桃色鉄道研


はじめに


1年目 「ニューデイズ、始まったオレたちの戦争」
2年目 「しょっぱなからのデッドヒート」
3年目 「茫然自失、理不尽シンドローム」 
4年目 「賽の目に賭けられた命」
5年目 「世界の変貌」
6年目 「コマンド・ゾーン」
7年目 「天・地・鬼」
8年目 「豪速球の真価」
9年目 「和みワールド・桃鉄むかしばなし」
10年目 「神々のカードバトル」

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→最新の桃へ (10/20更新)




はじめに


CMで見た桃太郎伝鉄11があからさまに面白そうだったので購入してみたのですが、
「対戦相手がいない」というあまり大きな声では言えないタイプの問題が発生したので、
仕方なくコンピューターと99年のガチンコ勝負をする事にします。
ですが、それを狭い部屋で一人黙々とやり続けていたら、最悪の場合発狂の可能性も考えられますので
インターネットという素敵機関を利用し、皆さんにその戦いの記録を公開することで
「大丈夫。僕は一人じゃないんだ」と自分自身に思い込ませ、何とか6800円の元を取ろうという
非常に後ろ向きかつ、非生産的な自己満足コンテンツでございます。
だから究極言ってしまえば、「読む必要なし」です。悲しいけどコレ、戦争なのよね。







ハッキリ言って僕は、桃鉄はかなりやり込んでいるタイプの人間ですので(昔は対戦相手がいた)
CPUは全員さくま(一番強い)でやってやろうと思っていたのですが、
11は最初はさくまが選べないようなので、えんま・あしゅら・らいじんの三名と戦うことにします。
期間は前述の通り99年。もちろんズルなどは一切無し。それでいて完璧な勝利を目指します。

1回の更新で1年分の出来事を振り返っていく形式にしたいと思いますので、
単純に考えて、毎日更新したとしても全て終わるのは99日後。
あまりにもダレてきた場合には、途中経過を省略する可能性もありますが。

あと、言い忘れていたというか目をつぶっていた現実というか何というか、
桃鉄を全然知らない人にはわけが分からない内容になるかと思いますので、
その場合は、桃鉄11を購入してルールを覚えてください。そして、僕と対戦して下さい。お願いします。

では、以上の条件で進めて参りたいと思いますので、暇な方はお付き合いくださいませ。
文章のオチとかそういうのは全然ないので気をつけて。あー、でもそれはいつもやね。ケケラケラ。


−−−−−

(行動順)(名前)(使ってる人)(そいつの性能)

1、あしゅら社長 あしゅら <ひょっとすると一番強いかも!>
2、らいじん社長 雷神 <憎たらしい相手! いじわるカードの達人!>
3、ねんまに社長 僕 <情緒不安定! 常に奇声を発しながらのプレイ!>
4、えんま社長 えんま <ムチャクチャ強い! ケタはずれに強い!>





1年目   「ニューデイズ、始まったオレたちの戦争」


というわけで、いよいよ99年にも及ぶ長い戦いのスタートです。
対戦相手は、どんな嫌がらせをしようがリアクション皆無のCPU様たち。
皆さん、友達は大事にせなアカンよ。

では、例によって例の如く、1000万円持って東京駅からのスタート。
最初の目的地は出雲です。幸先いいね。独占が簡単な駅だし。
しかし、だからと言って単純に出雲に向かうだけでは芸が無い。
「桃鉄の申し子」と各界で噂されている僕は、即座に小渕沢の駅弁屋(収益率100パー)をゲットです。
この辺り、抜かりはないよ。なんかいきなり楽勝ムードってなもんですわ。

しかし、欲を出したのが運の尽きだった。
1000万しか持ってないのにいきなり1000万の物件を買うと、当然持ち金はゼロ。
まあ、プラス駅を経由しながら上手い具合に行けるかな〜、と踏んでいたのですが、
2月連続で赤マスにはばまれ後退を余儀なくされることに。
いきなり借金して駅弁屋を売るというのは、何て言うか意味が分からないので仕方ない。

そんな事をしている間にCPUどもは一路出雲へ。
しかも、らいじん社長がカードマスでオレンジカード(無くなるまでサイコロ2個)を入手したので、
思わずリセットボタンに手が伸びてしまった。
クソが…! 出雲は僕が入るんだよ! 出雲そばを買い漁るんだよ! CPU風情が邪魔してんじゃねーぞコラ!!

しかし、そんな僕の怒りも虚しく、オレンジカードで高速移動を開始するらいじん社長。
ちっ、ヤバイな。こりゃ何とかしないと、マジで出雲に入られてしまう。そばが。そばが。

と、その時。僕の願いが通じたのか、ナイスなトラブル発生。
あしゅら社長の使ったぱろぷんてカード(何が起きるか分からない)の効果で、
全員にウイルスカード(持ち主のカードを食い尽くすまで消えない)が強制配布。
そのおかげで、らいじん社長はわずか1月でオレンジカードを失ったのでしたー。
ざまみー! 死ね! らいじん死ね!
しかも僕は、カードを持ってないので被害はゼロだった。
あしゅら社長はすごくいいヤツだよね。

じゃあおじさん、この調子で出雲目指しちゃうぞー、
と思ったら、もう既にらいじんの野郎ゴールしてやがるよ!
残り6マスの6を一発で出しやがった。やっぱ死ね! らいじんは死ね!

まあ、CPUにキレても無駄である事は知っているので、事実は事実として受け止めるのです。
次の目的地は伊勢(三重県)。なんと! こりゃ僕がサイコロ一振りで入れる距離ではないですか。
出雲に向かっていた僕は、丁度良い場所にいたのでした。いいね。すごくいい。
んで、恒例の貧乏神がつくのはえんま社長。そういやアイツ、何かまだ関東の方にいたな。
ひたすらプラス駅で金を集めてたみたいだけど、貧乏神つけてちゃ意味ないよー。

じゃあ、サクッと伊勢に入るとしますか。残りは6マス。
らいじん社長みたいに一発でそーれ、と。ダメだった。まあ現実なんてこんなもんね。
じゃあ私、代わりにカードを頂くわ。おやまあ。これは。レッツ5カードじゃございませんの。

レッツ5カードとは、数ヶ月の間ずっと5マス移動が出来るというグッドなアイテムです。
したがって、目的地までの残りマスが5の倍数だった場合は、何かトラブルが無い限り、
確実に入れてしまうというお得感。いいね。序盤からこういうカードが出るのは実に良い。
よーし、ここぞという時のために大事に取っとくぞー。

そんな僕の些細な夢をメチャクチャにしてやろうと密かに企む人物がいた。らいじん社長だ。
彼は、僕がレッツ5カードを手にした瞬間。そう、まさに間髪入れず、だ。
豪速球カード(他のプレイヤーのカードを叩き割る)を使い、見事にレッツ5カードを粉砕してくれたのである。
僕はテレビの前で悶絶し、らいじん社長の死を心の底から呪った。相手がCPUであるにも関わらず。
らいじん殺す…。マジでらいじん殺す…。

だが、悲しんでばかりいるわけにはいかないのです。
悲しみを怒りに変え、立てよ国民。オラ! 伊勢まで残り1マス! サイコロの出目は! 1!
ボケが! 見たか、らいじん! テメー、レッツ5叩き割ったくらいでいい気になってんじゃねーぞコラ!

