童話王国クエスト日記

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行方不明の作家
おいら達ドワーフは手先が器用だ、って話は前にしたっけかな?
鉱石を掘る無骨な手で、夢のカケラみたいに繊細な宝石細工も作る、それがおいら達なのさ。
だから、ミステリア唯一の出版社があるのも、ドワーフの領域であるカラフ王国だけ。
印刷機械、っていうのは、あれで結構、複雑なんだぜ? エルフや人間じゃ上手く扱えないよ。^^

ジブはイリ村出版に勤めている下っ端の編集部員だ。
編集って仕事は何やってんだか良くわかんないけど、しょっちゅう怒鳴られて走り回ってるさ。−o−;
『作家は10人のうち9人までが締め切りに間に合わないんだー;;』
とか叫びながらね。
 
先生の居場所を知ってても、直行してはいけません!    …報酬が減っちゃうから(笑 そんな彼の担当作家、ガルソン先生は、
人間のくせにイリ村に住んで、童話を書いている変わり者だ。
………ま、これが、なかなか面白い話を書くんだけどね。^-^;

困ったことに筆が止まると、ぶらっと旅行に出かけるのが好きらしい。
でも、今度の原稿を取りはぐったら、ジブのクビも危ないらしい。
ジブには前に、随分な言われ方をしたこともあったし、
いなくなっても誰も困らないけど…

……しょうがないなぁ。
おいらが先生を捜してきてやるから、めそめそするんじゃないさ。
他の原稿が、涙で滲んで読めなくなっちゃうよ?

             精歴159年木月3日