掲示板ログ 2003年10月


[1111] 眉田さん 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2003/10/03(Fri) 14:41
ゲストブックに、上ちゃんから、眉田さんのモデルになった前田千寸の展覧会の情報がありましたね。
沼津であるということで、ちょっと見に行ってこようと思います。
何か、井上靖のことにも触れられていると嬉しいなぁ。

>カシュガルさん
10月14日ですか、3日違いですね、惜しい!
また機会があればお会いしたいですね。

[1112] 前田千寸 投稿者:カシュガル 投稿日:2003/10/03(Fri) 17:26
前田千寸のプロフィールを見ていてびっくり。山梨県日川中学(現、日川高校)で先生をやっているではないですか。私の母の母校なんですよ。うーん。こんなことあるんですね

[1113] 休館日 投稿者:いず 投稿日:2003/10/07(Tue) 00:45
兄の結婚式のため、連休を使って一時帰国してます。
所用で横浜に行ったので井上展に行ってきました。
まさか行けるとは思ってなかったので、興奮してたのですが、月曜は休館日でした(涙)一部開館の月曜もあるようですが。

[1114] もうすぐ講演会 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2003/10/09(Thu) 02:05
なんだか最近は急に寒くなりましたね。
油断してると風邪でも引いてしまいそうです。
みなさんもお気を付けて下さいね。

>カシュガルさん
お、カシュガルさんと前田千寸にそんな縁があったとは。
年代が年代だけにお母様が前田さんに習っていたということは無いと思いますが、こういうちょっとした繋がりでも見付けると嬉しいものですよね。

その前田千寸の展覧会ですが、今週末に連休にでも行けたらと思っています。
今日やってた地方版のニュースで展覧会の様子が流れていたんですが、なかなか面白そうでした。

>いずさん
おかえりなさい!
と言っても、また直ぐに戻られるのかな。
今度こそ、井上靖の文庫を大量に持って行かなきゃですね。

それにしても、休館日とは……。
帰るまでにまた機会があればよいのですが。
こうなったら、僕がいずさんの分まで見てきますよ〜!

[1115] 来週行くぞー 投稿者:カシュガル 投稿日:2003/10/09(Thu) 17:28
井上靖展に行く日が近づいてきました。わくわくします。展覧会を記念した特別本でも売っているのかなあ。ぜひ買いたいです。

いずさん 休館日だったとは残念ですね。私もいずさんの分までじっくりと見学してきます。久しぶりの日本を堪能してください!

ばりばり蟹座さん 椎名誠の講演、羨ましいです。椎名誠は私のお気に入りの作家の一人なんですよ。「哀愁の町に霧が降るのだ」は最高です。講演の感想など楽しみにしています。

[1116] 明日帰るぞ 投稿者:いず 投稿日:2003/10/09(Thu) 20:41
ばり蟹さん、カシュガルさん>私の分まで(涙)楽しんできてください。
いいなぁ〜。感想お待ちしております。
さて、明日戻ると、これからマイナス30度の冬に向かいます(アイスがミ道端に置いて売られるらしい)
がんばります。
荷物が重くて重くて、泣く泣く「北の海」一冊持っていくことにしました。
みなさんが一冊しか持っていけないとしたら何もって行くんでしょう??

[1117] いってきます 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2003/10/10(Fri) 19:09
椎名誠の講演会、明日です。
チケットだけは忘れないように持って行かなければ。
こういった講演会に行くのは初めてなので楽しみです。
もしかすると向こうで遊んでから帰ってくるかも知れないので、報告は週明けにでも。

>カシュガルさん
3年前に世田谷文学館であった「井上靖展」では記念本が売られていたようですね。
僕は行けなかったのですが、友人に頼んで、わざわざ買いに行ってもらって(^_^;
かなり満足の出来たったので、今回も期待しています。

椎名誠と言えば、うちの父親が好きで読んでますよ。
「哀愁の町に霧が降るのだ」があるか、聞いてみようかな。

>いずさん
これを読んでいる頃は、もうフフホトでしょうか。
しかしマイナス30度とは寒すぎる…。
もう風邪とか話じゃなくて、本当に体には気を付けて下さいね!

いずさんは一冊だけに「北の海」を選ばれましたか。
三部作全部持って行ければ良かったのですが、どれも厚いですもんねぇ。
僕なら何を選ぶのか、悩むところです。
明日、電車に揺られながら考えてみます。

[1118] 私も来週、ワクワクします。 投稿者:ヘディン 投稿日:2003/10/10(Fri) 23:57
>ばりばり蟹座さん
 11日、楽しんで来てください。私は夜10時前まで仕事です(涙)。
また機会があればお会いしましょう。日程が合えば、御飯でもおごってあげられたのに…(笑、冗談です)。でも何となくいつか井上靖さんの縁でつながっている人たちとお会いできる日があるような気がします。焦らなくても、ここに顔を出していれば、またいつかそんな事も井上靖さんが設定してくださるだろうと思っています。その時はひとつよろしくお願いします。

>カシュガルさん
 私も来週行く予定ですが、確か行く日はカシュガルさんの方が先だったですよね。(私は17日です。)私も図録(?)、楽しみにしています。

>いずさん
 ひとときの帰国でしたね。寒くなると気持ちも沈みがちになるかもしれませんが、頑張ってくださいね。一冊だけ持って行くとなると、一体どの作品を持って行くでしょうかね。蟹座さん同様、非常に悩みます。でも、今すぐそうしなければならないとすると…………(長い時間考えました)……「星と祭」でしょうか。