テレビに向かって大声で叫びながら(キチガイ)、伊勢に到着。ごっつぁんです。
次の目的地は鹿児島ですわ。貧乏神は相変わらずえんま社長。アイツはやる気が無いのだろうか。
まあ良い。今はとにかく鹿児島に。連続到着を目指すばってん。
そして、らいじん社長。テメーを完膚なきまでに潰してやるかんよー。

「ククク…。果たして、お前にそれが出来るかな…?」
「え…?」

様々な思いが交錯する中、4人は九州を目指す。


−−−−−

1年目 決算

<収益>
1位 ねんまに社長 (5000万円)
2位 らいじん社長 (2500万円)
3位 あしゅら社長 (0円)
4位 えんま社長 (0円)

<総資産>
1位 ねんまに社長 (2億4490万円)
2位 らいじん社長 (2億3960万円)
3位 えんま社長 (2860万円)
4位 あしゅら社長 (−2560万円)

総括:特にこれといった動きの無い1年だったので、いきなり企画倒れの感が否めませんが、
    とりあえずらいじん社長は殺したいというのが、今の僕の素直な気持ちです。

<次回予告>
やっぱらいじん殺す。いや、殺らねば殺られるのだ。
これはいわば正当防衛というヤツで…。
そんな強迫観念に囚われながら、うつろな表情でモニターを見る僕。
そこにはもう、かつての優しい僕の姿はなかった。
ただ、桃鉄というゲームに己の魂を奪われた哀れな子羊が1人。
だがそれでもいい。今はただこうしていたい。
現金と現金を奪い合う、この熾烈な争いの中に全てを埋没させてしまいたいのだ。
そして僕は辿り着こう。夢の中で見た、あの理想郷へと。

次回 桃色鉄道研 「しょっぱなからのデッドヒート」





2年目   「しょっぱなからのデッドヒート」


いつの間にか借金を背負っていたあしゅら社長が、
起死回生の策を求めてカード駅に飛び込むという涙ぐましい場面から2年目はスタート。
おうおう、貧乏人の必死な姿ほど見ていて面白いものは無いねぇ。

ハッキリ言って、僕ちゃん様ことねんまに社長は余裕のトップなので、
借金なんていう情けない体たらくのあしゅら社長などアウトオブ眼中なのです。
せいぜいクソみたいなカードでもつまんで粋がっていると良いわ。ブヒョヒョ。

とか思ってたら、カードの精だとか名乗る人物が現れてあしゅら社長にもう1枚カードを引かせやがった。
11では、借金していたらこういう救済措置が起こるらしいです。
ふ、フフン。まあ、アンタがカードをもう1枚引こうが、別にどうってことないわよ。
じゃあ次はらいじん社長の番……って、おやおや? さっき出てきたハズのカードの精がまた出てきたよ?
あしゅら社長はカードをもう1枚引いてもいいんだって。あれれ? そのイベントさっきも起きてなかったっけ?

というわけで、あしゅら社長は1回カードマスに止まっただけで、3枚ものカードを手に入れたのでした。
おいおい何だよこれ。ちょっと敗北者に優しすぎじゃね? クズは一生地面這いつくばってりゃいいのにさー。
まあいいです。所詮カードが何枚あろうが雑魚は雑魚。
突然のコンボ発生にはちょっとビビったけど、今はただひたすら鹿児島へとコマを進めよう。

そうして始まる過激なデッドヒート。
貧乏神をなすりつけあいながらの壮絶なスゴロクバトル。
4人に共通する思いはただ一つ。「オレが鹿児島に入ってやるんだ!!」

…となる予定だったんですけどサ、若干2名ほど戦意喪失してるバカがいやがるんですよね。
えんま社長とあしゅら社長のアホコンビ。
えんま社長はどういうわけか、貧乏神をつけたまま目的地とは真逆の方向に突き進んでるし(急行カード多用)、
あしゅら社長に至っては関空から飛行機に乗って海外へと旅立ってしまう始末。
あのなぁ、お前ら舐めてんのか。人間様バカにしてんじゃねーぞ。大概にしとけやハゲ。
特にえんま。テメーの前評判は、「ムチャクチャ強い! ケタはずれに強い!」よ?
それがどうだ。さっきからずっと同じ場所をウロウロうろうろ。頼むからさ。マジでやってくれよ? な?

真面目に勝負してくれてるのは、良きライバルでもあるらいじん社長だけですわ。
去年はゴメンな。死ねとかいっぱい言っちゃって。ホントは大好きだったよ。
そんならいじん社長は、萩の横のカード売り場でカードを大量購入。オレンジカードなんかも買った模様です。
でも残念だなぁ、らいじん社長。生憎だけど、もう僕は鹿児島まで残り2マスの距離なんだよね。
僕、こういう時はわりと容赦なく入るから。気合を込めてサイコロをそーれっと。あー、惜しい。1だった。
ま、次の月には余裕で入れるけどね。それに対してらいじん社長は? ありゃ、あと12マスも。
これはムリ。誰がどう考えても無理。オレンジカードでマックス出目の12を出さなきゃ入れないもんね。
12なんてそうそう出るわけないし、まあ次の目的地の時は頑張ってよ。じゃあ、らいじん社長の番な。
あ、やっぱりオレンジ使っちゃうんだ。どうせ入れないのに勿体無い。言っとくけど12なんて出るわけ無いよ。
だって両方のサイコロが6だからね。この場面でそんな幸運ありえるわけない。絶対出ない。12はムリ。確実にムリ。

………。
……。
…。

そんなこんなで次の目的地は稚内です。南の果てから北の果てですか。厳しいねぇ。
何が、「そんなこんな」なのかは各自で考えてみてください。ただ一つ僕が言える事は、「CPUは絶対にズルしてる」。

さて、鹿児島に入ったらいじん社長には、貧乏神のつくえんま社長とは対照的に、
「おいどん」というお助けキャラがつく事になりました。こいつは前作から登場した新キャラらしいです。
僕は前作をやってないのでよく分からないのですが、誰かが目的地に入るまでプレイヤーを助けてくれる存在だとか。
どんな風に助けてくれるのか…、と見ていたら毎月多額のお金を恵んでくれる模様。
クソ! ホントだったら僕がおいどんの力を得ていたのに! 死ね! らいじんは死ね!!

しかしマズい事になった。
稚内に行くには、まだ近畿でウロついてるえんま社長やあしゅら社長に比べると、僕は圧倒的に不利です。
おまけにカードもほとんど無いと来たもんだ。ここはいっちょ、ワープを使うしかありません。
ワープは、お金がゼロになる代わりに一瞬で離れた場所に行けるのです。
阿蘇のワープ駅から、さっそく苫小牧(北海道)にワープ。グヒェ。グヒェ。どうしよう、物凄く近くなっちゃったんだけどー。

さてと、じゃあ稚内に入れるのは確実ですし、連中が近づいて来るまでのんびりとカードでも集めますかね。
あまり急いで入ると、次の目的地次第では僕が不利になってしまいますしね。
じゃあカード駅にゴー。出てきたのは、「幸福の王子カード」。お、こりゃ新登場のカードだね。
名前から考えて、とんでもなく多大な幸を与えてくれるカードに違いない。ついてるね。こりゃついてる。
と思ったんだけど、おやおや? 急にイベントが発生して?
えーっ! 手持ちのカードを他人に強制的にあげてしまうカード!? 何それ何それ!?

そんなバッドイベントも、目的地に確実に入れるという安心感の前では大して苦になりません。
いや、ホントはすごいへコんだけど。と、そうこうしているうちに、貧乏神がブラックボンビーとかいうのに変身した。
なんか、赤マス以外の駅を黒マスにされてしまうらしいです。まあ被害を受けるのはえんま社長だけだけど。プッ!
わぁ、黒マスえぐいわ。一応カード駅なんだけど、デビル系とかウイルスしか取れないみたいです。
あと、「幸福の王子カード」もな。まあ、僕には全然関係ないんですけど。プッ!

