第2回目は、先頃完結したコミック「BREAK−AGE」と、そのノベライズ作品の話をします。
ぱおの蔵書
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BREAK−AGE オフィシャルガイドブック | 馬頭ちーめい+STUDIOねむ | アスペクトコミックス |
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BREAK−AGE 戦士たちの夏 | 篠崎砂美 | ログアウト文庫 |
BREAK−AGE 2 戦士たちの秋 | 篠崎砂美 | ファミ通文庫 |
ブレイク-エイジEX イマジネーション・ブルー | 遠野ひろみ+STUDIOねむ | ファミ通文庫 |
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ブレイク・エイジEX ロアゾオ・ブルー 1〜7 | 鍋本ちぇいある | ファミ通文庫 |
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BREAK−AGE (レーザーディスク版) | 原作 馬頭ちーめい | (株)ビーム エンタテインメント |
「BREAK−AGE」との出会いは、ノベライズ版のほうが先でした。
ぱおはかなり昔から、作家の篠崎砂美さんが好きで、
作品の追っかけをしておりました。
挿し絵を描かれていたのが、コミック版の作家、馬頭ちーめいさんでして、
その後コミックが秋葉原の書泉(とても大きな本屋さん)で平積みされているのを見て、
試しに買ってみたら当たりだった、というところです。
「BREAK−AGE」は、近未来SFです。
コミックの世界設定では、西暦2007年から物語が始まりますので、
現実世界とのギャップは、ほとんどありませんが。
(以降、特に断らない限り、コミック版中心で話を進めます)
主人公は仁村桐生(にむらきりお)16才、国府高専電子工学科の1年生。
ゲームが大好きで、特にはまっているのが「デンジャープラネット」という対戦アクションゲーム。
ある日ある時ある場所で、ヒロイン、高原彩理(たかはらさいり:17才)と
偶然かつ運命的な出会いをして・・・。
と、いうのが、つかみのストーリーで、ま、この辺はよくある話かな、と思いました。
「デンジャープラネット」は、何年か前に、鳴り物入りで海外からやってきたゲーム、
「バトルテック」を思い出させます。
プレイヤーは密閉されたコクピットの中で、モニターを頼りに仮想空間内を走り、
相手プレイヤーが操縦するメカを破壊します。
ある時は仲間と助け合い、ある時は孤高のガンナーとして。
ぱおは、バトルテック、すごくやってみたかったので、
ゲームコミックとしても入りやすい世界だったんですが、
「BREAK−AGE」の良いところとして、
ゲーム性の高さ、ストーリー構成の緻密さ、メカ好きの心をつかむマニア設定以外に、
恋愛物としての充実感が高いことを、イチ押ししておきたいと思います。
登場人物の大半は、10〜20代の青少年・少女達で、少なからず、それぞれに、恋をしています。
対象は、異性だったり、兄妹だったり(恋というより、愛情ですが)、同僚だったり、ライバルだったり。
また、仕事だったり、電脳世界そのものだったり、と、千差万別の「好き」がぎっしり詰まっているのです。
物語が進行する中で、それぞれの「好き」は、ぶつかり合い、励まし合い、様々に昇華していきます。
自分の道を探す旅。本当の「好き」を見つけ、そして決してあきらめないこと。
ひとは、優しさだけでも、思いやりだけでも、不完全であること。
迷ったり、怒ったり、涙したりしながら、最後に掴むものは、
やはり、「終わらないハッピーエンド」である、と、言ってしまっても良いでしょうか。
ノベライズ版においても、大筋のところは同じ、と、思います。
ぜひぜひ、多くの方に、手に取っていただきたい作品です。