[1119] 久しぶりです 投稿者:yakko 投稿日:2003/10/13(Mon) 17:31
ここ暫くお邪魔しないうちに、みなさんいろいろ変化があったみたいですね。(特にいずさん)私もちょっと忙しくなりまして、なかなか来れなくなってしまいましたが、暖かく迎えてください。
あんなに楽しみにしていた「井上 靖展」にまだ行っていません。NHKでも紹介されていましたね。なんとか来週にでも時間を作って、おもいっきり先生の世界に浸りたいです。管理人さまは、今週行かれたのですか?また感想とここは絶対!というところを教えてください。

[1120] 行ってきました! 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2003/10/14(Tue) 02:39
11日に神奈川近代文学館の井上靖展と椎名誠の講演会へ、そして12日に沼津市庄司美術館の前田千寸展へと行ってきました。
どちらも非常に面白かったのですが、ちょっと時間が無いもので報告・感想は後日ということでお許しを。

取り急ぎ、お知らせを。
現在、井上靖展に合わせて井上靖原作の映画が上映されているようです。
詳しくはトップページに載せてあるのですが、なんて贅沢な企画でしょうか。
これは見たい!でも見れない(涙)11日の上映も時間の都合で見れなかったし…。
カシュガルさんやヘディンさんが行かれる予定の日にはシネマ・ジャックの方で上映があるようなので、是非!

>カシュガルさん
「哀愁の町に霧が降るのだ」は父親に聞いてみたら持ってました。
自伝的小説のシリーズなんですね。
椎名誠は今までほとんど読んだことがなかったのですが、今回の講演を聴いて、かなり読みたくなってしまいましたよ。

>ヘディンさん
11日、楽しんできましたよ〜!
そうそう、図録もちゃんと売ってました。
今回会えなかったのは残念ですが、本当に、みなさんとお会い出来るような、いずれそんな機会がありそうですよね。

>yakkoさん
書き込みがないので寂しく思っていたところです。
それはもう、暖かいどことか熱くお迎えしますよ(笑)
井上靖展、僕は11日に行ってきました。
見どころを挙げればきりがないのですが、個人的に、ここは絶対!というところを一つ。

晩年に執筆された未発表の草稿で『終戦日記』というのが展示されていて、全部で3ページあるのですが、図録には最初の1ページしか載っていないので、会場で何度か読み返されることをお勧めします。

他にも井上靖が晩年の両親と一緒に写っている写真などが良かったですよ。
是非とも井上靖の世界に浸ってきて下さいね!

[1121] 映画が観れるんですね!! 投稿者:ヘディン 投稿日:2003/10/14(Tue) 09:54
 日曜日に地域の運動会があって、綱引き、ムカデ競走、町別対抗リレーにかり出され、体中筋肉痛です。運動不足を痛感しました。
 昨日は、井上靖さんが若い頃住んでおられた京都市左京区の吉田神楽岡町近辺を東京から遊びにきた学生時代の友達とぶらつき、その後立ち寄った古本屋で角川文庫の「白い風赤い雲」を発見しました!ラッキーです。

>ばりばり蟹座さん
連日の企画展鑑賞、ご苦労様でした。きっと食い入る様に観賞し、目がショボショボされたのではないでしょうか?私は学生時代、考古学を専攻していたのですが、展覧会に行くと博物館を出た時には、必ず目がショボショボ、頭ガンガンでした。
 映画が上映されているんですか!!!嬉しいです!!!私の行く日(17日)は……「あすなろ物語」ですね。楽しみです。こういうチャンスは滅多にないと思いますので、何としても早く仕事を切り上げようと思います。(近かったら、連日観に行くところなんですけどね。残念。)素晴らしい情報、有難うございました。感謝、感謝です。

>yakkoさん
 ご無沙汰しています。7月以来ですね。どうしておられるのかと心配しておりました。お帰りなさい。ですね!
 あの時にやり取りしていた「海峡」の宿にこの冬行く予定です。色々調べているうちに下北半島はなかなか凄そうだという事がわかり、ますます楽しみになっています。明後日から1泊2日で東京出張ですが、出張を兼ねてその間に井上靖展に行き、更に東京に住む友達をその下北の旅に連れて行く為説得するという重要な用事を済まして来たいと思います。(仕事とその他、どちらがメインなのか、ここに来てわからなくなってきました。)
またちょこちょこ顔を出してくださいね。

[1122] 休館日 投稿者:カシュガル 投稿日:2003/10/15(Wed) 15:58
昨日、出発前にネットで確認したら神奈川近代文学館休館日でした。よかった確認して。いずさんと同じ運命になるところでした(笑)来週行けるかしら・・・

ばりばり蟹座さん 展覧会よかったようですね。映画も上映されているなんて素晴らしすぎます。図録ぜひ買いたいです。

ヘディンさん 京都の古本屋は風情がありそうですね。井上靖が学生時代よく通ったうどん屋ってまだあるんでしょうか?

yakkoさん お久しぶりです。お仕事大変そうですね。最近書き込みは専ら職場のパソコンを使っています。こっそり(笑)