しかし、ホントCPUは雑魚ばっかりだね。
えんま社長はその調子だし、あしゅら社長は相変わらず飛行機乗って海外をウロチョロしてるし。意味が分からない。
唯一まともならいじん社長も、いまだ九州でのんびりしてるという有様。てんで話になりませんわ。

オラ、ゴミども。早く来いよ。早くサァ。
テメーらが一歩でも北海道に足を踏み入れた瞬間、即座に稚内に入ってやるつもりなんだからよ。
お前らがどんなに頑張っても、その努力は一瞬で無に帰る。何をしても、だ。
その時、お前らCPUどもはどんな声で鳴いてくれるんだろうね? 今から楽しみで楽しみで仕方がないよ。ククク…。


−−−−−

2年目 決算

<収益>
1位 ねんまに社長 (9600万円)
2位 らいじん社長 (7600万円)
3位 あしゅら社長 (1500万円)
4位 えんま社長 (1250万円)

<総資産>
1位 らいじん社長 (5億6020万円)
2位 ねんまに社長 (3億9100万円)
3位 あしゅら社長 (2億2590万円)
4位 えんま社長 (6880万円)

総括:らいじん社長が卑怯な手段に出たおかげで、惜しくもトップの座を奪われましたが、
   それも今年限りの事。稚内に入ればすぐに逆転できるライン。ハッキリ言って余裕です。

<次回予告>
「えーっ!? マジでこのソフト叩き壊すよ!?」
にわかには信じられない事態の発生に、思わず取り乱すねんまに社長。
らいじん社長が不敵な笑みを漏らす。「お前では目的地には入れんよ」
その時あしゅら社長は、いまだ空路の旅を続けていた!
だが、まさかまさかの仰天劇! 次目的地は「○○○」!!?
えんま社長はどうでもいいです。

次回 桃色鉄道研 「茫然自失、理不尽シンドローム」





3年目   「茫然自失、理不尽シンドローム」


ワープを利用して九州から北海道に一気に飛んだ僕ことねんまに社長は、
コンピューターどもが目的地に近づいてくる時を今か今かと待ち構えていたのでした。
だというのに。参った。ワタシ参った。

アイツらCPUのくせに僕の魂胆を読んでいるのか、誰一人として北海道に近づこうとしないのです。
なんかちょっと生意気…。所詮は集積回路のクセに…! 集積回路のクセに!!
ギリギリと歯軋りしながらPS2を睨み続ける事3時間。
しかし、こうしていても何の発展も無い事に気づいたので、とりあえずカード駅を回るです。
こうなったらもう意地の張り合いである。ヤツらが近づくのをひたすら待ち構えてやるぜ!

と、その時突然らいじん社長がぱろぷんてカードを使用。
バカ! そんなことしてる暇があったらさっさと近づきなさいよ! らいじん社長のいくじなし!!

「らいじん社長はカードの力で一気に30マス進む事が出来ます!!」

って、マジでー。
まあ良い。らいじん社長はいまだ稚内まで50マス近く離れた場所にいるわけだし、
たかだか30マス程度どうということは無いのです。むしろ、やっと近づいてくれてこっちとしてはありがたいね。

そんなわけで30マスの大移動を始めるらいじん社長。
うむうむ、真っ直ぐ稚内に向かってきおった。さすがはらいじん社長やね。
でも残念。君が頑張って近づいても結局は僕が目的地に入ってしまうのでしたー。
まあ、アレだ。人徳ってヤツですよね。ってありゃ? おいどんがなんか喋ってるぞ?

なんと、おいどんの力でらいじん社長はもう一回移動出来るんですって。へー、おいどんって金くれるだけじゃないのね。
ってことはらいじん社長は30マス+通常移動なわけで。1月でとんでもない距離を移動しやがったな。
そろそろ僕も真面目に稚内を目指したほうがいいかもしれない。前回の鹿児島の苦い思い出もありますしね。

んじゃ、次は僕の番…って、えーっ!?
またもや、おいどんがなんか喋ってる。え、ウソ? おいおいマジかよ。
らいじん社長は更にもう1回移動出来ちゃうの? そんなのアリかよおいどんさんよー。
つーことは何かい? らいじん社長は30マス+通常移動+通常移動ってわけですかい。
何だよそりゃよー。お前CPUのくせに桃鉄の常識簡単に覆してくれちゃってんじゃねーよ。
そんなバカみたいな高速移動、前代未聞の出来事じゃないの。調子に乗って北海道に上陸しちゃってるし。
まあ、いくら上陸したっていってもあと10数マスはあるわけだからそう簡単には入れそうにはないけどさ。
僕はサイコロ1振りで入れる場所にいるから、もう次で一気に入る。鹿児島の悪夢は絶対に繰り返させない。

では、今度こそ僕の番…って、えーっ!??
ちょっと待てよ。ふざけんじゃねーよ。マジ殺すよおいどん。
お前何回出てきやがるんだよ。またか? またらいじん社長は移動出来るっつーのか?
大概にしとけやコラ。30マス+通常移動+通常移動+通常移動? そんなバカな話が通るハズが…。
って、あれれ? あれ? あれあれあれ? らいじん社長、なんでヘリコプターなんか乗ってるの…?
え? え? え? しかも一直線に稚内に向かってる…? ちょちょちょ、ちょっと待ってよ!! え? なんで?

何コレ。
たった1回の行動で、下関から稚内に到着…?
おいどんって、一気に目的地に入らせる能力までありやがんのかよ…。

呆然としながら、震える手でブラウン管に拳銃を構える僕。
あの赤い電車…らいじん社長の電車……。あれが僕を狂わせた…。
ワープまで使ったのに、僕は結局入れないの…? また、こうやって全てをらいじん社長に奪われるの…?
そこで、僕の記憶は途絶えた…。

そうして気を失うこと7時間半。目が覚めた僕は、全て吹っ切れていた。
っしゃー!! らいじん潰すぞコラ!! 目的地が変わったことでおいどんも消えた。
だったらサァ、らいじんなんてただの木偶の坊に過ぎない。そうだろ!?

じゃあ注目すべき次目的地の発表します! 次の目的地は…なんとハワイ!
どういうわけかひたすら海外をウロウロしていたあしゅら社長にとっては、あまりにも美味過ぎる話ですね!
かくいう僕も、エアポートカードなんちゅう粋なアイテム持ってるんでね。
北海道から一気に成田空港に移動。あばよらいじん。一生北の大地で彷徨ってな!
お、なぜか関東地方にいたえんま社長も成田にやってきた。今回ばかりはこいつもどうやら本気らしい。

そうして、ハワイ目指してらいじん社長を除く3人のデッドヒートが開始されたのでありました。
途中、僕は悪魔のカードである「ばちあたりカード(目的地にうんちを降らす)」をゲット。
僕以外のヤツが先に入ろうとしたら迷わず使う所存であります。
と、えんま社長があしゅら社長の貧乏神がつくことも構わずに大ダッシュ。
なるほど、一気にハワイに入ってしまおうという作戦か。まあ、そんなことしてもこっちにはばちあたりがあるのですが。

僕の掌の上で踊らされているとも知らず、一路ハワイを目指えんま社長。
と、その時えんま社長についていた貧乏神がまさかのブラックボンビーへの変身! えんま社長大ピンチ!
しかしえんま社長はそれでもただひたすらハワイを目指すのでした。一体、何が彼をそこまで突き動かすというのか…!
んじゃ、そろそろばちあたりカードを使わせていただくとしましょうかね。はい、ハワイにウンコがドーン。
あー、惜しいね。あと3マスだったのにね。さぁさぁもがけ。そして苦しめ。お前らが悲痛に叫ぶ声を僕は聞きたい。

しかし、そこでまさかの大事件発生!
なんとな、えんまの野郎バキュームカード(駅をふさぐうんちを消す)持ってやがった。
即使用して、ハワイに置かれたうんちを消し去るえんま。

ヤッベー! どうせ入れないし貧乏神がつけられる可能性もあるからって事で、
僕もあしゅら社長もハワイから結構離れた場所に来てしまってる。
ってことは、えんま社長がゴール(ハワイ)直前でフリー!?
もはや誰も邪魔できる者はいない。マズい、またしても僕は目的地に入れないって言うのかよ!
いやでも待てよ。ハワイはなかなか入りにくいから、今から追っても間に合うか…!?
しかし事態はさらに急展開! なんと、えんまについていた貧乏神が今度はキングボンビーに変身!!
えーっ!? このハワイ勝負は、一体どんな結末を迎えるっちゅーんスか!?


−−−−−

3年目 決算

<収益>
1位 ねんまに社長 (1億600万円)
2位 らいじん社長 (9850万円)
3位 あしゅら社長 (1000万円)
4位 えんま社長 (0万円)

<総資産>
1位 らいじん社長 (10億3930万円)
2位 ねんまに社長 (4億2930万円)
3位 あしゅら社長 (4億680万円)
4位 えんま社長 (−1億4860万円)

総括:おいどんの犯罪的行為は、歴史に刻まれる事となるだろう。

<次回予告>
「これに賭ける…! ワイはこの賽の目に全てを賭けるんや…!」
命の火を削り、ハワイへ入ろうとするえんま社長。
誰もが彼のハワイ到着を信じて疑わなかった。だが、運命は皮肉にも彼を翻弄し続ける。
そして、北の大地から僕らの争いを眺めるあの男がついに動く。
ま、まさかそのカードは…!?

