最新の記録

　　　　　　「楽園」、面白かったです。断然、ファンタジーです。
　　　　　　ハヤカワの翻訳本を彷彿とさせる文体に、
　　　　　　ＳＦとファンタジー、メルヘンと神話の素晴らしい混成を見ました。

　　　　　　「すき。だからすき」は、ほのぼのの中に切なさを呼び起こされる、
　　　　　　不思議な始まり。
　　　　　　CLAMPさんの物語は、自分的には悲しい結末が多いので、
　　　　　　先が気になるところです。

　　　　　　遠藤淑子さんは花ゆめ系の漫画家さんです。
　　　　　　ギャグかと思う淡々とした絵柄で、
　　　　　　ペーソスのある暖かい人情話をたくさん描いている方です。
　　　　　　ぱおはうっかり電車で「心の家路」を読んでしまい、
　　　　　　帰宅ラッシュの車内でこっそりべそかきながら帰りました。
　　　　　　盛り上げ方が上手いんですよねー。

　　　　　　「西の善き魔女」最終巻です。荻原さんの作品にしては、異色、というか、
　　　　　　かなりエンタテイメントな色合いを全面に出した作品と思います。
　　　　　　小さな恋のメロディ、少女革命ウテナ、聖剣伝説、パーンの竜騎士、キャンディキャンディ、
　　　　　　そ〜んな感じの物語達を、ぎゅっと束ねてリボンかけたような。
　　　　　　背表紙の黒猫が目印の中公ノベルスファンタジア、見かけたらお手に取ってみてください。

　　　　　　山田玲司さんって、有名なんでしょうか？
　　　　　　ぱおは「B-バージン」から入って遡った人なんですけど、
　　　　　　ずっと、ついていくよ、と言ってしまうほど、好きなんです、この作家さん。
　　　　　　ぱっと見、キレてるような作画も、キャラクターも、
　　　　　　ホントは優しくて、朴訥なストーリーを真摯に描いているんですよ。

　　　　　　「リング」。ついに、手を出してしまいました。
　　　　　　怖いもの、みたさ？（笑）
　　　　　　もともと、横溝正史とか、夢野久作とか好きなんですが。
　　　　　　あと、スティーヴン・キングとか。
　　　　　　宮部みゆきの「レベル７」などと雰囲気似てると思いました。
　　　　　　ホラーというか、ミステリー、な感じ？

　　　　　　加藤知子さんは、「花とゆめ」系列の漫画家さんです。
　　　　　　「天上の愛…」は、何年か前に花ゆめ本誌で連載されていたのですが、
　　　　　　題材の世界史が、読者の少女たちには難しかったらしく、完結できませんでした。
　　　　　　その後、自費出版で続きをお描きになるなどして頑張っていらしたので、
　　　　　　今回、めでたく復活される運びとなりました。
　　　　　　ぱおは、好きなお話だったので、とても嬉しいです。
　　　　　　興味のある方は、６月１６日発売の月刊メロディを買ってくださいね。

　　　　　　「３×３ＥＹＥＳ」、長い物語になってしまいました。
　　　　　　「Ａｎｏｔｈｅｒ　…」は、現在３１巻まで刊行されているコミックを再構成し、
　　　　　　作者コメントやパラレル小説などを挿入したマニア本です。
　　　　　　「もしもあの日がなかったら…」というコンセプトで書かれたバーチャルレポートには、
　　　　　　ちょっと涙するものがありますが、物語の始まりなんて、そんなものだとも思います。　　　　　　

　　　　　　大石　静さんは、NHKドラマ「ふたりっ子」の脚本家さんです。
　　　　　　ぱおは、タイトルに惹かれて日頃買わないエッセイ集を手に取ったのですが、
　　　　　　こういう考え方の人、いるんだー、と、ちょっと感心してしまいました。
　　　　　　今ここで内容には触れませんが、世間とか関係なく、自分の信じるように生きるのって、
　　　　　　結構大変だと思うのですが、この方は、その点とても潔いです。
　　　　　　（事の是非は、受け取る人によって違うと思いますけれども）　　　　　　

　　　　　　ぬまじりよしみさんは、「花とゆめ」でデヴューされた方で、
　　　　　　少女漫画にしては異色なお話を描かれる方でした。
　　　　　　女性誌に移られてから、本領発揮、という感じで、
　　　　　　オトナの恋愛物語をばんばん発表されています。

　　　　　　ぱおは、文章読むのも書くのも好きですが、小説よりも詩、
　　　　　　詩よりも短歌、と、言葉が少なくなるにつれて、
　　　　　　ひとつの言葉が持つ力というのは、強くなるように思います。
　　　　　　俳句なんか、既に呪術的な響き。
　　　　　　「かぜのてのひら」は、８年前に出版されたものですが、
　　　　　　今回初めて読んで、泣かされちゃいました。
　　　　　　俵万智さん、って凄い歌人だわ。今更だけど。

　　　　　　「デビルマンレディー」に、あの、不動明クンが登場。新展開ですね。
　　　　　　コミック「デビルマン」も好きですが、ぱおは、TVアニメの「デビルマン」が、
　　　　　　すごく好きでした。最終話、泣けちゃうんですよぉ。

　　　　　　「ゴー・ヘブ」、最終巻です。最後の最後まで、
　　　　　　はらはらしーの、ドキドキしーの、な、物語でした。
　　　　　　山田圭子さんの描かれるキャラクターは、
　　　　　　とても傷つきやすくて、でも、とても一生懸命に生きています。
　　　　　　切ないときは思い切り泣いて、明日は、最高の笑顔で迎えたい、
　　　　　　そんな登場人物達が、私は大好きです。　　　　　　

