Visitor's Review

スター性
美和っち 

バンプオブチキンが非常に気になる。っつうか、ファンなんだけど。
ライブに行った時の事。外で並んでいたら、近くにいた子が「ねぇ、誰のファン?」と別な子と話していた。バンプの良さは音楽にあり。(誰かのファンに・・・私もなったが・・それは会話に出すほどではない。)ライブでも「SMAPじゃねぇのに名前叫ぶな」藤原君が叫んでた。(昨日の奥田民生ライブでも「名前を呼ばれても、」と言ってたなぁ。)
バンドって、どうして「誰のファン?」ってなるんだろうね。そこで「音楽のファン」ってさらりと言えれば素晴らしい。だけど、私は、バンドの「外見的スター性」は重要にする。ライブの時、貧弱に感じないじゃん。例えばトライセラトップス。3人でかなり厚い音を響かせる。そして、その厚みが、バンドの外見的姿を厚くさせ、バンドの存在を格好良く見せる。トライセラトップスのライブにおいての外見的スター性も(音楽と同様)ばっちりだ。「音楽が良いのにライブは・・」って事を思わせたバンドに対しては、私はCDへの愛情さえ薄れていってしまう。内に向かってくるバンドは苦手だ。外資系レコード店でのセールスばかり伸ばす・・つまりマイナー具合にさえ満足している奴は、聴きたくない。かと言って、たくさん売れれば全てとは思っていない。100万人のBGMより、1人の感動の方が音楽の存在の意味が有る。
私は音楽雑誌を余り読まない。音楽を言葉に書いても、何も伝えられないし、無だ。ミュージシャンの人生より、今、ここに流れてくる音楽が全て。私は、ミュージシャンとは友達では無いのだから、身の上話を聞いてもどうでもないまま、私の時間と私の生活は今日も流れている。以前は、「音楽雑誌を読むという労力をかけていれば良い音楽を知る特権がある」と思っていた。でも、「音楽雑誌が存在しなくても、どんなCDがリリースされているか全ての国民に紹介できる世の中は良いに決まっている」と近頃思う。すでにそうなったバントは強いのだ。あらゆる安心感と絶対感をファン以外のリスナーへも与える事ができる。
さて。バンプ。
バンプオブチキンの強い歌と、勇気、生きる事、彼らも歌いながら、それを見つける。私達も、一緒に歌いながら、それを見つける。目指すのではなく、自然に。

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