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　　　　　　「ブレイク-エイジ」の小説が出ました。ノベライズ版ではなく新作オリジナルですが、
　　　　　　コミックの主人公達も、ワンカットだけ登場してます。

　　　　　　ところで12/29（水）に、NHK-TVで「ロボットコンテスト　高専部門」を放映していましたが、
　　　　　　パソコンを使ってロボットの設計・動作のシュミレートを繰り返すシーンが、
　　　　　　ブレイク-エイジでバーチャルパペットを設計するシーンをリアルに想像させてくれて、
　　　　　　とっても楽しかったです。コミックの主役も高専生ですしね。一所懸命、って、いいなぁ。

　　　　　　さて、今年我が家で購入した本は、４５５冊（コミック　３０４、文庫　１２８）でした。

　　　　　　「妖精事件」「ＲＥＮ−ＡＩ」、最終巻です。
　　　　　　高河さんは、絵柄が気になって買い始めた方なんですが、
　　　　　　中身にもすっかりハマっています。
　　　　　　基本は恋愛ですが、誰かを「好き」な気持ち、何かを求める気持ち、というのは、
　　　　　　立場や性別、関係無しに、はたらいてしまうのだなぁ、と。
　　　　　　「愛は滅私奉公」とは、登場人物の言ですが、愛に限らず一所懸命な人、って、
　　　　　　好感持てますよね。

　　　　　　「ＢＲＥＡＴＨ」は、川原由美子さんの短編集で、
　　　　　　既刊のコミックス未収録の作品が収められています。
　　　　　　この方も、もう２０年選手になられるのですね………何だか少し、感無量な感じ。
　　　　　　せつなくて、美しくて、心の琴線をそっと弾かれて、
　　　　　　気がつけば涙が流れている、そんなお話を描かれる方です。

　　　　　　山本直樹さんは青年誌の漫画家さんです。
　　　　　　実はこの方、違うお名前でもお仕事なさっていて、
　　　　　　映像関係のほうでも、知られた方だったりします。
　　　　　　昔読んでいた連載マンガが好きで、今回短編集を買ってみたのですが、
　　　　　　ちょっと、不条理でした；

　　　　　　荒木さんの新刊は短編集です。何と１２年振りだそうで。
　　　　　　長編描きの作家さんは、そういうことがありますね。
　　　　　　ぱおは、「ジョジョの奇妙な冒険」から入って、初期短編集へ戻ったくちなんですが、
　　　　　　この方の独特な風刺力（そんな単語があればですが…）は、
　　　　　　やはり、短編でのほうが光る気がします。

　　　　　　週刊少年ジャンプでは、「ジョジョ」６部が始まるそうです。
　　　　　　も一度、買おうかな？

　　　　　　「ＧＳ美神」最終巻です。とうとう終わっちゃいました。
　　　　　　いつかこの日は来ると思っていたのですが、やはり、非常に寂しいものがあります。
　　　　　　椎名さんは、４コマ描いていらした頃からのファンでして、
　　　　　　「美神」はサンデーの「こち亀」になるんじゃないかと、思ったりもしていたのですが。

　　　　　　今は取りあえず、お疲れさまでした、と言いたいですが、
　　　　　　近い内に是非、戻ってきていただきたいと、切に思う次第です。

　　　　　　唯川さんは、ぱおの記憶では、コバルトのジュブナイルでデヴューされた方だと思います。
　　　　　　いつの間にか、少女向けではなく、大人の女性向けの作品を書いていらしたのですね。
　　　　　　人間という、哀しくて愛おしい生き物への優しい眼差しを感じました。

　　　　　　「学校怪談」、こんなに続くなんて実は思っていませんでした；
　　　　　　ちょうど、ホラーブームとマッチしたんですねぇ。
　　　　　　今回は、「まみ」が出てくるので、古いファンには嬉しい限りですよ♪

　　　　　　「NATURAL」、いよいよ盛り上がってます。
　　　　　　成田さんの作品は、好き過ぎて気軽に批評できませんが、
　　　　　　基本的にハッピーエンドと信じております。「ＬａＬａ」買っちゃおうかな。