いずさん 危なく私も休館日に行くところでした。来週あたりに行ってきまーす。

[1123] 井上靖展 in 神奈川近代文学館 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2003/10/18(Sat) 02:14
先週の土曜日に行ってから一週間も経ってしまいましたが、井上靖展と講演会の報告です。

★井上靖展 in 神奈川近代文学館★
横浜は神奈川近代文学館で行われている『井上靖展」へ。
そうそう、今回の『井上靖展』ですが、正確には
『井上靖展 詩と物語の大河 北国 氷壁 敦煌 しろばんば 孔子』
といいます。

展示は大まかに分けて、作家井上靖に関するコーナーと、井上靖作品に関するコーナーの2つがありました。
実際は両者が混在しているんですが、前半は井上靖の人生に関する展示、後半は作品を中心とした展示だったように思います。

★前半★
先ずは、生い立ちから作家になるまでを紹介。
写真や家系図、生原稿はもちろんのこと、成績表までありました。
資料だけでなく詳細な解説などもあり、こちらを読んでいるだけでも十分に楽しめます。

少年〜青年時代は家族(親戚)や友人、柔道との関わりが主に紹介されていました。
家族と離れて暮らしていたこと、かの(「しろばんば」の“おぬいばあさん”のモデルですね)との関係や、中学時代の藤井や岐部、金井たちとの交友のことなど。
中学校の寄宿舎でストーム騒ぎを起こして謹慎処分を受け、教師の管理下にある両世界つをしていたなんて話。
四高の柔道部での主将時代、保守派の先輩と改革派の後輩の間で板挟みになってしまったなんて話も。

そして同人活動や新聞記者時代、作家としてデビューし晩年に到るまでの紹介。
井上靖の執筆した新聞記事も展示してありました。

それにしても、集合写真があると、解説を読む前に井上靖がどこにいるか探してしまうのは僕だけでしょうか?
どれが井上靖か分からなかったりすると、悔しいんですよね(笑)

★後半★
次に作品を中心とした展示のコーナー。
作品の周辺の紹介や、原稿、取材メモやノートの展示。

『黯い潮』では主人公速水の恩師・佐竹のモデルになった前田千寸も紹介されていました。
「明日は、この人の展覧会を見に行くんだなぁ」なんて思ったり(笑)
井上靖宛あて手紙で「以前師弟関係だったからといってモデルの取扱に遠慮するな」と送ったなんて話もありました。
前田千寸のことは『夏草冬濤』の眉田さんを通してしか知りませんが、確かにそんなことを言いそうなイメージですよね。

『星と祭』では十二面観音像を訪ね歩いた時の取材ノートが展示してあったのですが、その詳細さというか念の入った取材振りに感心。
この作品に限らず、特に歴史小説等ですが、井上靖の膨大な量の取材資料には圧倒されてしまいます。
作品に文章として書かれるのはその一部ですが、井上靖の作品を読んでいると、井上靖が全体を正確にイメージし、隅々まで理解して書かれているのが伝わってくるんですよね。

う〜ん、このままいくとキリが無くなりそうなので、申し訳ないのですが、この辺で。
ごめんなさい!

★感想★
ゲストブックにあったsanasanaさんの書き込みを借りると、
「詩集、自伝的小説、新聞小説、西域小説、紀行、歴史小説など、テーマ別に紹介されていて、井上靖の膨大な作品群が系統だてられた展示の展開となっていました。生原稿も多数展示してあり、見ごたえ&感動いっぱいでした。」
という、まさにその通りでした。

思っていた以上の展示の量で、じっくり見て回ると、本当に半日以上かかるかも。
人の少ない平日に行けば、井上靖の世界にどっぷりと浸かれそうです。
原稿もありましたが、直しの入った後や隅に書かれた落書きなど、本では分からないことまで分かって面白いですね。
しかし、当然ながら一つの原稿は一枚か二枚しか展示されていないので、続きが気になってしょうがないんですよね(笑)
メモ帳持参がお勧めです。

作品のモデルになった事件や出来事の関しても、当時の新聞記事なども交えて詳しく解説されていたので、非常に勉強になりました。
一度読んだ小説でも、モデルになった出来事を調べてから読み直すと、新しい発見なんか合って面白そうです。

とにかく、この感動を文章で伝えるのは僕には無理です。
行ける人は朝から言って存分に、行けない人も無理して行ってください!

なんだか長くなってしまったので、講演会は次回と言うことで(^_^;

[1124] BS-hi 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2003/10/18(Sat) 02:44
NHKで『朗読紀行 にっぽんの名作「猟銃」大竹しのぶ朗読』の再放送がある!と思ったら、BS-hiでの放送でした…。
うちはBS-hiは見れないのです。
地上波か普通のBSでもやらないかなぁ。

ちなみに放送日時は、
NHK BS-hi
10月20日(月)16:00〜16:50
10月20日(月)26:00〜26:50 (10月21日(火)2:00〜2:50)
となっています。

>ヘディンさん
井上靖展は、食い入るようにして鑑賞してきました。
目がしょぼしょぼで、椎名誠の講演会を聞く頃には、目が霞んでいたかも(笑)
ただ、前にも後ろにも人がいたので、流れを気にしなければならず没頭出来なかったのが残念です。
映画はもっと早く分かっていれば……、ですが、ヘディンさんやカシュガルさんにお知らせ出来て喜んで頂けたので良かったです。
本当にもう少し近くに住んでいたら全ての映画を見に行きたいぐらいですよね。

