掲示板ログ 2002年8月


[741] 琵琶湖を見てきました 投稿者:ふみぱぱ 投稿日:2002/08/01(Thu) 18:08
夏休みをとって,琵琶湖を見てきました.
初めてでしたが,本当に大きいですね.
月並みな表現ですが,まるで海のようでした.
『星と祭』の舞台で興味深かったのですが,残念ながら十一面観音様を拝むことはできませんでした(日程に余裕がありませんでした).
その代わりに長浜城(歴史博物館)で,ビデオで観音様を拝見することができました.

京都・奈良・彦根・長浜と車でまわり,お寺やお城を見てきましたが,暑くて疲れてしまいました.
社会人になると(たいていの場合)旅行に行く機会も減ります.
学生の皆さん,今のうちにいろんなところへ旅してください.


[742] 急いで読むのも大変です 投稿者:スモールパイン 投稿日:2002/08/01(Thu) 23:10
みなさんこんにちは、スモールパインです。「しろばんば」を読み終え只今「夏草冬濤」下編読走中です。久しぶりだったんですが、この本は木部・藤尾・金枝少年達が準主役だとずっと記憶してたら、読み直すと途中までは増田・小林少年達だったんですね。すっかり忘れてました。
実は今度の日曜月曜に湯ヶ島・沼津に行くんですが、お勧めの場所はありますでしょうか?例えばここは小説に出てくる○○デあるとか、沼津では××で△△を食うべしとか、いろいろご教授していただいたらうれしいです。その際には後日ご報告したいと思います。過去ログ参考にしていますが、洪作少年が鞄を無くした神社には是非行ってみたいと思います。もしかしたら2泊3日では足らないかも知れません。それではまた

[743] 無題 投稿者:ころすけ 投稿日:2002/08/02(Fri) 05:01
スモールパインさん、この話は前にもしましたが、その神社は三島駅南口から旧道沼津駅行にのって東静国立病院前入り口というところで下車し、バスはこのまま右折しますが、まっすぐ歩いていくと1−2分で黄瀬川という橋の手前の右手にチカタ神社というのがあって、ここが鞄をなくした場所の舞台と思われます。そのまま歩いて橋を渡ってまっすぐ行けば先ほどのバスのコースに再合流するのでそこからバスで沼津に向かうことが出来ます。本当は時間があれば,狩野川沿いを歩くことをお勧めします。川からの眺めは少しは当時の面影が残っていると思います。川沿いを歩いている場面も多いですしね。食べるところについては以前こちらで書いたので参考にしてみてください。ふみパパさんの意見もうかがってみたらいかがでしょうか。

[744] やっぱりお寿司でしょうか 投稿者:ふみぱぱ 投稿日:2002/08/02(Fri) 13:38
 黄瀬川という橋の手前の右手にチカタ神社というのがあって、ここが 鞄をなくした場所の舞台と思われます。

 私も鞄をなくした神社は気になっていました.
チカタ神社ですね.
今度探してみます.
三島から歩いてきたとしたら,「八幡神社」かなと思っていました.

 ふみパパさんの意見もうかがってみたらいかがでしょうか。

 食べるところについては,地元と言ってもそれほど詳しくはないのですが,沼津魚市場のあたりのお寿司屋さんなんかが良いのではと思います(寿○文とか双○寿司なんかが有名です).
 地元にいると分からないのですが,回転寿司なんかでも沼津はおいしいと聞いたことがあります(激戦地の東京より高いかもしれませんが).
 うなぎは沼津より三島のほうがいいかもしれません.

 また,沼津は干物の有名な生産地です.
駿河湾で獲れるものだけでなく,いろいろな魚の干物があります(と言うより,輸入物の方が多いと思います).
私のおすすめは,シズの干物です.

[745] 無題 投稿者:ころすけ 投稿日:2002/08/03(Sat) 03:53
言われてみれば八幡神社もありましたね。両方とも近いところにあるのでこちらの可能性もありますね。

[746] うらやましいです 投稿者:yakko 投稿日:2002/08/03(Sat) 15:02
いよいよ、湯ケ島、沼津ツアーですか。うらやましいですね。先日、沼津に行って来たのに、もう行きたくなっています。
湯ケ島には、しばらく行ってませんが。おばあちゃんたちのツルッツルのお肌が印象的でした。やはり、よく出てくる湯ケ島の旅館のモデルは「落合楼」だそうです。一度泊まったことがありますが、従業員の方々が楽しくって。さかんに話かけて下さったり、(話こみました)穴場に連れて行ってもらいました。(猿、見せてくれました)

三島もいいですね。大社の傍を通る時、この辺りから沼津に通っていたんだと、しみじみ考えていました。ところで井上先生も行かれていた、某鰻屋さん、この間テレビで出ていましたね。私は、先日あまりにおなかいっぱいで寄らなかったのですが、そのおいしそうすぎる映像に、倒れました。

スモールパインさま、私は沼津に行かれるなら「妙覚寺」さんを是非おすすめします。井上先生をはじめ沼中の仲間のみなさんが書かれた詩が、碑になっています。お寺さんから見る河口が、なるほど郁子さんがここから泳ぎに行くことを思いつくわけ!と膝も叩いてしまいます。

ところで、ころすけさま。ふみパパさま。藤井さんのお店って今も沼津にあるんですか?