　　　　　　「るろうに剣心」最終巻です。和月さん、お疲れさまでした。
　　　　　　ぱおは、剣心が短編読切（季刊のジャンプスペシャルに掲載）に出演していた頃からの
　　　　　　おつきあいなので、剣心にも、お疲れさま、と、言いたいです。
　　　　　　こんなに長く、深刻なキャラになるとは、思わなかったよ、剣心（笑）。

　　　　　　サブキャラの皆さんは、どれもなかなかに愛着ありますが、
　　　　　　特に恵サンには、幸せになっていただきたい、と、思います…。

　　　　　　制作秘話で和月さんがちらっと書かれたアフターストーリー。
　　　　　　同人の方は、こぞってお描きになるでしょうか…。
　　　　　　暮れのイベントが楽しみだったりしますが、ぱおは仕事で行かれないかも（寂）。

　　　　　　久々の京極本は、四谷怪談を手本にした、妖しくも哀しい恋物語。
　　　　　　私は、ラストシーンに、「ロミオとジュリエット」を見ました。
　　　　　　最後の一文まで気が抜けない京極さんの小説が、私はとても好きです。

　　　　　　「お江戸忍法帖」は、最終巻。たがみさんのマンガは、
　　　　　　ギャグ顔とシリアス顔が入り乱れるところが味なのですが、
　　　　　　今回はギャグ顔ばかりで、う〜ん、作風が違う？

　　　　　　「オールスタースクランブル」は、コーエーさんのゲーム、
　　　　　　アンジェリークのキャラクターを配したサイドストーリー集です。

　　　　　　もちろん、コーエーさん公認の小説ですが、どちらかと言えば、お笑い系。
　　　　　　麗しの守護聖様方や教官方が、楽しいドラマを繰り広げてくださいますよ♪

　　　　　　「ポケットモンスター」ノベライズ、第２弾出ましたね。
　　　　　　今回は３つのジム戦が（ニビ、ハナダ、クチバ、の３シティ）織り込まれていて、
　　　　　　読み応え充分、なんだかお得、な内容になっています。

　　　　　　ただ、細かい設定とか、話のニュアンスとか、
　　　　　　TVアニメとはだいぶ異なってきているので、
　　　　　　これもひとつのポケモンワールド、くらいのお気持ちで読んでいただけるといいかなぁ。

　　　　　　「サイレントメビウス」完結しました。１０年。正直、長かったです…。
　　　　　　途中、出版社のトラブルとかありましてね、間延びしちゃった感があります。
　　　　　　少し、もったいなかったですね。

　　　　　　９、１０巻辺りの展開はとてもハードで涙無しには読めませんでしたが、
　　　　　　ともかくも無事に終わってくれて良かった、というところでしょうか。
　　　　　　初めから通して読み直して、本棚にしまいたいと思います。

　　　　　　「ときめきトゥナイト」以来、久々に、池野恋さんの単行本を買いました。
　　　　　　続き物ではないところが久々手を出した理由なんですが、
　　　　　　久々、可愛い恋愛モノに触れて、妙にほわっとやすらいだりします。

　　　　　　近頃、本もドラマも現実社会も、厳しい題材が多いからですかね。

　　　　　　その点では「ポケモンカードになったワケ」も、ほのぼのほろり、とさせられて、
　　　　　　良かったです。絵柄も可愛いですし。

　　　　　　秋の夜長は読書三昧…と、いければいいのですが、なかなかそういう訳にはいかないものですが、
　　　　　　この頃「積ん読」が増えちゃいまして、一所懸命（笑）読んでおります。

　　　　　　ハヤカワＦＴ文庫の「精霊がいっぱい！」は、表紙、タイトル、帯の売り文句に非常に異議あり。
　　　　　　てっきり、ライトタッチのだじゃれファンタジーだと思って読み出してしまったので、
　　　　　　最後の最後まで、本の世界に入れずに終わってしまいました…（悲）。