>カシュガルさん
休館日だったとは、危ないところでしたね。
図録(900円でした)も充実していて良かったのですが、欲を言えば、倍の値段でもいいので展示資料をもっと収録して欲しかったです。
実は、図録を当てにして、新聞記事など軽く読み流してしまった資料もあったりして……って僕の責任なんですが。
カシュガルさんには、展示を一日中かけて見て完全に覚えてくるぐらいの勢いで見てきて欲しいと思います。
そして、僕に教えて下さい(笑)

[1125] 研究・評論 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2003/10/18(Sat) 03:28
ゲストブックでsanasanaさんから、
「井上靖に関する研究や評論にはどのようなものがあるかご存知ですか?作品とあわせて読んでみたいと思うのですが。。」
という書き込みがあったのですが、僕の方では分からなくて。

どなかた御存知の方がいらっしゃいましたら、教えて頂けないでしょうか?
よろしくお願いします。

今まで研究や評論の類は読んだことがないのですが、こういったものを作品のページに関連書籍として載せるというのも、面白そうですね。

[1126] 無題 投稿者:earth 投稿日:2003/10/18(Sat) 11:51
ご無沙汰しております。。
こまめにこちらを拝見はしていたのですが、あまりの自分の不勉強ぶりに気後れしてしまって今年3月頃一度書き込みしたきりになってしまいました。でもいつも、勉強になるなあと楽しく拝見させて戴いているんですよ。
井上靖さんの研究・評論に関してですが、及ばずながら私の浅ーい知識では、福田宏年さんとか山本建吉さんが有名だと思います。あと、亀井勝一郎さんの評論集の中にもあるとおもいます。福田宏年さんの『井上靖評伝覚』(たしか集英社)の参考文献を見るといろいろ載せられていてとても面白いのではないでしょうか。あ、あと国立国会図書館の検索にかけてみたりすると、ズらーっとでてくると思いますよ!大してお役にたてなくて申し訳ないです。

話は変わって、私は横浜在住なので昨日シネマ・ジャックで「あすなろ物語」(脚本は黒澤明!)のみ鑑賞してきたのですが、、、うーん。。やっぱりあれは小説のがよいですね。映画ってムズカシイ。。他の作品のが面白そうですね。近代文学館には平日行ってたっぷり浸ってきたいと思います。では

[1127] 行ってきました 投稿者:yakko 投稿日:2003/10/19(Sun) 18:17
 やっと、「井上 靖展」に行ってきました。期待してましたが、期待を裏切らない充実した内容で、まだ頭の中が先生ワールドでいっぱいです。中身、濃かったです。管理人さまから伺っていた「終戦日記」の草稿も食入るように読んできました。・・・先生、これ絶対に書いてもらいたかったです。終戦の日のことがつい昨日のように描写されていて、記者の人たちや先生の熱い気持ちが、あれから何年も経っている筈なのに、強く伝わってきました。本当に書いて欲しかったです。
 

[1128] 錆びた海 投稿者:石見洪太 投稿日:2003/10/20(Mon) 14:08
座禅草さんへ。錆びた海読んで戴いて有り難う御座いました。

[1129] 錆びた海 投稿者:石見洪太 投稿日:2003/10/20(Mon) 14:37
座禅草さんへ。「錆びた海」読んで戴いて有り難う御座いました。
北海道大学の機械工学科の先生に「錆びた海」見たいな論文かいて下さいと言って苦笑された事ありました。技術解説論文にはロマンが欲しかったのです。北野天満宮の夜店から十冊ばかり「オール読み物」買ってきて、その中にあった上高地五千尺旅館の挿絵のある「錆びた海」読んだ日の事忘れられません。
「明日来る人」読んではいましたがその時初めて井上靖に出会いました。
唯一のドイツ的風景に魅せられてその秋袴高下駄で徳本峠を越え五千尺旅館で700円の宿代が惜しいばかりに泊まれませんでした。翌日五千尺旅館の女将さんに「宿有りましたか」と聞かれて40年、退職前に家内と雪の五月徳本峠越えて五千尺ホテルに泊まりました。聞けば当時の女将さんは松本でご健在と言う事でした。錆びた海の様な役員にはなれなかったがウイーンオペラ座にベートーベンの生涯を感じた経過の中で井上靖の世界に浸る様な人生を送れた事を嬉しく思っています。「錆びた海」読んで戴いたご報告に久しぶりに一文したためました。

[1130] 私も行ってきました! 投稿者:ヘディン 投稿日:2003/10/20(Mon) 21:14
 皆さん、こんにちは。私も17日に「井上靖展」行ってきました。感想は皆さんと同じく、予想以上に充実した資料で、大満足!です。先生の使われていた、モンブランの万年筆にブルーブラックのインク、僕の学生時代の恩師も愛用されているのですが、僕もほしいなぁと羨望の眼差しで食い入る様に見てしまいました。あと、「終戦日記」確かに良かったです。yakkoさんの書かれているように、終戦の時の先生の気持ちや記者の人たちの様子が、本当に昨日のように書かれてあり、すごく熱い物を感じました。仕事とは、人の生きる道とはこうあるべきだと思いました(ちょっと言い過ぎかな?)。
 出張のスケジュールの関係上、結局映画は観れず仕舞いでした。また、将来の楽しみに置いておきます。