　　　　　　「ＢＲＥＡＫ−ＡＧＥ」最終巻、ついに出ました。年表、資料集付きのガイドブック同時発売です。
　　　　　　発売されたのは３月末なんですが、レヴューが書き終わらなくて、紹介遅れてました（笑）。
　　　　　　とても好きな作品なので、いい加減なこと、書きたくなかったんですよね。　　　　　　

　　　　　　「サイボーグ００９」は、毎月発刊中の石森さんの全集として、出版されたものです。
　　　　　　ぱおは、遙か昔に秋田書店で発売されたコミックスを持っています。
　　　　　　比べると、当時は表現の規制がおおらかだったことがよく判ります。
　　　　　　今回、放射能汚染を扱った話があるのですが、
　　　　　　「突然変異（ミュータント）」、「奇形」、といった言葉がどうやらまずいらしく、
　　　　　　セリフ、フキダシの多数と、原画までもが修正されていました。
　　　　　　そのため、ストーリー的に若干の無理が感じられ、
　　　　　　戦争、特に核を持つ愚かさをテーマにした作者の叫びが、
　　　　　　曖昧模糊としたものに変えられてしまったことに、ぱおは、憤りを感じます。
　　　　　　今の文章規制って、間違っていると思う。　　　　　

　　　　　　田中加奈子さんは、ジャンプ新鋭の漫画家さんです。
　　　　　　ジャンプ特別編集本（季刊）に、読み切りが掲載されたときから注目していました。
　　　　　　人の心の動きを丁寧に描き上げていく方です。
　　　　　　週刊ペースでは、少し辛かったようですが、泣かせの才能はピカ新だと思います。
　　　　　　また、帰ってきて欲しい作家さんのひとりです。　

　　　　　　なんだか、急に、本が溜まっている（泣）。
　　　　　　出版数が多いのは、印税の関係かしら。

　　　　　　飯田さんには、ＦＴ系の物語から入ったのですが、現代物も優しくて、強くて、
　　　　　　「頑張らなくっちゃ！」　という気持ちにさせてくれるので、とても好きです。

　　　　　　克・亜樹さんは、近頃すっかりヤングアダルトの人になってしまいました。
　　　　　　ぱおは、「まぼろし佑幻」や「風使いカラス」のようなＦＴ系の話が好きなので、
　　　　　　少年漫画の世界に帰ってきて欲しいなあ。
　　　　　　電車内で読める本、描いて欲しい（笑）。

　　　　　　超人ロック。長い物語です。
　　　　　　時の終わりを越えてなお生き続ける彼の悲哀は想像を超えるものがあり、
　　　　　　いつか幸せになって欲しいと願う反面、彼の活躍を読むのが好きなのでした。

　　　　　　新井素子さんの新刊本が出るのは、何年ぶりのことだろう？
　　　　　　彼女の物語は壮大なんだか個人的なんだかよく分からない世界。
　　　　　　共感できるところと否定したいところが同居しているので、
　　　　　　文句言いつつ読んでしまい、最後は泣かされるのだった・・・・・・。

　　　　　　「怪」というのは、季刊の雑誌です。もののけ好きな方達が集まって作っています。
　　　　　　筆頭は漫画家（というか、妖怪研究家）の水木しげるさんですが、
　　　　　　あの京極夏彦さんの連載があるので、購入しています。

　　　　　　我が家で一番冊数の多い作家さんは、菊地センセイなんですが、
　　　　　　全部読んでいるわけではないです。
　　　　　　っていうか、どれ読んでないのかよく分からない・・・・・・。

　　　　　　川原さんのコミックは、全部持っているんですが、今回未収録部分が入るというので
　　　　　　また、買ってしまいました・・・・・・。
　　　　　　だ〜か〜ら〜、本増えるんだってば。（苦笑）

　　　　　　長谷川裕一さんの描かれる女の子は、胸が小さいんですが、妙に色っぽい。
　　　　　　個人的には絵柄がすっごく好きな漫画家さんなんです。結構Ｈだけどね。

　　　　　　「砂の薔薇（デザート・ローズ）」最終巻。少しページが足りない感じ。
　　　　　　外伝描いて欲しいです。

　　　　　　谷山由紀さんは、最近見つけた作家さんです。
　　　　　　切ないような、哀しいような、それでも暖かくなるような、
　　　　　　不思議なファンタジーを書かれる方です。

　　　　　　「俺たちのフィールド」、ついに最終巻となりました。連載をリアルタイムで読んでいましたが、
　　　　　　現実世界とシンクロしだした時は、心が震えました。
　　　　　　週刊少年サンデーの良いところは、作家さんの休みが多いことと、
　　　　　　良いところできちんと終わらせるところだと思います。
　　　　　　無理に引き延ばしとかしないって事ですね。

　　　　　　「BREAK FREE」は、週刊少年ジャンプで連載中の「ホイッスル！」の作者の
　　　　　　短編集です。「ホイッスル！」は、正当派(?)少年漫画で、熱血とか根性とか、
　　　　　　友情などを自然体で読ませてくれるいい漫画だと思います。
　　　　　　同じジャンプ連載の野球漫画「キャプテン」と、つかみが一緒ではあるのですが、
　　　　　　年代差がかなりあるので、今の読者は知らないだろうなぁ。

　　　　　　「聖・ライセンス」は、この頃ハマっている物語の一つ。
　　　　　　こんなに何度も読み返させられる漫画は、「はみだしっ子」以来かも知れない。
　　　　　　辛いとき、悲しいとき、暖かい勇気を授けてくれます。

　　　　　　寝てばかりいるので、重い本を読破。主に児童書。
　　　　　　荻原規子さんは寡作な人なので、作品は少ないが、秀逸。
　　　　　　「これは王国のかぎ」は、ヒーリング効果があると思います。

1998年の記録