[747] 無題 投稿者:ころすけ 投稿日:2002/08/03(Sat) 23:39
藤井さんのお店って本当に存在したんですか?僕はてっきり架空のものと思ってました。あの中華料理店もそれっぽいつくりの店はあるけどはっきりとした手がかりがないし、あちらも良くわかりません。そうなると個人的に気になるのはれいこの料理店ですけど、実際にモデルになったお店があったのでしょうか。

[748] いよいよであります 投稿者:スモールパイン 投稿日:2002/08/04(Sun) 00:00
みなさんこんにちはスモールパインです。ころすけ・ふみぱぱ・yakkoさま、情報ありがとうございます、参考になりました。「夏草冬濤」読み終えたところです。木部・藤尾少年が輝いて仕方ありませんでした。地方神社は「チカタ」と読むんですね、勉強になりました。「北の海」は電車の中で読みます。yakkoさまの言われたとおり湯ヶ島では「落合楼」に宿泊と当初考えてましたが、当方資金難故あきらめました。そのぶん歩き回りますよ。三島沼津ではおそらくレンタル自転車で方々をこぎまくると思います、頑張りますよ?、香貫山にも行きます。とにかく明日あさっては晴れろ晴れろであります。またきます、それでは



[749] 旅先は暑いでしょうね 投稿者:yakko 投稿日:2002/08/06(Tue) 21:28
 スモールパインさまは、暑い旅でしょうね。でも、気持ちが弾んで楽しい旅をしているんですかね、きっと。

 沼津のお店ですが、ころすけさま。掲示板に書いたあとに分かったのですが、エッセイ集の「天風浪浪」で井上先生の昭和34年頃に連載されていた日記がありまして、それに藤井さんと井上先生がお店のことで話をされている記述がありまして、その内容からすると沼津にはもうないかもしれません。個人的にはれいちゃんのお店ですか?私は同じれいちゃんつながりで、蘭子とれいこがすっごく好きなのです。彼女たちは遠い親戚とは言っても、他の自伝的作品には登場してきませんが、やはりフィクションなのでしょうか。

 ところで、私、学研の「井上靖エッセイ全集」が好きで、折りに触れ、手に取っているのですが、先週は「星と祭」のあとがきにうなってました。それは、井上先生の主題の持ち方と作品作りです。
 「星と祭」に寄せていた先生の思いは、死を軽く扱わないことや生に対して手厚くあれ、ということだそうですが、その大きく重いテーマをなんて美しく、そしてひとつのストーリーとして読み応えのある作品にしたのだろう、と考えこんでしまいました。
 年の瀬、尊敬する人を金沢で私は失ってしまい、「星と祭」を手に滋賀に向かいましたが、少しは気持ちが落ち着いたものです。私の受け止め方は先生の主題とは違ったようですけど、その生と死への深い気持ちに救われたのかもしれません。しかし、その大きなテーマを決して大上段からふりかざすことなく、ストーリー性の充分ある美しい作品に仕上げるとは・・・
 作品の主題とストーリー、という組み立てをいろいろ考えていました。

