あなたの知らない世界
前説：１１／３０、名古屋レインボーホールにて開催された矢沢栄吉のライブに
行ってきました。チケットは友達から安値で買ったもので僕自身は特に彼の
ファンではありません。キャロルは聴いていましたが。それをふまえて
読んでいただけたら幸いです。こら！山崎！さん・・・たまにはこういうのも
どう？さあ、いざ！あなたの知らない世界へ！
始まる前からテンションの高い白スーツ集団が「永ちゃん！永ちゃん！」コールで煽りまくる。それに呼応する客、アンド俺。その中を永ちゃん登場！のっけからＲ＆Ｒ色の強い楽曲、いい感じで3曲めまでがんがん飛ばす。俺も曲は知らんけど1番でさびを覚えて2番でそれを叫ぶというパターンで攻めてみる。1回目のＭＣ「名古屋！ようこそ！」、それはこっちのセリフだろ、というマイ叫びを十二指腸に封印する。「？＞＠％＄＃”￥！、よろしく！」早口過ぎて何言ってるのかわかんなかったけどそれは重要なことではない。なぜなら彼はカリスマだからだ。何をやっても様になる星の下に生れてきたのである。俺の知ってる曲がかかり始める。「ルイジアンナ」「ＭＡＲＩＡ」「Ｗｉｔｈｏｕｔ ｙｏｕ」ここぞとばかりにやったった、やったったよ。あたかも熱狂的ファンのような振る舞いでさ。偽善者？ははは、俺は誠意には誠意で応えるのだ、一期一会。
しかし、バラード曲っぽいイントロが流れて来た瞬間驚愕の出来事が起こった。客が次々に座りはじめたのだ！のだ！俺びっくり茫然自失。えっ？って感じ。もしその瞬間の顔を見られて「あ、リンゴスターみたい・・・」(意味不明）と指を差され笑われても多分文句は言わないだろう。ライブで座るのなんて子供の頃に無理矢理連れて行かれた川島英五のライブ以来だぞ、この野郎。後ろの人に悪いのでしょうがなく座る。でもその瞬間、俺は1万人のファンに鋼鉄の扉を閉められた感覚だった、寂しい。テンション大幅にダウン。Feel like going home.
いやしかし、次の曲でセミアコを持って現れた永ちゃんはファンのリクエストに応えて「涙のテディーボーイ」(確かそんなん)を歌い出した。そんなことは滅多にないらしく、しかもこの曲なんて絶対歌わないらしく客は大いに盛り上がる。となりの女の子が感極まって泣き出す。慰める俺。嘘。その曲は途中で終わってしまったのだがすぐ弾き語りで次の曲を歌い出した。さびで「I love you, I love you」と繰り返すシンプルなラブソングは俺を癒しまくった。名も知らぬ曲だが、なぜだか涙があふれそうになった。そして彼がなぜこれほどカリスマ的な人気を得ているのかを理解出来た気がした。1万人の力で閉められた大きな扉を、永ちゃんの歌が開けてくれたのだ。こんな感覚は味わったことがなかった。
その後のことはどうでもいい。俺にとってはその瞬間がすべてだったから。その後永ちゃんはステージでハーレーを乗り回したり（まじ）30人程のダンサーと踊ったりして、そして客が例のタオルを上に投げるのも見た。２階席から見たタオルの波はスポットライトに照らされてとても綺麗だった。ここにおいて「ライブでみんなで同じことやるなんて、ねえ・・・」とかぬかすやつは俺が叩き殺す。や、ごめんそれは言葉が悪すぎるね。叩いて、そして殺します。
やっぱ兵が揃ってるので演奏のクオリティーは恐ろしく高い。ギターを弾いていたのはどうみてもＢＯＷＷＯＷの山本恭司だったのだが、最後までメンバー紹介をしなかったので真偽は不明である。でもいい意味で安心して見ていられました。うん、ライブっつーよりはショウだな、ショウ。でも楽しかったよ。
ただ最後に、定価７３５０円は高いです。それだったら行きません。以上。
おまけの客分析：
| リーゼント率高し、スーツ率高し、ヤンキー率高し、細川たかし、
マツモトキヨシ、永ちゃんタオル保有率推定８３％、平均年齢推定
２７歳、ギターウルフ認知率８％(嘘） |