>カシュガルさん
 井上靖さんが学生時代よく通ったうどん屋というのは、きっと石庭で有名な龍安寺の近くだと思うのですが、まだ確認できていません。(多分あるのではないかと思っています。)また確認し次第、報告します。

>ばりばり蟹座さん
 「井上靖展」の詳細な報告、ご苦労様です。今回は会えませんでしたが、またいつか機会があればお会いしましょう。

 先週は、(私も含め)このサイトに訪れる人が何人も「井上靖展」にお邪魔したようですね。こんなに掲示板上でやり取りしながら、それぞれ別々に行っていて、仮にすれ違っていてもわからないのもなんか不思議な感じですね。



[1131] 450万 投稿者:カシュガル 投稿日:2003/10/20(Mon) 21:30
今日会員になっている神保町の古書組合?から古書目録が送られてきました。その中に井上靖の「わが一期一会」の草稿479枚完がなんと、450万円で販売されていました。いやー高いですね!一体誰が買うんでしょうか。みなさんどうですか。買って見せてください(笑)他にも「ゴー・オン・ボーイ」36枚完が180万で販売されていましたよ。

earthさんがお答えしていましたが、井上靖の研究・評論では福田宏年さんの「井上靖評伝覚」が有名ですよね。多少大きな図書館では置いてあると思うのでsanasanaぜひ読んでみてください。私の愛読書です。
その他では、※「宮崎潤一著・若き日の井上靖・土曜美術社出版販売」、「武田勝彦著・井上靖文学海外の評価・創林社」、「福田宏年著、井上靖の世界、講談社」、「国文学、井上靖、歴史とロマン、昭和50年3月発行」、「国文学解釈と鑑賞別冊、井上靖、詩と物語の饗宴、平成8年12月発行」、※「小学館、日本の作家20、井上靖」などがあります。※以外は古本屋で買ったものですからおそらく絶版になっていると思います。それでも大きい図書館には置いてあるかもしれないのでぜひ探してみてください。それ以外にも沢山あると思うのですが・・・みなさん他にありましたら教えてください。

他に関連書籍として、「山川泰夫著・晩年の井上靖」、「黒田佳子著・父井上靖の一期一会」、「白神喜美子著・花過ぎ井上靖覚書」、「井上ふみ著・私の夜間飛行」、「井上ふみ著・風のとおる道」、「井上卓也著・グットバイ、マイゴットファーザー」など井上靖のご家族や彼と親しかった人達が書いた本があります。これらは比較的手に入りやすいと思うのでぜひ読んでみてください。人間井上靖の新たな一面が垣間見られると思います。作品理解にも大いに役立つのではないでしょうか。特に「グットバイ、マイゴットファーザー」はお勧めですよ。

あー私も早く井上靖展に行きたいです。週末は風邪を引いたので駄目でした。来週には行くぞー





[1132] Re:[1131] 450万 投稿者:カシュガル 投稿日:2003/10/20(Mon) 21:34
すみませんsanasanaさん。呼び捨てにしてしまいました。

ヘディンさん うどん屋の件ありがとうございます。

[1133] 追記 投稿者:yakko 投稿日:2003/10/20(Mon) 22:42
 ヘディンさん、1日違いのすれ違いだつたようですね。ちなみに私は先生の執筆机が欲しかったです。モンブランの万年筆もいいですよね。水性ボールペン派の私も、いつかは使ってみたいものです。ちなみに先生はブルーブラックを愛用のこととか。

 「終戦日記」には本当に熱くなってしまいました。あの前でちょっと泣いて変だったかも。でもあの原稿の前では泣いてしまいますよ。熱くてせつなくて。
 それと追記として、今回の展示で先生の三島先生への追悼詩にも考えさせられるものがありました。先生と三島先生とは仲のいい交友は余りなかったと私は思っていました。通りいっぺんのお付き合いしかないものとばかり思っていたのですが、あのような詩を書いていらしたとは。美しい文章を書かれるということにおいては同じベクトルの二人。でも、その美学は全く違う二人ですよね。先生の中で三島先生に対してどのような気持ちがあったのでしょう。いろいろ考えて、その原稿の前でも立ち続けていました。ちなみに、卒論は私三島先生でしたので余計に。そういう意味で、今回の展示はただの通りいっぺんではなく、意味深い展示が多かったと思います。

 評論は、私も福田宏年さんや、山本健吉さんの評論をよく読みます。以前ここでも紹介しましたが「国文学」のバックナンバーは愛読しています。しかし、結構自作解題がすきなんですよ。そしてもちろんカシュガルさん推薦の、ご家族の方のエッセイを読みながら世界を広げています。

[1134] 無題 投稿者:ガメラ 投稿日:2003/10/24(Fri) 22:54
yakkoさんもヘディンさんも井上靖展に行って来たのですね。いいなぁ。
「終戦日記」どんなものか僕も読んでみたいです。今朝の読売新聞の編集手帳にもこのことが書かれていました。新聞社も違うし時代も違いますが、同じ新聞記者として胸に響くものがあったということがよく伝わってきました。
自分は忙しくて行けそうもないのがつらいところです。(涙)

[1135] 終戦日記 投稿者:いず 投稿日:2003/10/25(Sat) 01:03
私もすっごく、すっごく読んでみたいです。
どなたかこっそりメールでどんなことが書いてあったか教えていただけませんか?
読売の編集手帳も読んでみたいです。HPでみられるでしょうか。