次回 桃色鉄道研 「賽の目に賭けられた命」





4年目   「賽の目に賭けられた命」


人生において、「あの時ああしていたら…、こうしていれば…」と思う事は多々あります。
もちろん現実世界では後悔するだけで、その場面をやり直すことなんて出来ないのですが、
ゲームの世界となると話は別。そしてそれは、桃鉄とて例外ではありません。
あなたのそんな願望を叶えてくれるアイテムが、ちゃんと存在しているのです。その名も「たらればカード」!!

なーんて、ご大層な紹介をしてみましたが、ただ単にサイコロを一度だけ振り直せるという割と地味なカードです。
しかし、そんな地味なカードも今の彼にとっては命綱。
そう、ハワイまで残りあと3マスのところで貧乏神がキングボンビーに変身してしまったえんま社長です。

いつもは目的地に入る事に対して消極的なえんま社長も、この時ばかりは様子が違いました。
自分の番になるなり、躊躇無くたらればカードを使用。
まるで、「ワテは入る…! なんとしてもハワイに入ったるんや…!!」
という熱い意気込みがこちらにまで伝わってきそうなほどではありませんか。
そりゃそうです。ここで目的地に入りさえすれば、キングボンビーにお金を奪われる事もなくなるのですから。

それでは、記念すべきえんま社長の一投目。
出目は……4! 惜しい!!
もちろんサイコロを振り直すえんま社長。
次で失敗したら、わざわざカードまで使った意味がありませんしね。ガンバ! えんまガンバ!!
って、あー。出目は2でした。実に惜しい。まあ、あと1マスだし次は頑張れよ。
どうせ他に入れそうなヤツなんていないしさ。ハワイはお前に譲ってやるから。

しかしその時、普通では考えられないほど非情な事態がえんま社長の身に襲い掛かりました。
なんとですな、あと1マスの所まで頑張って近づいたのに、
キングボンビーによってえんま社長はボンビラス星へと誘われてしまったのです。
あまりにも悲惨な光景を、唖然としながら見守る僕。
ブラウン管の中からえんま社長の断末魔の悲鳴が聞こえた気がして、僕は少し同情の涙を流したのでした。

まあ、何はともあれこれでキングボンビーという脅威はえんま社長と共に消え去りました。
そして同時にハワイに入るチャンスもまた復活。
一番近くにいるのは僕ですので、これは願ってもない事態です。よーし、一気に入ってやるぜ!

しかしここで、北の大地から悠然と我々を見下ろしていたらいじん社長がカードを使用。
とびちりカード(日本中にうんちを落とす)です!
でも、確かに効果的な妨害行為かもしれませんが、
まさかそんなに都合良くハワイへの空路上にうんちが落ちるなんて事はね。
それはさすがにね。まあ、らいじん社長の可愛い抵抗だと思って笑って済ませてあげましょうよ。

とか思ってたら、僕の目の前のマスにうんちが落ちてきたのでキレかけた。
ふふふふふふ、ふざけんなよコラ! なんでそんな都合のいい場所に落とせるんだよ!? アァ!!?
またテメーは不正行為か。いっつもそう。らいじん社長はいっつもそう。

ともかく、そのうんちのせいで関空→ハワイルートは絶たれてしまいました。
一旦関空から陸地に戻り、成田からハワイに向かうしか方法はありません。
なんでハワイに入るだけでこんなに苦労しなきゃいけないの…。ブチブチ言いながら成田へ向かう僕。
そして、それを追いかけるようについてくるあしゅら社長。
らいじん社長はうんちを降らせて満足したのか、まだ北海道でウロウロやってます。

そうこうしているうちに、ボンビラス星からの帰還を果たすえんま社長。
なんか7億くらい奪われていたようだけど、どうでもいい。お前なんか興味ない。
もうお前がハワイに入れる可能性なんて皆無なんだよ。一生ボンビラス星にいれば良かったのに。クズが。
って、ウゾ!! お前、エアポートカードなんて持ってやがったの!?

そんなこんなで、えんま社長は即座に成田まで移動。
もちろん、その側には僕とあしゅら社長がいます。
ちっ…。貧乏神つけたヤツが近くに来たら厄介なんだよな…。

まあでも向かう場所は同じだし、そのうえ一本道だからなすりあいながら進める分、楽っちゃーラク。
もしサイコロで1とか出して誰にもつけられなかったとしても、貧乏神だから大した被害は無いですしね。
これがキングボンビーとかなら話は別だけど。ハハハ。ハハハ…ハ?
え…? まさかまた変身…? もしかして僕ちゃんの独り言、聞こえちゃったカナ…? 冗談だよ…ね?

悪魔が本当にいるとすれば、それはこのゲームの中に。
再び出現したキングボンビーをぼんやりと眺めながら、僕は確かにそう思った。


−−−−−

4年目 決算

<収益>
1位 ねんまに社長 (1億3000万円)
2位 らいじん社長 (9850万円)
3位 あしゅら社長 (9800万円)
4位 えんま社長 (0万円)

<総資産>
1位 らいじん社長 (11億8320万円)
2位 ねんまに社長 (6億880万円)
3位 あしゅら社長 (5億200万円)
4位 えんま社長 (−4億7760万円)

総括:つーか、ハワイ入りにくすぎ。

<次回予告>
堕ちていくのは簡単だった。
あの男の時代が崩壊し、新しい才能がトップの座を奪う。
驚愕の声をよそに、新時代の担い手は言う。
「オレ、前々からアンタらのこと気に入ってなかったんスよね…」
それは、僕らの歴史が変動する予兆を強く感じさせる嵐の前奏曲。

次回 桃色鉄道研 「世界の変貌」





5年目   「世界の変貌」


キングボンビーが現れた今、もはや一刻の猶予も許されないのでありました。
僕たち3人(ねんまに・あしゅら・えんま)は、持てる力の全てを駆使してハワイへと急ぎます。
上手い具合になすりつけ合う事が出来、誰も被害を受けないまま残り数マスの地点へ全員到達。

さて、問題はここからです。ハワイって行き止まりにあるからメチャクチャ入りにくいんですよね。
まずは、えんま社長が気合を込めてサイコロを振る!
以前にも同じ場面を見たことがある様な気もしますが、深く考えてはいけません。
さぁ、えんま社長は入れるのか。残りは2マス。2出るな2出るな2出るな……。よし! 3だー!

絶望に歪んだ卑屈な笑みを浮かべ、その場から3マス引き下がるえんま社長。
そして、次に挑戦するのはあしゅら社長です。こいつさえ失敗すれば僕にも入るチャンスは巡ってくる。
あしゅら社長は残り3マス。大丈夫。きっと3なんて出ない。6分の1の確率だもん。
絶対大丈夫。大丈夫だから。って、わー!? あしゅらさん、3進めるカードなんか持ってますやん!

