Five-octave Fretted Clavichord

18世紀後半を想定した5オクターブの大型クラヴィコードです。
この楽器を担いでイタリアへ行って来た顛末はこちら

design concept
⋅have enough string length in bass
⋅compact and light weight (about 20 kg) as five-oct. clavichord
I carried this clavichord to the international clavichord symposium in Magnano, Italy

5オクターブのフレット式の例はあまり多くありません。ここまで大型になると、完全なフレットフリーにしても奥行きが6〜7cm広がる程度だからかもしれません。それならば、演奏上の制約のないフレットフリーにしたほうがいい、ということなのでしょう。
それをあえてフレット式にしたのは?
フレットフリーよりフレット式の方が弦の数が少ない分、ボディーや響板にかかる圧力が少なくなり、楽器としての表現力は優れている、という意見があります(たとえば今回の楽器をフレットフリーにすると16対、32本弦が増えます)。 反面、フレット式では調によってはナチュラルキーとシャープキーとの間でレガートが弾きにくいという欠点があります。
それぞれメリット、デメリットがあるわけですが…
フレットフリーで作っていたら、イタリアまで持って行くのは無理だったかも…そう考えるとフレット式で作ったことにも大きなメリットがありました。

Georg Böhm: Allemande from "Suite F Major" performed by Kazutaka Tsutsui
J.S.Bach: Chorale "O Ewigkeit, du Donnerwort" performed by Kazutaka Tsutsui


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