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カバー写真 (c)野町和嘉/PPS
カバー 小望月弓人、稲岡卓司
わが一期一会
三笠書房 知的生き方文庫
初版発行 1993年1月10日
解説 無し
頁数 284
収録作品数  

人生というものは長くもあり、短くもある。この長くもあり、短くもある人生について語ることは難しい。ただ一つ言えることは、私は、人生は使い方によっては充分長いものであり、充分尊いものであり、また充分美しいものであると思う。少なくとも、自分が与えられた人生を終える時は、そういう考えをする立場に立ちたいと思う。

この『わが一期一会』では、自分の過去を埋めている茫々たる磧の中から、そこだけはきらめいて見える小さな石ばかり拾って来たが、若い人たちはもっと積極的に、一期一会の精神を日々の生活の中に生かしてもらいたいと思う。

備考
い-28-1
ISBN4-8379-0553-6
1982年9月毎日新聞社刊行
毎日新聞の日曜版に39回にわたり連載(1974年5月〜1975年1月)された随筆『一期一会』(のち『わが一期一会』に改題[3])を収録。
収録作品 初出年 情報 紹介 感想
1 別離 木の下蔭 1974年      
2 ヒマラヤ山地にて 1974年      
3 雪の原野 1974年      
4 梅の咲いている日 1974年      
5 旅情 アムールの町ハバロフスク 1974年      
6 シベリア鉄道にて 1974年      
7 沙漠の町・アシハバード 1974年      
8 川の畔 1974年      
9 下北半島のアスナロウ 1974年      
10 詩のノートから 『きりん』のこと 1974年      
11 先生の結婚 1974年      
12 石英の音 1974年      
13 あじさい 1974年      
14 韃靼海峡 1974年      
15 人生について 光陰矢のごとし 1974年      
16 天上の星の輝き 1974年      
17 老歌人の言葉 1974年      
18 ゆるさざる心 1974年      
19 小説のノートから ある空間 1974年      
20 生と死の間 1974年      
21 紫草のにほへる妹を 1974年      
22 宦者中行説 1974年      
23 穂高の月 ヒマラヤの月 1974年      
24 古代説話のこころ 1974年      
25 北方の王者 1974年      
26 揚州再訪 1974年      
27 シルク・ロード 川の話 1974年      
28 草原の旅 沙漠の旅 1974年      
29 道 道 道 1974年      
30 新しい道 古い道 1974年      
31 近時寸感 点は墜石の如く 1974年      
32 一座建立 1974年      
33 ある晴れた日に 1974年      
34 落日と夕映え 1974年      
35 年の暮れ 1974年      
36 新しき年に 元日のこと 1975年      
37 とりとめない時間 1975年      
38 春近し 1975年      
あとがきに代えて
参考

[3] 井上靖全集別巻〜井上靖作品年表・井上靖書誌

文庫本限定!井上靖館作品