先日、「マンドハイ(スチン)」というモンゴル歌劇を見に行きました。
その時、日本人の劇作家さんと知り合いました。その人は王昭君のミュージカル上演をこちらで実現すべく、各地を旅して王昭君の逸話を集めたり、いろんな活動していました。
井上さんの短編の王昭君の話を思い出してとても親しみを持ちました。


[1136] 今日から 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2003/10/27(Mon) 20:02
お久しぶりです(^_^;
学会で発表者になったもので、その準備やら何やらで忙しかったのですが、学会も無事に終わりました〜。
今日から復活です。椎名誠の講演会と、前田千寸展の報告も書かねばいけませんしね。

>earthさん
お久しぶりです。
書き込みが無くても、そうやって見てくれているだけでも嬉しいですよ!
研究・評論に関しての情報、ありがとうございます。
図書館で一気に検索というのは便利ですよね。お店では手に入らなくても、図書館にあれば読めますし。

「あすなろ物語」の映画はイマイチでしたか…。やはり、小説の映画化って難しいですよね。
展示や他の映画はご覧になってきましたか?また感想など、聞かせてくださいね!

>yakkoさん
井上靖展、行ってこられましたか。
「終戦日記」に、yakkoさんが卒論に選んだ三島由紀夫に対する追悼詩と、感慨深かったようで。
こうして井上靖の作品や資料を通し、改めて井上靖の気持ちや思いを考えるというのは貴重な時間ですよね。
これからも、こうした展覧会などといった場を設けていってほしいものです。

>石見洪太さん
お久しぶりです。
機械工学科の先生に「錆びた海」のような論文をお願いとは。僕は電子工学をやっている学生ですが、ロマンのある論文……書いてみたいものですね。
そして、「錆びた海」の思い出、ありがとうございました。僕も何十年後かに、石見さんのように、自分の人生の中に井上靖を感じることが出来ればと思います。

>ヘディンさん
映画は見られなかったようで、残念!今後のNHKに期待しましょう。
そういえば、旭川市の井上靖記念館でも『開館10周年特別展示』なるものをやっているんですよね。
さすがに北海道までは行けずに悔しい思いをしているわけですが、ヘディンさん、旭川に出張の予定はありあませんか?(笑)

>カシュガルさん
「わが一期一会」の草稿が450万円ですか。本当に誰が買うんでしょうね?
そうですね、いずれ大金持ちになって、お金の使い道に困ったら僕が買いますよ(笑)

「井上靖評伝覚」って有名だったのですね……勉強不足でもう。
ご家族が書いた本というのも結構ありますよね。こちらは本屋でも見ることがあるので、また読んでみたいですね。

>ガメラさん
読売新聞の記事、読んできました。
そうそう、この文章です。「この記事を書くため〜」の部分は僕も印象に残っていますよ。
情報、ありがとうございました!

>いずさん
「終戦日記」ですね、記憶だけでは頼りがない部分もあるので、また新聞記事とかも調べてからメールしますね。
それと読売新聞の編集手帳ですが、読売新聞のwebサイトである『YOMIURI ON-LINE』で記事を見つけましたよ。
リンクしようと思ったのですが、あれこれ条件があるようなので行き方を。
“YOMIURI ON-LINE > 社説 > 編集手帳 > 10月24日”です。

確か、モンゴルは歌劇が盛んだとか。
王昭君のミュージカル上演、実現するといいですよね!

[1137] 週末行きます 投稿者:カシュガル 投稿日:2003/10/28(Tue) 16:34
実は最近転職しまして土日がきちんと休みになるようになりました。以前は不規則でいつ休みになるか分からない状態だったのですが。こんどの週末は3連休です。土曜日に行こうかしら。一日かけてじっくり井上靖展を見てくる予定です。

ばりばり蟹座さん 「井上靖評伝覚」が有名と言ったんですが、私が勝手に有名と言ったもので、有名かどうか実際のところよく分からないのです。私の勘違いかもしれないのでごめんなさい。ただ、どこの図書館に行っても井上靖の研究・評論といえばこの本が置いてあるんです。
現在旭川市の井上靖記念館で『開館10周年特別展示』がされていますが、私は極秘ルートでそのパンフレットを入手しました(笑)学生時代に一度訪れたことがありますがまた行きたいです。


yakkoさんがおっしゃっている机って、彼の書斎に置いてあった机ですよね。昔の井上靖展で見たことがあります。あの机で小説を書くのが私の夢でした。それと三島由紀夫に対する追悼詩とは、「あなたが死んで何日かたって〜があった」そんな内容の詩のことでしょうか?

最近「終戦日記」で話題が持ちきりですが、今度展覧会に行ったときは一字一句正確にメモしてきます。それとも図録に集録されているのかな。



[1138] 椎名誠講演会 in 神奈川近代文学館 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2003/10/28(Tue) 23:37
今月の11日に行ってから20日近く経ってしまいましたが、ようやく書けました。
椎名誠の講演会の報告です。
もしかすると記憶違いの部分があるかも……その時はごめんなさい!