こうして、長きに渡って繰り広げられたハワイ争奪戦は、わりとあっけない最後を迎えたのでありました。
魂の抜け殻の様になっていたえんま社長の姿が、とても印象的だったのを覚えています。
そんなこんなで次の目的地は松山。キングボンビーがつくのは、北海道で高みの見物に興じていたらいじん社長。
余裕ぶっこいてるからだボケが。せいぜい転落人生を楽しんでくれや。
などと言ってる側から、キングボンビーに大量の現金を捨てられるらいじん社長。
かつての強力なライバルも、今となっては単なるゴミクズにしか見えません。

そんな凄惨な光景を尻目に、復讐の鬼と化している男が一人。そう。もちろんえんま社長です。
彼は、あしゅら社長にハワイを取られたのがよっぽど悔しかったのか、
成田に戻るなり、千葉の下のカードマスエリアに直行し、カードを大量にゲット。
そして手に入れたカードを即座にあしゅら社長に使うという、あまりにも分かりやすい行動を展開し始めたのでした。
まずは牛歩カードであしゅら社長のサイコロの出目を全て1に。
足止めをしている間に目的地に入り、貧乏神をあしゅら社長につけようという作戦の様です。
しかし牛歩だけでは生ぬるいと思ったのか、さらにバカもんカードまで使うえんま社長。
これは、使われると全ての行動が出来なくなってしまうという悪魔の様なカードです。
対人戦では思わず使うことすらためらってしまうカードなのに、躊躇なくそれを使ったえんま社長が、
「オレCPUだけど、わりとキレたりするから」と言っているような気がして、改めて怒りのパワーの凄まじさを知った次第です。

一方僕は、黙々と目的地の松山目指してひた進んでいました。
まあハワイは取られたけど、ここはガッチリ取っていきますよ。
っていうか、各人の状況はそんな感じだから、ほとんど独走状態の様なもんなんですけどね。

しかしその時、依然として狂ったようにカードを集め続けていたえんま社長が、銀河鉄道カードを手に入れたからこりゃ大変。
これは、青マスばかりで構成されたワンダフルランド宇宙に移動し、
しかもその青マス地帯を抜ければ、いつの間にか目的地に到達しているという夢の様なカードなのです。
もちろん即座にそれを使用するえんま社長。ヤッベーよ。松山入られちゃうよ。

銀河を駆けるえんま社長に負けじと、特急カードなどを使い全力で松山をめざす僕。
しかし無理でした。だって相手は宇宙だもんな。たぶん光速レベルで移動してる。
まあええ。えんま社長は苦労人ですさかい、たまには目的地くらい譲らさせてもらいますわ。
今ワテ、あのクソいまいましいらいじん社長がドン底まで落ちていったさかいに気分ええよってにな。

ってな感じで、次は僕たち遥かなる北の大地、釧路を目指します。
らいじん社長はさっきまで側にいたのに、中途半端に目的地を目指したから悲惨ですね。
そしてえんま社長の策が成り、貧乏神がつくのは見事にあしゅら社長。さすがはえんま社長ですわー。
さらに松山にペタッとブックマークまでしてしまうえんま社長。
ブックマークカードで駅にブックマークを貼っておけば、一度だけいつでもそこに飛べるようになるのです。
この用意周到な行動。さすがはえんま社長ですわー。(弱いけど)


−−−−−

5年目 決算

<収益>
1位 あしゅら社長 (4億2600万円)
2位 ねんまに社長 (1億6500万円)
3位 らいじん社長 (2500万円)
4位 えんま社長 (0万円)

<総資産>
1位 あしゅら社長 (14億4140万円)
2位 ねんまに社長 (8億1140万円)
3位 らいじん社長 (−1億30万円)
4位 えんま社長 (−1億8930万円)

総括:いつの間にかあしゅらがダントツ。やっぱハワイはデカイわー。
    らいじん社長については何も言わないで下さい。可哀想な子なんです。

<次回予告>
「もういいよ、やる気ねーよ。オレ落ちたし」
えー!? CPUなのにその態度!!?
らいじん社長の堕落は、僕たちの関係に歪を生んだ。
だが、あの男の言葉は海よりも深く山よりも高い。
「そんなの落ちたうちに入んねーよ」
あまりにも説得力のあるこの言葉。そこにはもちろんえんま社長の姿があった。

次回 桃色鉄道研 「コマンド・ゾーン」





6年目   「コマンド・ゾーン」


キングボンビーが現れた! どうする!?

<あしゅら社長:コマンド>
 たたかう
 ぼうぎょ
 にげる
 カード
→げんじつとうひ

あしゅら社長の現実逃避!
ミス! あしゅら社長は現実を認めざるを得ない!!

「グエッヘッヘッヘッヘッ。あしゅら社長、このオレから目を背けようとはいい度胸だ」

キングボンビーは竜巻を巻き起こした! 全てのカードがチリへと変わる!!
痛恨の一撃! あしゅら社長の心に276のダメージ!! あしゅら社長は発狂した!!


というわけで、6年目開始早々からキングボンビー殿のご出現ですわ。
まあ、僕には全く関係ないのでどうでもいいんですけどね。プププ。
目的地は釧路ってことですし、ここは一発ぶっ飛んで一気に距離を稼ぐとしますか。

というわけで大事に取っておいた「北へ!カード」を使用。
これは、確実に北方向へ飛べるという実にナイスなカードです。
現在地が四国で目的地が北海道なんだから、こりゃ使わない手はないですよね。
じゃ、そーれ。ぶっ飛べー。わ、新潟に到着。出来れば北海道まで行きたかった所だけど、まあ仕方ないか。

時を同じくして、同様にぶっ飛びを試みる者が1人。
もっともこっちは自分の意志で飛ぶんじゃなくて、飛ばされちまうんだけどな!
サヨウナラあしゅら社長。沖縄の地で永遠にキングボンビーと仲良くね。
しかし悪運強しあしゅら社長。沖縄につくなり貧乏神は元の姿に戻ってしまったのでありました。

ま、遥か南の大地にいるわけですから、到底釧路には来れませんしね。相手になりませんわ。
結局僕がサクサクっと目的地は頂きかな。って、おーい。

ありえない。マジでありえない。
室戸(高知県)から苫小牧(北海道)に一気にワープしてきたえんま社長が、
まるで獲物を掠め取るかのように、僕の目の前で釧路に入ってしまった。
しかもワープを通ったから借金もゼロの状態です。

ヤバイ、弱すぎて眼中に入ってなかったから全然気にしてなかった。すんげームカツク。
しかも次の目的地は長崎かよ。何のために貴重な北へ!カード使ったんだよ。殺すよ。
貧乏神がつくのは当然沖縄に飛ばされたあしゅら社長…って、えー!? らいじん社長なの!?
っていうかお前どこにいたんだよ。えんま社長以上にアウトオブ眼中だった。

まあいいです。とりあえず次こそ入らないと。入らないと…!
なんて言ってる間にも、ギョエーーー!! 松山にブックマークを貼ってあったえんま社長が一瞬でワープ!!
えええええ、えんま!! テメー、身勝手が過ぎるぞゴルァァァァァ!!
あしゅら社長も沖縄にいたから長崎はすぐだし、さらにカードを大量に購入して装備補強。鬼じゃ。鬼の誕生じゃ。

しかしこのままだとヤバイですやん。
目的地は長崎なのに、いまだ東北でウロウロしているねんまに社長。
どうにかしないと…どうにかしないと…。クソ、こうなったらかくなる上はぶっとびカードじゃい!

さっきの北へ!カードの様に方角は指定できないから、全ては運任せ。
でも、東北にいるんだから駅の比率は圧倒的に現地点より南側の方が上。
ということは当然、ぶっ飛ぶ確率も南側の方が圧倒的に上なのです。
よーし、じゃあ飛ぶぞ。僕の運命を乗せて、飛んでけヘリコプターよーい。

飛んでった。北海道に。北海道。うん。北海道来ちゃった。
ブワー、って北に向かっておもくそ飛んでいきやがった。
これどうすんの。もうカードもないよ。皆もう九州に入っちゃってるし。
あと数マスの勝負になっちゃってんじゃん。マジヤバイ。

ギギギギギギ。ホント仕方ない。これは最後の手段になってしまうけどやるしかない。
そうです。アレです。ワープですわ。
現金結構持ってるから勿体無い事この上ないんだけど、まあ背に腹は変えられません。
貧乏神がついて北海道で孤立とか絶望的だもんな…。

そうして僕は、なりふり構わずワープゾーンに飛び込んだのであった。
おーいみんなー、目的地争いに混ぜてくれーい。


−−−−−

6年目 決算

<収益>
1位 あしゅら社長 (2億7600万円)
2位 ねんまに社長 (1億8800万円)
3位 らいじん社長 (2250万円)
4位 えんま社長 (850万円)

<総資産>
1位 あしゅら社長 (13億3320万円)
2位 ねんまに社長 (8億4800万円)
3位 えんま社長 (4億4150万円)
4位 らいじん社長 (−7090万円)

総括:わー、えんまがとうとう資産プラスになった。頑張ってるもんね。さすがだよね。
    らいじん社長については何も言わないで下さい。可哀想な子なんです。

<次回予告>
平和の時に溺れ、僕は忘れていた。
ある意味、このゲームで最強の存在かもしれない”ヤツ”のことを。
恐怖の時は突然やってくる。さらにはあのカードの追い討ちで、絶望コンボが発生。
気が狂い、意味不明の言葉を叫びだす僕。
それは悪魔の呪いだったのか。それとも落ちていったアイツの恨みか。
テレビの向こうでそっと微笑むらいじん社長の姿が見えた気がして、僕は体を震わせ泣いた。

次回 桃色鉄道研 「天・地・鬼」





7年目   「天・地・鬼」


なりふり構わず僕がワープした事で、とうとう全員が九州に集結。
よく考えたら、こうやって4人が同じ場所に揃うなんて初めてのことかもしれません。
じゃあ皆さん、ここらでちょっとお互いの交流を深めるとしましょうや。
九州の地でですな、温泉にでもつかりながら良きライバルとして語り合うのもオツなもんやと思いまっせ。
ワシ、湯布院の方にええ物件持っとりまんねん。あそこででんな…

と、僕の言葉が終わらぬうちに全力で貧乏神をなすりつけてくるらいじん社長。
て、テメー! 人が下手に出りゃいい気になりやがって!!

