所在地 | 北海道旭川市四区一条1丁目、井上靖記念館 |
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建立 | 1993年7月24日 |
補記 | 「幼き日のこと」の一部が刻まれている。 |
ひとこと | 四季をモチーフにした井上靖通りの“春”のエリアに建てられていました。同じ井上靖通りには、井上ふみの『靖と旭川』の文学碑も建てられています。 (記:ばりばり蟹座) |
画像 | 碑外観(57.3KB) 井上ふみの碑(50.7KB) |
地図 | ※井上靖通りのこの辺りに建てられています。 |
碑文 |
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戦後の日本文学を代表する作家、井上靖は、明治四十年五月六日、この春光地区で出生した。 旭川との邂逅を、後に自伝的小説「幼き日のこと」の中で、この旭川への愛着を情緒豊かに記している。 自分が五月に生まれたということも、幼少時代の私には素晴らしいことのように思われた。 母が時に五月の旭川の、百科が一時に開く美しさを語るのを聞いたりすると、私は誰より恵まれた出生を持っていると思った。 寒い間、母の腹中にぬくぬくと仕舞われてあり、雪がとけ、春の明るい陽光が降り始めると、私は母の腹中から飛び出したのである。 「幼き日のこと」より |