★椎名誠講演会 in 神奈川近代文学館★
講演会のタイトルは『凍った大地・砂の海〜井上靖文学の舞台を歩いてきて〜』ということで、椎名誠が井上作品の舞台を訪ねた時の話がメインでした。

先ずは、井上靖の話をしてくれました。
若い頃、山が好きで『氷壁』が愛読書だったこと。
作家になってから井上靖と親しくなり、よく家に遊びにいっては可愛がってもらったこと。
いつも、お酒をいっぱい飲むと喜んでくれたことなど。

作家の世界や、学生時代を振り返っても“先生”といえるような人物はいなかった。
けれど、井上靖だけは自分にとって“先生”といえる人間で、“人生の師”だと思っていると。

★凍った大地★
井上作品の舞台で“凍った大地”と言えば『おろしや国酔夢譚』ですね。
テレビの企画でロシアに行った時の話でした。
ほぼ『おろしや国酔夢譚』で光太夫たちが通った道のり辿る旅だったようですが、詳しくは椎名誠の『シベリア追跡』に書かれているみたいですね。

当時のロシア(ソ連)の話も聞けて面白かったです。
よく覚えていないのですが、なぜか羊の話に。

★草の海★
そして、羊の話からモンゴルの話題に。
椎名誠の本だと『草の海』にあたりますね。

モンゴルの人達が、一番、羊を大切にしている民族だという話が印象的でした。
羊を食べる時は生で食べるとのこと。
これは生の方が栄養があって良いというのもありますが、羊を焼くことによって羊が食べる草を汚してしまうのを防ぐ意味もあるそうです。

他には、羊羹の語源や饅頭をお供え物にするいわれなどのマメ知識(?)なんかも話してくれました。
旅先で気になることがあると、帰って本で調べないと気が済まない。
けれど、調べものをする課程で新たに気になることが出来て、それを確認するために、また旅に出ることになるなんて話も。

“草の海”は講演会のタイトルに出てきませんが、羊の話から脱線してしまった、寄り道の話題だったようで(笑)

★砂の海★
椎名誠は、かなりのスヴェン・ヘディン好きて、学生時代にはスヴェン・ヘディンを本を読み焦っていたそうです。
という訳で“砂の海”シルクロードです。
井上作品でいうと『楼蘭』ですね。

楼蘭での「自分に代わって、大地に寝て天を眺めてきてください」や「石を拾ってきてほしい」の話しも聞くことが出来ました。
当時は(今も?)その土地の石を持ち帰るなんてことは許されていなかったので、わざと転んでは、こっそり石を拾っていたとか(笑)

現在、中国では楼蘭への道を整備して観光地にしようという計画があるようですが、これに関して、それはそれで良いかも知れないが、苦労して言ってこそ価値があるのであって、そういった浪漫が無くなっていくのは残念なことだと話してくれました。

★最後に★
自分は本当に旅が好きだということ、家族のこと、そして最後にもう一度井上靖が人生の師だという話をして、講演会は終わりました。

こんなことを書くと、カシュガルさんが悔しがってしまうかも知れませんが(笑)、講演会の後にはサイン会もありました。
椎名誠の本を持っている人は、ということだったようですが、見ていると持っていな人でも大丈夫だったような感じです。
僕もしてもらえば良かった…。

★感想★
今まで椎名誠の作品を読んだことはなく、どういう人なのかよく知らなかったのですよ。
けれど、今回の講演会を聴いて、かなり好きになりました。
井上靖との関係もですが、本当に話が面白くて。
5分に一回は笑ってました(笑)

椎名誠の本も読みたくなってしまいましたよ。
幸い、父親が椎名誠好きで本も持っているようなので、いずれ借りて読みたいと思います。

そして、椎名誠は本当に井上靖のことを好きなんだなぁ、ということが伝わってくる、今回の講演会でした。

[1139] いいなぁ 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2003/10/28(Tue) 23:48
ようやく椎名誠の講演会の報告が書けました。
前田千寸店の報告も、今週中に書く予定ですので。

>カシュガルさん
お、遂に行かれますか。
「終戦日記」ですが、図録には3ページ中、最初の1ページしか収録されていません。
展覧会では、一字一句正確にメモするのが吉かと。
そして、僕にも教えて下さいな!

しかし、『開館10周年特別展示』のパンフレットを入手とは羨ましい!
一体、どんな手を使ったんですか?(笑)
札幌にいる友達に頼んでみようかなぁ。

[1140] うらやましいです 投稿者:yakko 投稿日:2003/10/30(Thu) 23:42
管理人さま、詳細な報告、ありがとうございます。感謝です。でも、椎名先生、羨ましすぎます。管理人さんも有意義な講演でしたでしょう。内容をこうして読んでいるだけで、行けなかった怒りで震えてしまいそうです。・・・うーん、うらやましい。

カシュガルさん、思いっきり週末に浸ってきてくださいね。そうそう、その机とその詩です。机は私も相当、思い入れ深く見つめていました。私は初めて見ましたので、かなり目つきも怪しく。入ってすぐでしたので、入り口近くから立ち止まってしまいました。

ガメラさん、読売の情報ありがとうございます。探して読んで参りました。もちろん、アナログな私はチョキチョキ切って。

いずさん、元気ですか?寒くないですか?「終戦日記」は手元に正確な資料がないので、うろ覚えなんですが私が感極まったのは、戦争で亡くなった子供やご主人を持つ人たちが、あの人たちが亡くなったことが決して意味がなかったとは思わせない日本を作って行こう、という下りでした。それが戦争が終わってから40年以上経っているとは思えない、熱い言葉で。そんな気運が編集部に満ちていたのかと思うと・・・絶対、小説で書いてもらいたかったとそればかりです。

[1141] わくわく 投稿者:カシュガル 投稿日:2003/10/31(Fri) 17:20
いよいよう明日井上靖展に行ってきます。始発に乗る予定なので朝起きられるか心配なのですが、「終戦日記」の前に陣取って完全にメモするためには、一番乗りを目指すしかありません(笑)気合いは充分。あとは財布を忘れないだけ。皆様こうご期待!