しかしそうだった。このゲームの本質を忘れてた。
こういうギスギスした雰囲気が常に発されていてこそ桃鉄なのです。
和もうなどと考えていた僕がそもそも愚かだった。

反省の意味も含め、再び貧乏神をらいじん社長になすりつけ。
そうして始まる壮絶な貧乏神のつけあい。らいじんからえんまに。えんまからあしゅらに。あしゅらから僕に。
そうだよ。これでこそ桃鉄だよ。あぁ、ゾクゾクする。ゾクゾクするわぁ。

しかしゾクゾクにも飽きてきたので、そろそろ長崎に入らせてくださいませ。
気合を込めてサイコロをポイ。あーあ、またダメだった。仕方ないのでカードを取るでごわす。
特急カードの1枚や2枚、引かせておくれよカードの神さん。

だけど祈りは通じず、手に入れたカードはリトルデビルだったってんだから目も当てられない。
まぁ、決算で金も入ってきてるし200万程度奪われても痛くも痒くもないんだけどサ、精神的にムカツクんだよ。
テメーが周りをウロチョロしてたら目障りなの。分かる? ホントお前はゴミ以下の存在だな。

だがしかし、そんなゴミ以下の存在がとてつもない脅威に変わるコンボがある事を僕は忘れていたのでした。
大量の現金を持ち、慢心した時に突然やってくる”アイツ”の事を。
そう。シリーズお馴染み、スリの銀次大先生です。今回の先生は、デビ夫人ならぬデブ夫人の格好をして現れました。
「あぅあああぁぅぅぁぁうぅう…!!」 文字に出来ない悲鳴をあげ、テレビの前でのた打ち回る僕。
金がぁぁぁーー! 僕のお金がぁぁぁぁーーーー!!!

血も涙も無い悪魔は、僕の現金を全て。そう、全て持ち去っていったのでした。
うっうっ。私が何をしたって言うの。しかも間髪入れずにリトルデビルの攻撃。
や、やめて! 私にはもう何も無い! 何も無いのよ!!

必死の抵抗空しく、僕はとうとうこの戦いで初めて借金を背負ったのでありました。
もちろん即座に売却される僕の大切な物件たち。涙で前が見えなくなる。
なんで。なんでこんなコンボが発生し得るの。狙ってプログラム組んでやがんじゃねーのかハドソン。

しかし悪い事の後にはいい事があるようで。
次に振ったサイコロで僕は見事に長崎に到着。
良かったー。暗黒コンボの餌食になるのは1ターンだけで済んだよママン。
というかほぼ1年近く長崎の周りをウロウロしてたから、感慨も一入(ひとしお)というヤツです。

じゃあ次の目的地の発表ですわ。次はなんと青森! また北かよオイ!
仕方ない。皆さん、のんびりと向かいますか。なんて言ってたら、貧乏神をつけたままえんまが釧路にぶっ飛び。
うわ、あいつブックーマーク貼ってやがったのか。じゃあおじさんも、ちょいとぶっ飛んじゃおうかなー。

実は僕ちゃん、東北カードなんていう素晴らしいアイテムを持っていたのでしたー。
ゴメンね、あしゅら社長にらいじん社長。のんびり向かおうとか大ウソ。ホントは即東北カードでぶっ飛ぶ気だった。
これそういうゲームだからサ。申し訳ないとか微塵も思ってない。力のないヤツは落ちてけ。どんどん落ちてけ。
そして苦しみの舞を踊って、僕を楽しませておくれ。これはそういうゲームなんだからサ。


−−−−−

7年目 決算

<収益>
1位 あしゅら社長 (4億5350万円)
2位 ねんまに社長 (2億5650万円)
3位 らいじん社長 (2500万円)
4位 えんま社長 (800万円)

<総資産>
1位 あしゅら社長 (17億160万円)
2位 ねんまに社長 (12億4870万円)
3位 えんま社長 (3億460万円)
4位 らいじん社長 (−4290万円)

総括:周囲の感想では、トップの日記よりもこっちの方が需要があるという悲しき現実。
    アンタ的にはどうよ? 君の正直な意見が聞きたい。

<次回予告>
「ぶっちゃけ、テメーとか全然大したことねーんだよ」
突如として飛び出すあしゅら社長の暴言に困惑するねんまに社長。
何か言葉を返そうとするも、確かな資産の差がそれを許さなかった。
「桃鉄やりこんでるって言うなら、さっさとこの差詰めてみろよ? 出来んだろ? アァン?」
だが、差は詰まるばかりか開く一方だった。この状況を打開するための奇策は果たしてあるのか。
そしてらいじん社長が再びトップに返り咲く日は来るのか。その答えは、今は誰にも分からない。

次回 桃色鉄道研 「豪速球の真価」





8年目   「豪速球の真価」


ここ最近調子いい人→
1位をひた走る「あしゅら社長」・マイペースに資産を増やす「ねんまに社長」・盛り返してきた「えんま社長」

ここ最近調子悪い人→
いつの間にかその存在すら忘れ去られている感が拭いきれない「らいじん社長」


そんなかつてのライバルの堕ちた姿を見ては涙がホロリの8年目。
ハッキリ言ってらいじん社長はウンコすぎるので、今年はもう名前さえ登場しません。
というか、プレイしている時に各キャラの行動をメモ帳に箇条書きしてあるんだけど、
8年目はそこにすら彼の名前が出てきてないので、何をしていたか僕でさえ一切分からないという状況です。
だから彼の行動は皆さんで想像しながら読み進めてください。そんな新スタイルゲームリプレイ。

さてさて、ではこちらは調子がいい3人のお話。
その中でも特に調子のいいのがこの人。貧乏神を物ともせずにひたすら目的地に突き進むえんま社長です。
というか既に、貧乏神さえも己の道具として利用してしまってるってんだから凄まじい。
サイコロくじ引きで見事に銀河鉄道カードをゲットしてやがりますからね。

さらには、とびちりカードを使ってあしゅら社長の進路を断つという姑息な攻撃を開始。
実に陰険な男です。オラオラー、そんな事してたら僕が目的地に入っちまうぜー。

などと言いつつ青森の周りをグルグル回っている僕。
あ、アレ? おかしいな、青森なんて凄く入りやすい駅のハズなんだけど。
しかも眼前にはえんま社長。あ、ど、どうも。奇遇ですね。どうですか? えんま社長もグルグル回っていきませんか?

