ショック・サイエンスの謎
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旧ショック・サイエンスについては、今までその作品中の仮説面に焦点を当てて来たが、今回は少し違う面を取り上げたい。 |
参照:ワンダーライフ各号、SSR1〜3
ショック・サイエンス 写真の謎
| ショック・サイエンスR第2巻で、なぜか写真中の人物の目に黒線が入っているのにお気づきになっただろうか? 第1巻、第3巻には、こんな黒線は入っていない。実は、それには裏話がある。ショック・サイエンスRは大真実裁判係争中に出版されたが、第2巻出版前に、こちらは原告側にこんな指摘を行っている。 “原告の作品中には写真が多用されているが、それらの人物に許可を取り、肖像権処理がなされているか、疑問である” それに対して原告側はなされていると答えたが、その頃に発行されたショック・サイエンスR第2巻では、なぜか写真に黒線が入っていたのである(笑) 肖像権処理がされてないって言ってるようなもんじゃん‥‥‥(苦笑) ショック・サイエンスのうさん臭い写真の数々。どちらかと言えばお世辞にもあまりうまいとは言えない児童漫画風の素朴な絵柄の漫画に妙なリアリティを添えていたのは、それらの写真ではないだろうか。エルサレムの写真を貼ればエルサレム、大西洋の豪華客船の写真を貼ればその客船、南極基地の写真を貼れば南極に、実際にあすかあきおが行っていると思った読者も少なくないのである。外人の写真が貼ってあってそれに〜〜学者とキャプションがあれば、その学者が実在して飛鳥氏と密談したと信じる読者がいるのもにべなるかである。その中には、CIAのエージェントがニッコリ微笑んでる写真まであるというのに。海外の写真で実際に飛鳥氏が写っているのもミクロネシア、他は後にテレビの取材で行ったアメリカだけなのだ。 ショック・サイエンス第1弾の「ネッシーは捕獲されていた」では、実は冒頭の飛鳥氏の写真以外、写真が使われていない。ショック・サイエンスのうさん臭い写真の始まりは、その次の回に出てくる、1946年に仁徳天皇陵に潜り込んだデビッド・レイ・ヨセフ伍長の写真からである。 少し前に復刊されたショック・サイエンスRでは、なぜか写真がキレイになっている。キレイになった分リアリティが増すかというとそうではなく、むしろ白々しいわざとらしさが出た気がするのは僕だけではないはずだ。 ヨセフ伍長の写真もキレイになっているのだが、それは演出的にマズかった。とてもではないが、それは1946年の写真ではありえない。ヨセフ伍長の写真は現代の誰かの写真であることは、熱烈なビリーバーたりとも認めざるを得ないだろう。白いワイシャツにネクタイをピシッと絞めた朴訥そうなこの若者は、もしかするとモルモンの宣教師なのだろうか・・・。 ショック・サイエンスの写真は“漫画の嘘”であることは論をまたない。フィクションだから許される演出上の嘘である。しかし、読者はそこにノンフィクションを見ようとする。あすかあきおもまたそれを正そうとはしない。フィクションとノンフィクションの危ういバランスでしか成り立たない虚構のカリスマ性を保とうと、沈黙の中で嘘をつく。そして、あすかあきおは原稿に写真を貼り、今日も世界中を飛びまわるのである。 ・・・・・どこかで言い訳の声が聞こえてくる・・・・・ (終) |