ばりばり蟹座さん 椎名誠の講演会報告ありがとうございました。彼にとって井上靖が人生の師なんて、なんだかこっちも嬉しくなってしまいます。楼蘭での「自分に代わって、大地に寝て天を眺めてきてください」や「石を拾ってきてほしい」との話し、感動的ですね。さすが懐が広い。でも井上靖が桜蘭に行けなかったことが残念ですね。
ところで、極秘ルートで「開館10周年特別展示」のパンフレットを入手したと言いましたが、どのような手を使ったかというと、
「すみません、社員旅行で井上靖記念館を訪れようと考えているんですけれど、パンフレットを職場まで送ってくれませんか」という電話を記念館にいれたのです。記念館の職員の皆様ごめんさい。確かにその時、職場で旅行の幹事になっていたのですが、北海道旅行ではありませんでした。みなさん私のような卑怯な手を使わないでください。あまり大きな声では言えない話しですね。前回のポスター泥棒のように、井上靖のことになると悪智恵が働くようです。

それでは、行って参ります!






[1142] 前田千寸展 in 沼津市庄司美術館 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2003/10/31(Fri) 19:27
今月の12日、沼津市庄司美術館で開催されていた前田千寸展に行ってきました。
井上靖関連の展覧会ではありませんが、井上靖にまつわる資料もありましたので報告を。

★前田千寸展 in 沼津市庄司美術館★
前田千寸といえば、井上靖の中学校時代の恩師であり、『夏草冬濤』や『黯い潮』の登場人物のモデルにもなっています。
この展覧会は『日本色彩文化史の世界』ということで、彼の研究の集大成である『日本色彩文化史』に関する展示がメインでした。

★前半★
前田千寸の半生を紹介し、彼の書いた絵などの展示がしてありました。
東京美術学校日本画科卒業後、教師になり山梨県や群馬県の中学校を経て、静岡県立沼津中学校へ赴任。
ここで、井上靖が前田千寸の教え子になるわけですね。

当時の様子は少しだけですが『青春放浪』に書かれています。
また『夏草冬濤』では、眉田先生として登場していますね。

前田千寸は日本の色、色彩文化史の研究をしていました。
終戦後になって井上靖が前田千寸と再会した時にそのことを知って、研究に取り組む様子を『黯い潮』の登場人物(主人公の恩師・佐竹雨山)を通して描いています。

そんなわけで、井上靖の単行本と共に、そのことも紹介されていました。
また、前田千寸が研究の成果を出版することになった時、その紹介文を井上靖に依頼したようなのですが、それに対する返事の手紙も展示されていました。
思わず微笑んでしまうような文面だったのですが、内容を忘れてしました……申し訳ないです!

★後半★
『日本色彩文化史』にも収録された、前田千寸が再現した日本の古代色見本と、それらの色に関する研究の資料が展示されていました。
これらの色が、色褪せてしまったものも含めて、また綺麗なんですよ。
今は化学染料でいろんな色が作られていますが、自然からとっていた当時の色の方が鮮やかだったかも知れませんね。

そして、二階の図書コーナーがへ。
ずらっと並んだ芸術新の中に、井上靖の追悼特集「美への眼差し」が掲載されている1991年4月号を発見。
しかし悲しいことに。時間の都合でじっくり読めず…。
井上靖の表紙絵でお馴染みの平山郁夫の画集も置いてありました。

★感想★
前田千寸と井上靖の関係は知っていたのですが、今回の展覧会で、改めて前田千寸という人物について知ることが出来て良かった思います。
色彩文化史の研究にしても、貴重な資料が見れて感動でした。
また、このような企画展があれば、見に行きたいですね。

[1143] ふむふむ 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2003/10/31(Fri) 19:39
前田千寸展の報告で、書くと言っていた報告は全部ですね。
最初の井上靖展に行ってから、三週間近くもかかってしまいました(^_^;

>yakkoさん
椎名誠の講演会、本当に良かったですよ。なんて書くと、さらに怒りを増やしてしまうかな(笑)
そうそう、野良犬さんのところで更新されたオフ会のページを見たのですが、なんだか楽しそうじゃないですか〜。
このオフ会に行けなかった当時もかなり悔しかったのですが、また改めて悔しくなってしまい、行けなかった怒りで震えそうなので、おあいことうことで(笑)
来年のオフ会には、なんとか行きたいですね。

>カシュガルさん
遂に行かれますか!
これはもう始発ではなく、今晩から行って横浜に泊まるぐらいの勢いで、一番乗りを目指しましょう(笑)
椎名誠の「人生の師」発言は、僕も本当に嬉しかったですよ〜。

なるほど、そんな手を使ってパンフレットを手に入れたとは!
さすがに僕も「今度の社員旅行で……」というのはまずいので(笑)、普通に電話して郵送してもらえないか聞いてみますね。