O.K.internet
Published Enemy
「序」
まずは礼に乗っ取って必要な分だけ自己紹介。
20代男子。ロッキンオン肯定的読者でかつハト派。ストライクゾーン、ペイヴメント、ニヒリスティック叙情系。
以下、「例の書き込み」についての私見。
なんつうか、そもそも断絶しっぱなしでもいいかもな、とも思った。
どうせ時間任せなもんで、喉もと過ぎればだろうし、と。
でも、ほかならぬロッキンオン非公認サイト様だし、余りにもyah-yaBallさんが中立を堅持してるし、太陽はまぶしいし、ちょっと拙なる意見も
言ってみよかいと思ったのだ。しょーもないペンネームまで考えてさ。
もちろん何よりも僕自身の苛立ちつうか沸き立ちみたいなのがあるからしょうがないんだけれど。
だけど、ああ、これが墓穴になんかなりませんようにと願いながら書いてる。もしかして罠か?罠なのか?怖いぞ。やめとくか?
まあいい。ではまず最初にお断り。
以下は、何一つ特定の個人を攻撃、あるいは批判する意図があるわけではないこと。つまり、批判なんだけれどそれはネットに出現したある「意見」に対してのもの。ていうか、あんたがたが実際の生活でどうしてるかーとか本当はどういう人格かーなんてどうでもいい且つ知る由もない。想像はするけど、結局ブラックボックス。だからいいのだ。そして問題はあくまでネットの上でしか見られない、文章表現に乗っ取った意志に対して、だ。
「敵」はとりあえず文字と概念だけということで。ウソくさいけど、
そうでも言わないと始まらないからそうする。
さて、それで、だ。
蒸し返すな、じゃないよ。二の轍を踏まないように、だ。あーんのーんとしてたら何もかも解決してる、と考える人にはうざったいかもしれないが、それじゃなんつうか、「ミュージックなんてただの趣味だしぃ」、ってのと同じだ。趣味ってなホビーだ。ホビーといったら昔からミニ四駆とかビックリマンシール集めとかに決まってる。僕は小学生時代、ウチがそういうの厳しくて一切持ってなかった。
持ってる奴は偉いんだよな。ヒーローなんだよ、メシアなんだ。モノ持ちってな。ああもう悔しすぎる。
よってもうホビーの話はしない。
ごめん。本題。
ちょっとテーマをすり替えた所から始める。本来は、「あんたの悲しさを露呈してるだけの言葉なんか発して弱いねえ」という一種の批判めいた意見だったが、敢えて一般論として捉え直してみる。
こういう意見、確かによくある。仲間同士の感傷に閉じがちなロック村批判と受け止められないこともない。
一応シンプルなロックファンを自認してるんで、そこに対抗する気持ちが、僕なりにある。
あ、もちろん、これを言った「人」への直接の意見じゃあない。
その人に向ける意図ってのもあることはあるけれど。
そういえば自己立脚なんていう言葉もあった。その始めの真意は正直わかりかねるが僕は集団社会に生きる人間が「独り立ち」しているというのは妄想だとしか思えない。収入?自我?関係ない。独りでできるのはふて寝とオナニーくらいだ。足元を見たらなんとも危ういもの。
孤独だけど、独りでは立てない。
それが、すごくイヤな本質だと思えるのに。
だからロックを聴く人間が弱い、ということは、こんな当たり前のこと言うなよ、と言いたくなるくらい当たり前に思えるはずだった。でも、言い方がきっと足りないのだ。弱いイコールとにかくいけないことという図式を信じる人に届くには。「ぬるい」なんて言われてしまうのなら。
例えば「自分が劣等を感じる点に自覚的な」とでもいう方が正しい気がする。もちろん、意識的ならなんでも偉いと言うつもりも毛頭ない。潔癖症に近い意識過剰なんてうざったいから嫌いだ。それは面白くない。
でも、そこまで一旦経験してしまうだけの「弱さ」への自縄自縛はむしろアリだと思う。理由はこれから述べてみたい。
ということでつづく。