「Copyright c Lager・SUCCESS・GAMESPACE24 2003」
星の金貨 | |
その日もいつものように日課であるリュフ村の見回りを終え、微笑みの森まで足を伸ばしたリュークだったが、 いつもと違っていたのは、普段愛想もなく人を追い払うだけだった橋のたもとの老人が声をかけてきたことだった。 「旅のお方〜。腹が減ってたまりませんのじゃ。何かお恵みをくださらんか…」 リュークの料理の腕前はそろそろ趣味の域を越えようかというところだ。他人にふるまうのをためらう必要もない。 差し出した食べ物をたいらげて、老人はすっかり満足したようだった…。 *************************** 微笑みの森を荒らす幻獣を退治したことで、リュークは自警団の中でも一目置かれるようになったらしい。 剣の腕前も確実に上がってきていると、自分でも思うリュークだったが、いつまでも見習い兵士のままではいけないと、 ラボ村長にも勧められたこともあり、正式な職業に就くために戦士ギルドを目指して旅立つことになった。 戦士ギルドはミステリア大陸に1ヶ所しかない。 それはドワーフの王国カラフの首都、シルバーゴールドにあり、リュフ村からはかなり遠いことになる。 |
|
![]() |
緑豊かな森を出て草原を渡り、チェリー村から南へ向かう。 岩肌がむき出しの山や谷、そして地下の坑道へ…。 ひと筋の陽の光も差さないはずなのに、 不思議と明るいドワーフの都で、リュークは剣士の職に就いた。 ギルドの面々は誰も彼もこわもてで、百戦錬磨の戦士に見える。 新しく習得した剣技の技術をさっそく鍛えなくては…! ─自分はようやく出発地点に辿り着いただけだ。 今、目の前に開かれた、ひと筋の道。 心に決めたこの道を、ただしっかりと歩いていくだけだ…。 精歴118年金月46日 |