そんな誘いの言葉空しく、あっさりと青森到着を果たすえんま社長。
クッソー、勢いに乗った人間というのはこうも違うものか。
次目的地は新宮(和歌山県)、貧乏神がつくのは言わずもがな。勝負の蚊帳の外にいる彼です。

しかし参ったですだ。えんま社長は、当然の如くさっき手に入れた銀河鉄道カードを使ってすぐ宇宙に出るし、
うんちを大きく迂回していたあしゅら社長も丁度まさに近畿地方にいるし、ってことで僕は圧倒的に不利です。
東北から近畿地方目指してへコヘコとサイコロを振り続けるしかありません。
あ、でも待てよ。どうせ新宮はあしゅら社長かえんま社長に入られるに決まってますよね。
だったらカードを補充して次の目的地に備えたほうが堅実か。幸い、ここはカード売り場が多いので丁度良いです。

そうして僕がカードを補給している間に、あしゅら社長が難なく新宮に到着。ま、そりゃそうだよね。
僕もぶっとびカードとオレンジカードと特急カードを買えたし、別にいい。全然いい。
次の目的地は鳴門。まあ、銀河にいるえんま社長に入られるのは確実だから、本気で目指しても仕方ないんだけど、
ちょっとでも連中に近づいておいた方が賢明なので、手に入れたばかりのオレンジカードで高速移動を開始するとしますか。
だからあしゅら社長。そのカードはいけない。そのカードだけは。豪速球カードだけは。
お、お願いします。堪忍してください。カード補充したばっかりなんです。割らないでください。許してください。お願いしますだ。

しかしそんな僕の言葉は、血も涙も無い鬼神に届くはずが無く。躊躇無くカードを使用するあしゅら社長。
叩き割られたカードは…3枚! ぶっとび・特急・オレンジ!!
何コレ何コレ。なんでそんな狙い済ましたような攻撃が出来るの? 舐めてる? 舐めちゃってる? マジ殺すよ?
そっちがその気ならこっちにも考えってもんが…。なぁ、おい。聞いてんのか? あぁコラ? 相手にしてくれよ。


−−−−−

8年目 決算

<収益>
1位 あしゅら社長 (5億9200万円)
2位 ねんまに社長 (3億900万円)
3位 らいじん社長 (2500万円)
4位 えんま社長 (450万円)

<総資産>
1位 あしゅら社長 (28億1970万円)
2位 ねんまに社長 (14億2650万円)
3位 えんま社長 (7億260万円)
4位 らいじん社長 (2億4820万円)

総括:と思ったら反応ない。需要あるのは一部の人間にだけですか。そりゃそうだよな。

<次回予告>
らいじん社長がちょっとだけ活躍するので、ファンの人は必見ですよ。
僕なら絶対読みません。

次回 桃色鉄道研 「和みワールド・桃鉄むかしばなし」





9年目   「和みワールド・桃鉄むかしばなし」


買ったばかりの進行系カード3枚セットを叩き割られた僕は、
復讐に心を燃やした鬼神となってこの世に再び舞い降りたのでありました。
あしゅら殺すあしゅら殺すコロス殺ス…! フシュー!!!

そんな僕が今回選んだカードはコレ! ぱろぷんてカード!
こいつであしゅら社長のクソ野郎を完膚なきまでに叩きのめしてやるでございます。
ホントはもっと確実性のあるカードが良いんだけど、他に攻撃系カードがないから仕方ない。
ま、でも大丈夫ですよね。僕の凶暴なまでの怒りのパワーをPS2が感じとって、
ぱろぷんてカードもきっと凄い攻撃をあしゅらに仕掛けてくれるハズ。アタイそんな奇跡を信じる。
じゃあいくぜ、ぱろぷんてカード!! あしゅらの物件を全て捨て去るとか、そういう大胆な攻撃キボンヌ!!

しかし、さすがに物件を全て捨てるなんていう大惨事は起きません。
そんなのがあったらゲームバランスめちゃくちゃだもんな。ちょっと無理言い過ぎた。ゴメンぱろぷんてカード。
というか、興奮のあまり白目を剥きながらコントローラーを操作してたもんで、
いまだにどんな事が起きたのか確認できていないのです。さぁ、ドキドキしながらテレビ画面を見てみるでおま。

そしたらそこには、他の3人の社長に自分の持ち金を配り歩く悲惨な社長様の姿が。
オエー、何コレ可哀想すぎジャン。こんな目にあっているのは一体どこのどなたカナ?
などと可愛く尋ねつつ、テレビモニターを破壊することももちろん忘れない。
ふざけんな。認めねェ。オラ絶対認めねェぞそんなの。

そう。そこにいたのは復讐の鬼神ことねんまに社長だったのであります。
なんてこった…! 復讐どころか、こいつは敵に塩を送って…!
自分の分身の情けない姿に耐え切れず、思わず手首を切る事二度三度。
血をだらだらと垂れ流しながらの迫真のプレイの始まりです。
今のハプニングで現金はほとんど失った。それでも勝つ! ワイは勝つんや! これが桃鉄! 勝負の世界なんや!!

ちょうど、銀河の世界から帰ってきたえんま社長も目的地の鳴門に到着しました。
時は来たれり。次の目的地は絶対入る。何が何でも入ったる。
貧乏神のついたらいじん社長だとかいうウンコは無視して、次の目的地である札幌にゴーイング。
途中オレンジカードも購入したので、移動力もバツグンです。もう誰かに割られたりしないんだから。

なんて言ってる間に、もう日本海に到着ですよ。早い早い。早いネェ。
このままオレンジカード連発で一気に札幌到着ですわ。雑魚どもはまだまだ全然来れそうにない雰囲気だし。
やっぱり、僕が本気を出したらこんなヤツら相手にもなりませんな。
ま、そこで僕の快進撃を指を咥えて見てなさい。もっかいオレンジカード行くよー。そーれ。

あれ。しかし使えないオレンジカード。なんで??
そこには哀しく儚いウジ虫野郎の小さな小さなストーリーがありました。
皆さん、憐れなウジ虫のお話にどうか耳を傾けていってくださいませ。


−桃太郎電鉄むかしばなし 「らいじんどん」−

そのウジ虫の名前はらいじんどんと言います。らいじんどんは途中までは1位を独走していたのに、
順位が落ちた途端、誰からも相手にされなくなるという悲惨な過去を持っていました。

「くそー、あいつら前までは僕に恐れおののいていたくせにー。目にもの言わせちゃる。目にもの言わせちゃる」

考えに考え抜いた結果らいじんどんは、カードを使えばみんなに嫌がらせが出来るのだという事に気づきました。
ちなみにそれを思いつくまでにらいじんどんが4年の歳月を費やしたのは言うまでもありません。
そうしてらいじんどんは、手に入れた「ふんいんカード」を使ったのでありました。

その思惑通り、みんなはカードが使えなくなって困り果ててしまいました。
特に一番エライ目にあったのは、日本海の真っ只中にいたねんまにどんです。
季節は冬、しかも周りは赤マスだらけ。オレンジカードさえ使えればすぐに脱出できたハズなのに…。
ねんまにどんは手持ちの現金も少ししかありません。見る見るうちにねんまにどんの顔は青ざめていきました。

「クケケー。してやったり、してやったりー」

予想以上に事が上手く運び、らいじんどんは上機嫌です。
そうだ、どうせだからもっともっと嫌がらせをしてやろう。
らいじんどんは、手持ちのカードの中に「冬眠カード」を発見しました。
これは、自分以外のみんなが眠って行動が出来なくってしまうというとても意地の悪いカードです。
これを使えばアイツらもっともっと困るだろうな。
性根が腐りきっているらいじんどんは、ニヤニヤしながら冬眠カードを使いました。

しかしこれが大失敗。
「わーい、冬の日本海を移動しなくて済むぞー」
と、ねんまにどんは諸手を挙げて大喜びしています。
そもそも、結局眠らせるのならカードを封印する意味なんて全然ないのに。
やっぱりらいじんどんは真性のバカだったんですね。めでたしめでたし。


めでたしめでたし。ってことで、9年目もこれにて終了です。
現状と致しましては、「みんな→眠ってる らいじん→起きてる」ってな感じです。
まあ、だからと言ってアイツに何が出来るわけでもないんですけどね。どうせ真性のバカだしな。


−−−−−

9年目 決算

<収益>
1位 あしゅら社長 (7億1400万円)
2位 ねんまに社長 (3億1400万円)
3位 えんま社長 (1億3350万円)
4位 らいじん社長 (2500万円)

<総資産>
1位 あしゅら社長 (37億4560万円)
2位 ねんまに社長 (13億4930万円)
3位 えんま社長 (12億6650万円)
4位 らいじん社長 (3億8350万円)

