が、結局のところ「いなの丸」では3/4回で真鯛を仕留めておりますまずゾッコンといった感じでしょうか?もちろん4枚釣ったのも今回が初めてで上出来な一日だったとさ。


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