所在地 | 滋賀県伊香郡高月町渡岸寺115、出会いの森図書館 |
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建立 | 1993年4月29日 |
建立者・管理 | 高月町 |
補記 | 町立図書館の中に井上靖記念室がある。船越保武の彫刻と井上の碑が新しい図書館開館とともに建てられた。この碑の後ろに井上ふみによる小さい碑もあり。高月町は小説「星と祭」にも出てくる十一面観音の町。 |
ひとこと | 高月駅からは歩いてい10分ほど。文学碑は図書館入り口の正面に、小さい碑は文学碑から少し後ろ左手にあります。 (記:ばりばり蟹座) |
画像 | 碑外観(30.6KB) 小さい碑(27.3KB) |
地図 | ※この辺りにあります。 |
碑文 |
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聖韻 有名な渡岸寺の十一面観音像を初めとして、沢山の衆生済渡の仏さまたちが、静かに立たれたり、お坐りになったりしている古い町。琵琶湖を隔てて、遠く比良山系を望める美しい町、高月。平成の新しい時代を迎えてからのある日、そこの明るい広場、町の聖地に、一つの事件が起った。この町を象徴する花とされている茉莉花の精が、どこからともなく現われ、美しい裸婦像となって、広場のまん中に、すっくりと立たれた。平成の、新しい観音像と申し上げたい。凛とした、近代的なお姿である。世界規模を持つ瞑想の町、信仰の聖地、湖畔散策の町としての、新しい時代の、新しい高月は、この日、このようにして生まれた。 井上靖 |