総括:わざわざメールをくださった方が。ありがたい。皆さんも見習うように。
    つーかえんまとの差が縮まってるね。ちょいヤバイ。

<次回予告>
偶然さえも支配する男が繰り出すカード攻撃が、場を完全に支配する。
その攻撃は決して単調ではなく、一撃一撃に深い意味が込められていた。
「読めねぇよ…。そんなの読めねぇ…」
嵐の様に襲い掛かるチェインコンボの前に、為す術もなく倒れるねんまに社長。
だが、起死回生の策はあった。カードに対抗するにはやはりカード。
それは、マップを完全に熟知した男たちだけが織り成す華麗なランデヴー。

次回 桃色鉄道研 「神々のカードバトル」





10年目   「神々のカードバトル」


年が変わると同時に目覚めた3人。
もちろんカードの封印も消えているので、即座にオレンジカード連打です。
これだよこれ。この機動力。クズどもはまだまだ来れそうにないので、今度こそ目的地は頂きですわ。

しかし思い通りにいかないのがこのゲーム。
えんま社長が使ったぱろぷんてカードが僕の運命を狂わせます。
なんとですな、カードの力で札幌の1マス横の地点に全員が集合してしまったのです。
あんだよコレ。僕が必死のツラして移動してたのが完全に無意味じゃないの。

まあいいです。どうせ残りは1マス。こいつらより先に1を出せばいいだけの話です。
ここまで頑張ったんだから、きっと神様も僕に1を出させてくれるハズ。
こんな、カードの力で偶然やって来たようなクズどもに入れるわけがありません。
そうだろ、あしゅらァ? 1出せるもんなら出してみろやコラ!

そしたらあしゅら先生はですね、僕の言葉に怖気づいたのかカードを使ったんです。
「あ、やべ。もしかして1進めるカード持っちゃってる?」とか思ったけど、どうやらそれは無い様子。
ふぅ良かった。すごい安心した。心の底から安心した。まぁ、所詮あしゅら社長ではそれが限界ですよね。

それで、結局お前は何のカードを使うわけ? さっさとしてくれや。こっちは1が出したくてウズウズしてんだからよー。
あ、それ使うんだ。「最寄りの駅でカード」。ふーん。一番近くの駅に一瞬で入るってカードだね。
で、今一番近いのは当然。そう。札幌駅。俗に言う目的地。つまりあしゅら先生は目的地に一瞬で。

何て言うんでしょうね、こういうの。怒りと悲しみがごちゃ混ぜになった様なこの感情。
文字で上手く表現出来ないのが歯がゆいです。
ただ、気がつけば僕は、テレビの横にあった電子レンジを粉々に破壊していたのでありました。
そうか、これが負の感情…。

そんなストレス発散イベントも交えつつ、次の目的地は松山。
苦労して日本海を渡ったばかりなのに、またあの海を越えなければなりません。死にたい。
ちなみに貧乏神がついたのはらいじん社長ですけど、これはどうでもいい情報ですよね。

じゃあ頑張って日本海を渡るとしますか。オレンジ連打。よしよし、もう半分まで来た。
これなら今回は何事もなく無事に本州へと渡れそうです……って、わー。
安心したのも束の間、えんま社長が使った冬眠カードのせいで、またしても日本海で寝るハメに。
クソが…! いつになったら目的地に入れるんだよ!!

でも、まだ連中は北海道です。起きて即座にオレンジカードを使えれば間に合わない事も…。
しかしそんな僕の算段を嘲笑うが如く、苫小牧から阿蘇にワープし、あっさりと松山へ入るえんま社長。
まるで機械の様な正確な攻めです。いや、違った。実際機械だった。
眠っているだけの存在である僕は、ただただその光景を黙って眺めているしかありませんでした。

そしてえんま社長以外の3人が眠りについたまま、次の目的地は八戸(青森)。
即座に僕は計算しました。北海道にいるあしゅら社長とらいじん社長は圧倒的に有利。
対して、日本海という中途半端な場所にいる僕は悲惨です。が、えんま社長も四国にいるから相当不利。
ということは、あしゅらからいじんが八戸に入ったとしても僕が日本海を渡り終えていれば貧乏神はえんまにつく…か。

よしよし。じゃあとりあえず八戸は捨てて、次の目的地を目指そう。
なんかこんなことばっかりやってる気がしますが仕方ありません。
だけど、勢いをつけたえんま社長は攻撃の手を緩めませんでした。
やっと目が覚めて動こうとする僕を横目に見つつ、とびちりカードを使用するえんま社長。

ちッ! うんちを落として僕を日本海に封じ込めようって気か!?
だけどなぁ、そんな上手い具合には行くわけねーだろ!!
そんな上手い具合に……ギョェェェェェェー!!!

あまりにもキレイに僕の目の前に落ちてくるうんち。なななな、なんでこんなピンポイントで…!!
さらには、退路さえも閉ざすように雨アラレとうんちが降ってきます。ありえない…。こんなのありえねーよ…。

季節は冬。進路も退路も断たれた日本海にいる僕。絶望的な状況とはまさにこの事です。
しかもえんまのクソ野郎は、「夢のまた夢カード(二度飛べるぶっとびカード)」でさっさと襟裳(北海道)に移動。
これで僕の作戦は完全に崩壊してしまいました。なんで…。なんで僕がこんな目にあって……。
しかしへコんでいる場合ではありません。今はとにかくこの状況を何とかしないと。
この危機を回避するにはやはりカード。何か使えるカードは……あった!

僕の最大のピンチを救ってくれたのは、「☆に願いをカード」。
一番近くのカード売り場まで移動出来るという希少価値の高いカードです。
これを使って…! よし! 見事に京都にあるカード売り場に離脱! マジで助かったぜ…。

しかし、まだまだピンチは続きます。あしゅら社長が八戸に入って、貧乏神がつくのは当然僕。
しかも周りには誰もいないという状況です。このままでは、ただただ貧乏神の悪行を喰らい続けるしかありません。
次目的地は長崎ってことで距離的には僕が一番近いけど、それでも真っ直ぐ向かうのは頂けない。
途中でキングボンビーに変身などしようものなら、その時点でらいじん社長の二の舞です。
ですので、ここは慎重にぶっとびカードを選択。博打の様な行動ですが、僕にはなぜか誰かの近くに飛べるという確信がありました。

そして予想通り、見事に札幌に移動。目の前にらいじん社長とえんま社長がいます。
しかも手元には特急カード。よし…! これでえんま社長に先ほどまでの恨みを晴らす…!!
ですが、えんま社長にはやはり一筋縄ではいきません。即座に「かくれみのカード」を使うえんま。
これを使われると、貧乏神をなすりつけられなくなってしまうのです。クソ…。最大のチャンスが潰された…。
仕方が無いので、貧乏神はらいじん社長になすりつけて日本海に離脱。今度は何事もなく渡らせてくれよ。

嵐の様な攻防を終え、やっと一息つく僕。
ですが、もちろんこれで終わりではありません。むしろカードバトルはこれから激しくなってくる一方。
ブロックカード(攻撃系カードの効果を防ぐ)を持っていないと話にならない状況がやってきます。

「やれやれだぜ…」

ブックマークを貼ってあった湯布院に飛んでいくあしゅら社長を見送りながら、僕は小さなため息を漏らしたのでありました。


−−−−−

10年目 決算

<収益>
1位 あしゅら社長 (7億3900万円)
2位 ねんまに社長 (3億1150万円)
3位 えんま社長 (1億900万円)
4位 らいじん社長 (0万円)

<総資産>
1位 あしゅら社長 (55億1280万円)
2位 ねんまに社長 (15億6420万円)
3位 えんま社長 (10億6380万円)
4位 らいじん社長 (−8億2000万円)

総括:年数だけでは殺風景かと思い、タイトルをつけてみました。気持ち悪かったら言って下さい。
    あと、らいじん社長は農林物件をキングボンビーに全て捨てられたのでついに収益0です。

<次回予告>
人ならざる力を持った魔人と魔人がぶつかり合う。
その凄まじい戦いの前に、次第に蚊帳の外へと追いやられるねんまに社長。
そしてとうとう、えんま社長の豪運が唸り戦闘準備は完成する。
だが、それを安々と見過ごすあしゅら社長ではなかった。
そこにあったのは、決して使用されてはいけなかったハズの死神カード。
もちろんらいじん社長はとっくに圏外です。

次回 桃色鉄道研 「機械が流す涙」




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