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森の破壊者 | |
童話世界は7つの元素によって創られた、という創世記の物語がある。 ミステリア大陸の子供達なら誰でも、おやすみ前の物語としてよく聞かされたうちのひとつだろう。 その7つの元素の中で、エルフの民にもっとも愛されているのは木の元素だ。 草木を育て、花実を生かす、森に生きるフェロル王国の人々は緑に感謝する心を忘れない。 そのためだろう、木の元素を祀る木の神殿はここ、王国の膝元である微笑みの森の中心に建つ。 森に住む狩人のルーキは頑固一徹で近寄りがたく思われているが、 実のところそれは彼が自分の仕事に対して大きな誇りを持っているからだということをリュークは知っている。 とっつきにくいルーキに対して森を通りがかるたびに声をかけ、少しずつ話をすることで、 ようやく見えてきたものもある、というわけだ。 怪我をしたルーキを治してくれたという、木の神殿司祭のジョリーナに詳しい話を聞いたことで、 森を荒らす幻獣の存在と、その被害が見過ごせないほど深刻であることが判った。 一刻も早くその幻獣を探し出し、場合によっては退治しなくては…! |
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森の人ドクサスの助言もあり、ついに遭遇したそれは、 見たこともないような大きさの凶暴な幻獣だった。 大きな尾が繰り出す一撃は重く、 盾を持ってしても防ぎきれないダメージが来る。 「おまえには気の毒だが……」 生け捕ることは難しそうだと判断せざるを得ない。 リュークは心を決めて、 必殺の一撃を繰り出すべく剣を一文字に構えた… 精歴118年金月45日 |