　　　　　　本当は、ストーリーのしっかりしたミステリー（推理小説）です。
　　　　　　ただし、科学捜査の代わりに魔法捜査が行われる、パラレルワールドが舞台ですが。
　　　　　　上下巻の長さを感じさせないスピーディな展開と、随所にはさまるジョークとロマンス（やや大人向け）が、
　　　　　　エンタテイメントな映画でも観たかのような読後感を与えてくれます。

　　　　　　小林めぐみさんの３冊は、＜特殊駆逐業者出勤ファイル＞というシリーズものです。
　　　　　　３冊で、完結してます。
　　　　　　「ねこたま」という、妙なタイトルの作品でデヴューした彼女は、物理系出身のＳＦ作家さんです。
　　　　　　と、いっても、その作品群がハードＳＦかというと、それは全然そんなことはなくて、
　　　　　　彼女の作品が角川スニーカー文庫とか、富士見ファンタジア文庫から出版されている事から考えても、
　　　　　　非常にあたりの柔らかい、ファンタジー系の分類に入れられているのが現状なんですが。

　　　　　　小林さん御本人は、かなり理系な世界設定を作られているようなのですが、
　　　　　　お気楽だったり、明るかったり、ちょっと不可思議な世界を楽しむためには、
　　　　　　ぜ〜んぜん、気にしなくても良かったりするんですよね。
　　　　　　どうも、その辺、作家さんは不憫だったりします…。（苦笑）

　　　　　　萩尾望都さん、実はほとんど読んでいません。
　　　　　　絵柄はとても好きなのですが、ストーリーの外側が、なんか、重くて。
　　　　　　これが竹宮恵子さんの作品になると、ほとんど持っているのですが…。

　　　　　　「ポーの一族」と「１１人いる（正・続）」、「スターレッド」しか読んでいない萩尾さん。
　　　　　　近頃文庫サイズの再刊が多くて、つい、手に取ってしまいました。
　　　　　　昔難しかった物語も、今なら判るかも…、と、期待して。

　　　　　　萩尾さんのお描きになる物語は、きわめて硬質なＳＦ作品だと、
　　　　　　改めて思いました。

　　　　　森岡さんの最新刊は、ＳＦではなく、神話ファンタジーでした。
　　　　　イザナギ・イザナミの時代を生きる人々と、神々との交流を描いた意欲作…
　　　　　と、いうと、なんだかハイ・ファンタジーのようですが、
　　　　　実はぜ〜んぜん、違います。

　　　　　個性強い神々と、気の強い女狩人との、世界の存亡を賭けたドタバタコメディ…
　　　　　なんだかなぁ。
　　　　　こんな物語もお書きになるんですね、森岡さん。

　　　　　　「少女鮫」、最終巻です。花とゆめ本誌での連載でしたが、
　　　　　　打ち切りのようなかたちで終了してしまいました…（残念）。
　　　　　　事情は良く、判りません。
　　　　　　個人的には、物語の主人公が、子供時代の頃のほうが面白くて、
　　　　　　成長してからが今ひとつ、テンポが悪かったような気もするのですが、
　　　　　　それは原因ではなくて、結果なのかも知れないですし。

　　　　　　男のロマンを描きたいのに、女性キャラばかり人気出ちゃう漫画家さんとか、
　　　　　　時代が後からついてくるので、いつも初めはマイナージャンルになってしまう方とか、
　　　　　　ぱおが好きな作家さん、って、なんか不憫な方が多かったりして…（苦笑）。

　　　　　　「封神演義」のTVアニメ、御覧になりましたか？
　　　　　　割と忠実に、力入れて作られていると、ぱおは思うのですが。
　　　　　　声優さんも、割とイメージ通り。黄飛虎（こうひこ）の声が、すこうし、若いかな。
　　　　　　あと、太公望（たいこうぼう）、かっこ良過ぎ（笑）。

　　　　　　藤崎竜さんは、「封神」でブレイクしましたが、もとから、
　　　　　　シュールな絵柄で、ＳＦチックなお話を、描かれる方でした。
　　　　　　ぱおは、この方のデヴュー時からのファンで、
　　　　　　初期短編集なんかも、おそらく初版を持っていると思います。
　　　　　　原作だと、これから、主要登場人物が、ばしばし封神されてしまうのですが、
　　　　　　その辺、どう描いていかれるのか、とても楽しみです。

