槙原 寛己
'63.8.11 1m87,91kg 右投げ右打ち 大府高→巨人('82・D1)
【タイトル】
◎ 最多奪三振 1回('88)
【表彰】
◎ 新人王 1回('83)
【記録】
◎ 完全試合('94.5.18) ◎ ゲーム最多暴投 3('87.5.15)
多面性を持つ投手。これほど評価の一定しない投手も珍しいかもしれない。
私は今の槙原への評価は過小すぎるのではないかと思っている。なぜならば、
投手の評価をする上で一番に来る指標は長い期間投げれたかどうかにあると思
うからだ。投手の体は間違いなく消耗品であり、素質はあるのにケガが多いと
嘆かれ、球界を去っていく投手が後をたたない。その中で槙原は今年でなんと
16年目のシーズンである。しかもこの間いつも1軍にいてローテーションを
守っている。斎藤雅、桑田でさえ完全に休んでいるシーズンがある。槙原が投
げ続けてくれたおかげでどれほどチームが助かったのかは測り知れない。
若いころの槙原はまさに速球派の典型。155キロ近くの速球を武器にして
三振を奪取していた。近々2000奪三振に達するだろう。当然、暴投も多か
ったが、その速球の魅力はいささかもそがれることはなかった。
半月板損傷、股関節骨折など、下半身のケガに見舞われてからはフォーク、
スライダーに磨きをかけ、投球の渋みも加わるようになった。しかし、上半身
にはケガらしいケガがなく、今の活躍を支えている。
現在は、スライダー、フォークにスローカーブも加え、技巧派への変身が完
全に成功した。特に、フォークの落ちは特筆もので、今だ140オーバーのス
トレートとの組み合わせは素晴らしい威力を発揮する。