短  歌  集
 2 0 0 7 年
6  月
ハアハアと大黒天の初コース山の花にも励まされて 07.06.29
息きらし汗も吹き出て歩く道あの頂に立つためだけに 07.06.28
赤茶けた蔵王の山の剣が峰山のみ知るや過去の歴史を 07.06.27
人間のなせる業かと目を凝らし感動体験のドラリオン(サーカス)かな 07.06.26
稜線にツマトリソウの花畑ほっと一息疲れを癒して 07.06.25
高山の女王の花のコマクサに駿馬を重ねて思うものかな 07.06.24
もぎとりのさくらんぼの実が艶やかに脚立にのぼりしばし頬張る 07.06.23
梅雨入りとなりし言葉を耳にしてしっかり爽やか心だけでも 07.06.22
朝霧にすっぽり隠れた街の中梅雨の季節も間近になりし 07.06.21
真っ白なツマトリソウの可憐さに染みいる心に初夏の風吹く 07.06.20
ワタスゲの真白き果穂がゆらゆらと蔵王の風に身を委ねつつ 07.06.19
湿原のチングルマが一面に咲きし初夏の風が吹くなり 07.06.18
高原の風にそよそよヒナザクラ小さき姿にいとおしくなり 07.06.17
ツツジ咲く笹谷峠に初夏の風朱色の絵の具をちりばめており 07.06.16
剥き出しの根を飛び越えて歩く道あの雁戸山に続く道にて 07.06.16
ヒューヒューとカケスゲ峰の草原に風の流れる声が聞こえる 07.06.16
じっと立つ笹谷峠の六地蔵守り守って道しるべとなり 07.06.16
這うように登る岩肌むき出して優しく迎えるイワカガミかな 07.06.15
山あいにセミの鳴く声広がりて夏がきたなと余計に鳴くなり 07.06.14
急峻で蟻の戸渡り雁戸山大パノラマに心が躍る 07.06.13
朝靄に陽の光もぱっとせずじわっと暑く心が晴れず 07.06.12
雲間からちよっぴり見えた青い空晴れぬ日は無い人の心も 07.06.11
しっとりとアスファルトが雨にぬれ梅雨入りの日も間近なりしか 07.06.10
息荒く山のがれ場を一歩ずつ空のみ見えて行く先知らず 07.06.09
影もなき芝草平のチングルマ思いを馳せる花畑かな 07.06.08
雲海にぽっかり浮かんだ山々に神が宿ると頭を下げる 07.06.07
ザクザクと残雪を踏みしめて春登山うぐいすの声風に乗るなり 07.06.06
高原のユキワリゴザクラ風に揺れ蔵王の山にも春が来るなり 07.06.05
高山の花の季節となる蔵王小さき花に心がおどる 07.06.04
一年の月日が経たり不忘山ハクサンイチゲも歓迎するなり 07.06.03
一輪の小さな花をつけたラン日の目を見たと妖艶に咲く 07.06.02
毎日のネクタイ選びも無くなれば二重の喜びクールビズなり 07.06.01