　　　　　　「摩陀羅」を御存知の方、いらっしゃるでしょうか。
　　　　　　おおもとは、何年前だったか、ファミコンのゲームとコミックを、
　　　　　　同時期に展開していたのが始まりのような記憶があります。
　　　　　　OVAも出たし、TRPGにもなりました。

　　　　　　１０８の物語、とか言って、パロディや同人、たくさんの話が、
　　　　　　摩陀羅世界に内包されていました。
　　　　　　なにせ、主役達が転生を繰り返すものですから。
　　　　　　小説も出ていましたね。

　　　　　　今回の摩陀羅は、１０８回目の転生、と言うことです。
　　　　　　最後の物語。
　　　　　　願わくば、ラストシーンまで、連れていって欲しいものと思います。

　　　　　　宮部みゆきさん、大好きな作家さんです。
　　　　　　構成がしっかりしていて、ピースがきちっとはまる作りのミステリー。
　　　　　　で、主人公には人情味がある。作者のあたたかい目がある。
　　　　　　………と、ずっと思っていたんですが。
　　　　　　「夢にも思わない」の最後の仕掛けは、すこ〜し、辛口だったかな。
　　　　　　もちろん、お話は面白くて、読み出したら一気、の所は変わらずにありましたが。

　　　　　　さいとうちほさんは、小学館系の少女雑誌で活躍されている漫画家さんです。
　　　　　　最近では「少女革命ウテナ」というＴＶアニメの創作チームに参加されて、
　　　　　　コミックサイドの展開を担当なさっていました。

　　　　　　ぱおは、この方のデヴュー時に、週間少女コミックを買っていたので、
　　　　　　かなり昔から知っているのですが、この頃、再度はまっています。
　　　　　　何というんですかね、この、絵柄の高貴な色っぽさが、いいんですよねぇ…。

　　　　　　「天使の…」は、宝塚少女歌劇団の古今の名作をコミック化した、中編集です。
　　　　　　派手じゃないけど張りと艶のあるさいとうさんの絵柄がぴったりの、
　　　　　　華やかな恋愛物語が入っています。

　　　　　　そういえば、「ウテナ」の劇場公開が、８月から始まるのでした。
　　　　　　う〜ん、観に行きたいかなぁ。　　　　

　　　　　　今、私に読まれるのを待っている本が２０冊あります。
　　　　　　ちょーっと、ピンチ。追いつけるのか？　＞自分。

　　　　　　上遠野さんで埋まってます（笑）。
　　　　　　全部買ったと思っていたんですが、１冊抜けていることが判明。
　　　　　　さ、探さねば…。

　　　　　　「ブギーポップ」は、上遠野浩平さんのデヴュー作です。
　　　　　　昨年の２月に初版が出て、この６月にはすでに１１版。
　　　　　　シリーズも巻数を重ねて、非常に売れているらしいです。
　　　　　　緒方剛志さんという方のイラストも、不可思議なタイトルも、
　　　　　　初版当時から気にはなっていたのですが、
　　　　　　今回ようやく手に取って読んでみて。

　　　　　　面白くて、せつない物語でした。
　　　　　　面白いのは構成で、読み終えてすぐに再読。
　　　　　　初めに気付かなかったことが、見えてきます。
　　　　　　せつないのは、愛すべき登場人物達の気持ちと行動。
　　　　　　緒方さんの淡々としたイラストが、
　　　　　　物語を生き生きと感じさせてくれます。

　　　　　　ぱおは、この本を読み終えてすぐ、本屋へ向かい、
　　　　　　シリーズの続き本をすべてそろえてしまいました。（笑）　　　　　　　　　　　

　　　　　　克さんの新刊は、また、青年誌サイドの作品なので、
　　　　　　いわゆる濡れ場が多いのですが、ストーリー的には今回の収録作品は
　　　　　　シリアス系で、えっちが中心ではないので読み応えありました。　　　　　　

1999年の記録（１〜６月）
1998年の記録