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マリーザ・モンチの音楽 |
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1967年、リオ生まれ(らしい)のマリーザ・モンチ。 そのルックスからアイドルっぽく見られがちだけど才色兼備の類まれなる恵まれた人なのだ。
小さな頃からピアノ、ギターを習い、歌唱の勉強に精を出す。 オペラを学びにイタリアに渡ったことも。 帰国後、ポピュラー歌手として活動を開始。 この人、とにかく歌がうまい。 うまいだけじゃなく声そのものに艶というか人をひきつける魅力があるのだ。 小さなクラブで歌っていた頃から評判を呼び、初アルバムも出ないうちから大ホールでコンサートをしたりしている。 そしてデビュー盤はなんとライヴ盤なのだった。 このライヴ盤が大ヒット、一躍スターダムへと駆け上がる。 2作目にして、このライヴを大いに気に入ったアート・リンゼイがプロデュースを引き受けるという恵まれた環境。 歌だけでなくアーティストとしてもこだわりを持ち、音楽に対するアイデアも豊富、オリジナリティーも十分。 カルリーニョス・ブラウンと共にMPBの正当な後継者といえる。 頭もいいうえにちょっと魔性を秘めたようなその色気となればファンは黙っちゃいない。 やたらと乱発せず、2、3年に1枚というゆったりペースでアルバムをリリース、どのアルバムもカリオカらしいしゃれたセンスと、豊富な音楽の知識を感じさせる素晴らしいもの。 要チェック! |
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勝手に選ぶこの1枚! |
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MAIS
(1991) 東芝EMI TOCP-6827 −しなやかな感性が光る傑作アルバム− |
| マリーザ・モンチ、91年発表のセカンドアルバム。 前作のライヴでマリーザ・モンチに惚れ込んだアート・リンゼイがプロデュースを引き受けている。
それどころかアートの人脈で、ジョン・ゾーンやら坂本龍一教授までもが参加しているのだ。 これはちょっとすごいぞ。 マリーザ・モンチはそんなにアルバムを発表していないし、どれも水準以上の出来なのでどれもオススメなのだけれど、やはりこのアルバムを聴いたときの衝撃が忘れられないので、コレにしてしまおう。 2作目にしてマリーザの才能がほとばしる傑作なのだ。 前作はライヴということでところどころにリキんだところが聴かれたけれど、今回はスタジオである。 納得できるまで作りこみ、ヴォーカルもチカラを抜いて落ち着いて、ちょっとアンニュイな歌い方で迫る。 これがまたたまらないのだ。 こちらの歌い方のほうが抜群にヨイ。 さすがはアートのプロデュースである。 曲も自作、他作とミックスされ多彩。 前作でもいやー、よくこんな選曲できるよなあ、と感心するのだが(イタリアのピーノ・ダニエレの曲まで取り上げてるしね)、今回もそのセンスの良さに驚く。 アルナルド・アントゥネスやナンド・ヘイスのチタンス関係人脈がからんだ曲(共作もしている)の他、ピシンギーニャの古典、ブラジルのトラディショナル・ソング、カルトーラからカエターノまで取り上げているのだ。 しかもどれも斬新な解釈で、そして斬新なだけに終わらず(そこで終わってたら単なるアホだぞ)、曲の新たな魅力を引き出しているところがエラい! カエターノ作の 「De Noite Na Cama」 やサンバの巨匠カルトーラの 「Ensaboa」 など、オリジナルと比較して聴いてもらいたいものだ。 ええっ?という斬新なナンバーに見事生まれ変わっているのですよ。 ちょっとショックを受けるくらい、感心してしまった。 そしてやはり特筆すべきはマリーザ・モンチの歌でしょう。 明らかに表現力を増し、曲ごとに表情を変え、コケティッシュな魅力で迫る。 特に小品のブラジル民謡 「Borboleta」 は言葉を失うほどの美しさで絶品!なのだ。 いや、この曲は今でも聴いた瞬間にグッとくるものがあるなあ。 ホント。 マリーザ・モンチのあふれる才能、歌唱力、選曲のセンス、自己プロデュース力、すべてがこのアルバムに詰まっている。 マリーザ・モンチを聴くとき、外せない1枚だと思う。 |
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