ドイツ語には結構多く翻訳されてますね。まだ幾つかあるはずですが、調べられませんでした。
タイトル | 直訳 | 原題 | ひとこと |
---|---|---|---|
Das Jagdgewehr | 猟銃 | 猟銃 | |
Der Fälscher | 偽造者 | ある偽作家の生涯 | |
Der Stierkampf | 闘牛 | 闘牛 | |
Der Sturm | 嵐 | おろしや国酔夢譚 | インターネットで見付けた簡単な作品紹介の文から判断しました。 |
Azaleen auf dem Hira-Gipfel | 比良山頂のツツジ | 比良のシャクナゲ | 石南花は独語だと“Rhododendron”らしいです。ちなみに石南花はツツジ科だから、いいんでしょうか。 |
Die Eiswand | 氷壁 | 氷壁 | |
Lou-LAN | 楼蘭 | 楼蘭 | |
Meine Mutter | 私の母親 | わが母の記 | これは本の名前ですが、収録されているの三作品の独語タイトルまでは分かりませんでした。 |
Reise nach Samarkand | サマルカンドへの旅 | (西アフガニスタン紀行?) | 西アフガニスタン紀行(第一回、第二回)の中でアフガニスタンのサマルカンドを訪れてるので、多分そうだと思います。 |
Schwarze Flut | 黯い潮 | 黯い潮 | |
Shirobamba | しろばんば | しろばんば | |
Tod, Liebe und Wellen | 死と恋と波 | 死と恋と波と | これは短編集『Liebe』(愛)に収められている三作品の一つ(日本でも『愛』に収録されていますね)ですが、『結婚記念日』と『石庭』の独語タイトルは分かりませんでした。 |
Tun Huang | 敦煌 | 敦煌 |
フランス語にはかなり多く翻訳されていますね。今まで探した中では最多です。まだ幾つかあるはずですが、調べられませんでした。
また、このフランス語のタイトルに関して多くの情報を教えて下さった、がじゅまるさんには、本当に感謝です!
タイトル | 直訳 | 原題 | ひとこと |
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Anniversaire de mariage | 結婚記念日 | 結婚記念日 | |
Asunaro | あすなろ | あすなろ物語 | |
Combat de taureaux | 闘牛 | 闘牛 | |
Confucius | 孔子 | 孔子 | |
Histoire de ma mère | 私の母の伝記 | わが母の記 | 収録されているのは『花の下』『月の光』『雪の面』の三部作だと思われます。 |
Kôsaku | こーさく(洪作) | 続・しろばんば | 「Second volet d'un récit autobiographique.」(自叙伝の第二部←多分)とあったので、『夏草冬濤』だと思っていましたが、新情報により『続・しろばんば』であることが判明しました。現在の本では『しろばんば』の第二部となっています。 |
La chasse dans les collines | 丘での狩猟 | (猟銃?) | 他に『Le fusil de chasse』(猟銃)という作品があったんですが、インターネットで見付けた簡単な作品紹介の文から多分そうだと思います。 |
La faussaire | 偽造者 | ある偽作家の生涯 | |
La mort de Rikyu | 利休の死 | 利休の死 | |
La mort, l'amour et les vagues | 死と恋と波 | 死と恋と波と | |
La paroi de glace | 氷壁 | 氷壁 | |
La route du nord | 北の道 | 北の駅路 | |
La tombe de l'ami | 友の墓・死 | (大いなる墓?)or(早春の墓参?) | どちらかだと思います。 |
La tuile de Tenpyo | 天平の瓦 | 天平の甍 | |
La vague | 波 | 波紋 | |
Le château de Yodo | 淀の城 | 淀どの日記 | |
Le fusil de chasse | 猟銃 | 猟銃 | |
Le Loup bleu | 青い狼 | 蒼き狼 | |
Le maître de thé | 茶の名人 | 本覚坊遺文 | 以前、掲示板でも話題になっていましたね。こっちの方が分かり易いからでしょうか。 |
Les chemins du désert | 砂漠の道 | 敦煌 | 確かに砂漠の道ですね。 |
Les dimanches de Monsieur Ushioda | Ushioda氏の日曜日(?) | 欅の木 | “日曜日”ということで勝手に『ある日曜日』だと思っていましたが、実は『欅の木』だと教えて頂きました。 |
Les shikkosons | 漆胡樽 | 漆胡樽 | |
Lou-lan | 楼蘭 | 楼蘭 | |
Nuages garance | あかね色の雲 | あかね雲 | |
Pluie d'orage | 雷雨 | 雷雨 | |
Shirobamba | しろばんば | しろばんば | 前出の“Kôsaku”が“『続・しろばんば』=現『しろばんば』の第二部”なので、こちらは現在の『しろばんば』の第一部ということになると思います。 |
Sous la glace | 氷の下 | 氷の下 | |
Vent et vagues | 風と波 | 風濤 | “風”と“波(濤)”ということで。 |
ここでは、アメリカで翻訳されている作品について調べて見ました。
タイトル | 直訳 | 原題 | ひとこと |
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Lou-lan | 楼蘭 | 楼蘭 | |
Obasute | 姨捨 | 姨捨 | |
Passage to Fudaraku | 補陀落への航海 | 補陀落渡海記 | |
Princess Yung-t'ai's necklace | 王女(公主)永泰の首飾り | 永泰公主の首飾り | |
The Counterfeiter | 偽造者 | ある偽作家の生涯 | |
The Full Moon | 満月 | 満月 | |
The Hunting Gun | 猟銃 | 猟銃 | |
The opaline cup | 乳白色のカップ? | 玉碗記 | ネットにある作品解説から玉碗記だと思われます(掲示板[1438]より)。 |
The rhododendrons | シャクナゲ | 比良のシャクナゲ | |
The Roof Tile of Tempyo | 天平の屋根瓦 | 天平の甍 | “屋根”があったった方が“甍”のイメージに近いですね。 |
The sage | 賢者 | (孔子?) | どうやら中国の昔の賢者ということらしいので、"孔子"だと思います。 |
Tun-huang | 敦煌 | 敦煌 | |
Wind and Waves | 風と波 | 風濤 | “風”と“波(濤)”ということで。インターネットで見付けた簡単な作品紹介の文にも十三世紀のモンゴル侵略の物語という記述があったので、確かだと思います。。 |
国際共通語(人工言語)のエスペラントにも、井上靖の作品は翻訳されていました。どうも正式(ユネスコ公認?)にエスペラント語に翻訳されているのは、この二作品(一冊の本に収録)で全てのようです。ある意味、世界中どこの国でも読めるということになりますね。
タイトル | 直訳 | 原題 | ひとこと |
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Loulan | 楼蘭 | 楼蘭 | |
fremdregionano | 異国の地域の一員 | 異域の人 | ちなにみ、“fremd−異国の”、“region−地域の”、“ano−一員”という対応になってます。 |