| 短 歌 集 | |
| 2 0 0 7 年 | |
| 1 月 | |
| ひと月の終わる速さに驚いて鼻息荒く亥年が過ぎ行く | 07.01.31 |
| 今日もまた一日一首の目標に言葉が消えて言葉が生まれる | 07.01.30 |
| 極寒にモンスターのような樹氷群すっぽり埋まったトドマツの群れ | 07.01.29 |
| あま〜いと喜ぶ子らのいちご狩りいちごのように”ほっぺ”も赤く | 07.01.28 |
| きらきらと輝く海にサーファーが白く砕ける波にのまれて | 07.01.27 |
| 鮮やかなシクラメンの花の色まだまだ咲きぬ蕾がいっぱい | 07.01.26 |
| 誰もいぬ通勤路の暗がりで歩く足音早くなりけり | 07.01.25 |
| 月光に照らされし通勤路広瀬川の水もきらきら揺れる | 07.01.24 |
| 半分が雪に埋まった大根に身体が冷えてブルッとするなり | 07.01.23 |
| チカチカと目にも痛いな雪一面蔵王の丘に足跡残して | 07.01.22 |
| シーンとして冬の寒さの長老湖不忘の山の雄姿を抱いて | 07.01.21 |
| 陽を浴びて雪に埋もれた大根のまばゆいばかりにぞろぞろ連なる | 07.01.21 |
| ジョギングで夕餉の支度の臭いからこの家何かと鼻穴広がる | 07.01.20 |
| ゆらゆらと揺れる明かりのペンライト凍てつく寒さが柔らかくなり | 07.01.19 |
| 渋滞の車を横目で歩く道なんとは無くも優越になり | 07.01.18 |
| 塩竃の寿司街道に足を入れ海の潮風器に流るる | 07.01.17 |
| 暗がりの墓場の横を通る道月の明かりに安堵するなり | 07.01.16 |
| 4日目で帰る息子にメールして元気に暮らせと気遣う我なり | 07.01.15 |
| 久方の遊覧船で島巡り変わらぬ姿の仁王島なり | 07.01.14 |
| 息子との1泊旅行に気を馳せて松島巡りにあれこれ思う | 07.01.13 |
| 古の歌人に触れた宮城野通り街にちなんだ石碑建つなり | 07.01.12 |
| 朝食の鏡開きのあんこ餅家内が気遣う日本の文化 | 07.01.11 |
| ひりひりと肌刺す寒さに背が丸く朝の光にほっとするなり | 07.01.10 |
| 通学の自転車こいで新学期静かな道が賑やかになり | 07.01.09 |
| すれ違う着物姿の娘さん二十歳になって凛とするなり | 07.01.08 |
| 赤々と笹かま手焼に火が灯りこんがり焼けたかまぼこ食す | 07.01.07 |
| 暗闇の再開発の長町にライトをつけたショベルカー唸る | 07.01.06 |
| 朝焼けの陽の光がまぶしくて蔵王の雪も赤色に染まる | 07.01.05 |
| 暗闇の広瀬川の堤防に月の明かりが道しるべとなり | 07.01.04 |
| カバンからリュックに変えて徒歩通勤大手を振って足取り軽い | 07.01.04 |
| 正月に低空飛行のカラス二羽けんかなのかな遊びなのかな | 07.01.03 |
| 初売りの行列延々連なりて蟻のごとくに吸い込まれゆく | 07.01.02 |
| 初売りの太鼓の音がこだましていよいよ始まる正月商戦 | 07.01.02 |
| 町内の蛸薬師に初詣合わせる手にも力がはいる | 07.01.01 |
| われと妻交わす言葉に艶があり午前零時の新年迎える | 07.01.01 |
| 来る年の除夜の鐘の音ご〜んと鳴り挨拶かわす我と妻なり | 07.01.01 |
| 行く年を越すそばの味かみしめる除夜の鐘の音心に響く | 07.01.01 |
| 紅白の歌声聞いて暮れてゆく大晦日の星は輝いており | 07.01.01 |