短  歌  集
 2 0 0 7 年
10月
すっかりと葉の落ちたるや山頂の冬の装いまだまだなのに 07.10.31
光線の輝き増してまっしぐら岩おも貫く太陽の光が 07.10.30
陽が差してさっと輝く秋の山衣装替えにも艶を増すなり 07.10.29
降煙る雨ネオンの灯火淡くして暮れゆくときの影を写して 07.10.28
降る雨と休みの朝が重なって静かな1日になるのだろうか 07.10.27
霜降の季節ならばと納得ししっとり降る雨冷たい雨に 07.10.26
今日もまた海の底から陽が昇り真っ赤に燃えて秋の色なり 07.10.25
朝焼けの蔵王山がくっきりと燃えて色なす秋の山なり 07.10.24
透き通る青空広がる秋の空心が晴れて肥ゆる秋なり 07.10.23
雨風と栗駒山が荒れ狂い山の女神は見方せずに 07.10.22
もうもうと硫黄の匂いの地獄谷鬼が住むのか瓦礫の山なり 07.10.21
道端に鼻を突くような銀杏の実あの匂いからあの美味しさが 07.10.20
秋雨に濡れて帰るも絵にならずただただ冷たき凍みる雨なり 07.10.19
飼い猫の猫なで声にだまされし人の弱さがわかるものかな 07.10.18
秋雨と霧の深さの自然界ヘッドライトの光も淡く 07.10.17
「大奥」の女性の園の観劇に沸き立つ熱気ただごとならず 07.10.16
杭がけの連なる田んぼの味わいにみよ逞しき芸術の秋なり 07.10.15
秋深き外人墓地に佇めばチャペルの鐘の音心に沁みる 07.10.14
コスモスの連なる道の広瀬川風にゆらゆら秋が過ぎゆく 07.10.13
イチジクの甘露煮食めば懐かしき母の甘さを思い出すなり 07.10.12
わが心歌を詠むほど熱くなくひらめきのみで詞を並べる 07.10.11
朝焼けにカラスの鳴き声耳につく闇夜のカラスで無いと言うのに 07.10.10
いつの日も明るく楽しく元気よく人生の道にも年輪があり 07.10.09
紅の楓を写した鏡沼さざ波たちて小沼に消えゆく 07.10.08
よさこいの老若男女の踊り子の炎のように燃えて花咲く 07.10.07
天高く色とりどりに染めし山八幡平の秋が更けゆく 07.10.06
青春の二文字(ふたもじ)じっと見つめると歳をとっても青春が見える 07.10.05
題材を探しに探して歌を詠む頭の皺がはちきれんばかり 07.10.04
青空を見上げて思う我が道の宇宙へ続く道があるかと 07.10.03
濃紺のセーラー服の女学生衣替えにも秋を感じて 07.10.02
新穀を神に捧げて神嘗月神様出払い神無月に 07.10.01