カバー |
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上村松篁 |
渦 | |
角川書店 | 角川文庫 |
初版発行 | 1965年9月20日 |
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解説 | 山本健吉 |
頁数 | 628 |
収録作品数 | 1 |
“好きなものはシャモ”と答える実業家吉松は、会社の給仕をする孤児山西少年を知り、曠野をさ迷う、孤独な若い獣のような生き方に深い親愛を覚えた。少年には中津伊沙子が母性的愛情を注いでいるが、彼女との間に心の隙を生じた夫洪介には、吉松の姪りつ子が愛を訴えている。そして、伊沙子の心に甦える昔の恋人への想い、それに嫉妬の眼を光らす少年。人間模様の渦は、悲劇的破局に向かって回転するが、孤独な存在であるべき人間の生き方に常に厳しさを求める吉松の言辞に、著者の想いは託されている。 | |
備考 | |
収録作品 | 初出年 | 情報 | 紹介 | 感想 | |
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1 | 渦 | 1959年 |