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友の贈り物 | |
リュフ村の周囲を見回り、頼まれた仕事を片付け、天気の良い日は農家を手伝い、 リカルド先生とアガトス先生の指導のもとに薬草の勉強を続ける。 リュークの毎日は瞬く間に過ぎていく。 「焦る必要はないのだから」 そう、少しずつでもいい。着実に力を付けていきたい。ようやく辿り着いたこの地で…… 地道な努力でも、報われる時はいつか来る。 初めて言葉を交わした時にはけんもほろろにあしらわれてしまったが、 雑貨屋のテッドにもようやく認めてもらえたらしい。 リュークは、チェリー村への配達依頼を受ける事になった。 |
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チェリー村は人間の村だ。 種族を越えた友情が、ここには確かに存在しているということだ。 リュフ村から微笑みの森へ。森から川を越えて北の野原へ。 見た事のない幻獣が次々に現れる。 無我夢中で通り抜け、目指すチェリー村は南の外れ、 友人の贈り物を手にしたサムは、嬉しそうに笑った。 エルフの街や村のような森の緑は少ないが、 紅葉がなかなかに美しい村だ、と、リュークは思った。 精歴115年火月46日 |