[750] 戻ってまいりました 投稿者:スモールパイン 投稿日:2002/08/07(Wed) 18:38
みなさんこんにちは、旅先から帰ってきました。80年前の作品の状況に身を合せるべく、なるべく徒歩・自転車による人力旅を敢行しましたがあまりの暑さに腕と首は真っ赤になりました。ヘトヘトです。今後同じように旅を考えている人の参考になればと以下にその行程を記します。
<<1日目>>
<東京>
東海道普通列車で読みかけの「北の海」を読む
<三島駅・井上靖文学館>
すぐに無料シャトルバスがきたので乗り込み開館前についてしまう。中に入り初めて「おぬい婆さん(かの)」と対面し感激。井上氏は母親に似ていると実感、面長ですね、ただしお子さん達は妻ふみさん似かな。一通り巡廻しパンフ購入。
<三島観光>
南口観光案内所でレンタサイクル(午後4時まで無料)を借り、うなぎの不二美の割引券をもらい、うなぎを食す。水上プロムナードにて井上氏文学碑鑑賞。三島大社を訪問し小説の鹿に会う。親戚真門家があったと思われる大社町をぶらつく、静かな町並みだなと思いました。
<八幡神社・智方神社>
手持ちの地図では地方でしたが実際は智方でした。八幡神社は小説の雰囲気は感じられませんでしたが、智方神社は一見して「これは」と思わせるものあり。社殿の右横に穂見神社があり、その手前に直径3m近くあろうかという大木があって根元には鞄が入りそうな洞があり「もしや」と思うが、この大木は楢ではなくクスノキでした。そうこうしてると近所のオバハンが声をかけてきて事情を説明すると、そのオバハン曰く「詳しいことは知らないがとにかくこの神社は井上靖の小説に出てくる神社である」とのこと。今は夏祭りを開くためにずいぶん伐採したが以前は雑木が生い茂っていたとのこと。今は木々はまばらですが社殿の裏は大木が随分あります、昔はもっと面積が大きかったのでしょう。コンクリの鳥居の柱を見ると大正13年3月とあるので小説ではきっと木製だったのでしょう。
<黄瀬川橋・黒瀬橋・市民文化センター>
文化センターの文学碑鑑賞。昔の沼津中学は随分川に近かったんですね。
<御成橋・魚町>
すっかり現代都市化して、こればかりは仕方ないんでしょうね。
<妙覚寺>
ここも是非訪問したかった場所です。正門付近の文学碑に感激。藤井・金井氏等の詩があり、特に「カチリ 石英の音 秋」には感慨迫るものあり。素敵な寺です。4時まで30分を切ったので急いで三島に戻る。
<三島駅・修善寺駅・湯ヶ島温泉郷>
湯ヶ島温泉口バス停から湯道を歩いて宿につく.
<<2日目>>
<熊野山墓地>
井上氏墓前にて合掌。一族の墓所を探すが見つからず。妻ふみさんの慰霊詩碑の一文に感激する。
<井上邸跡・しろばんばの碑・湯ヶ島小学校石碑>
ついにきたという感じです。沼津中OBの大岡信の寄贈文がありますがこれもよかったです。ここに家があったんだなと思いにふける。
<昭和の森会館・滑沢渓谷文学碑>
湯ヶ島時代の展示が大変充実しており、当時の写真や幸夫のモデルとなった少年の写真やどんど焼の風景がわかったりしました。土蔵コーナーにはちゃぶ台と茶箪笥が展示されたいますが、これは本物?なんといってもお目当ては移築された上の家です、本当にここで家族が住んでたんですね、感慨ひとしおです。
<天城神社・井上家旧墓地>
この神社も小説の雰囲気が伝わってきました。旧墓地は昭和の森会館の展示コーナーで紹介されていて、小説にも出ていたなと思い出し、展示資料通りに国道から西平バス停に通じる道に入りしばらく歩くと左手に見過ごしてしまいそうな生垣で囲まれた2坪程度の小さな墓地がありましたが墓石が読み取れず本当にここかは確証できませんでした。
<修善寺観光>
老舗旅館・渡月荘金龍の風呂は設備は恐らく最高ランクでしょう。脱衣所の中に畳部屋があり大変風情があります。客が一人もいない昼風呂でした。とにかく情緒豊かで玄関右手の応接間で飲むビールは最高です、入浴料千円は安すぎます、ここはお勧めです。
<三島駅・沼津駅>
上記の宿屋でくつろぎすぎてしまう。沼津では駅前のすし屋でお腹を満たす。
<<3日目>>
<三島観光案内所>
沼津駅のレンタサイクルは6月で終わっていました。自転車屋のレンタルは1日1500円もするので、それならばとまた三島で自転車を借りる。
<千本浜井上靖文学碑>
三島から沼津への道はいいかげん覚えてしまいました。
千本浜の防波堤の道を風が吹いて気持ちが良かったのでしばらくゆっくり漕ぐ。千本浜公園はさすがにこれは松がすごいと感服する。誰もいない文学碑前で休憩、この松林に囲まれた文学碑が一番好きです。
<香貫山展望台>
霊山寺裏から入る道は自転車では無理だったため退却。徒歩の最短ルートと思われる黒瀬登口から登頂(大げさな書き方ですが、この入口は寂れていて本当にここから登のかよ、というものでした)香陵台から芝住展望台までは1キロほどです。今回の旅で一番シンドイ場所ですが、展望台から一望する沼津市内は壮快でした。我入道・妙覚寺・千本浜などが見えます。
<智方神社・三島駅>
旧東海道を戻り再び智方神社に。これで今回の旅は一応の終結です。
<熱海・東京>
熱海の温泉で汗だくの体をすっきりさせ、観光案内所で勧められた料理屋で魚を食らう。

まあざっとこんな具合です。小生こんなに大量の書込みするのは初めてです、疲れました(笑)。三島沼津は自転車が最適と思いますが湯ヶ島はバイクか車がいいですね。両地とも原付が一番小回り高機動と思われますがレンタル原付なんてありませんから、レンタカーがいいかも。
とにかう総論として夏はしんどいです、沼津は夏が雰囲気的に最適と思いますが湯ヶ島はやっぱり秋がいいですね、今度は車で持越とか国士峠に言ってみたいです。ここまで長々とお付き合いくださりお疲れ様でした(笑)。またきます、それでは

[751] お疲れ様でした 投稿者:ふみぱぱ 投稿日:2002/08/09(Fri) 12:51
 スモールパインさん,詳細な旅行のレポート楽しく読みました.
 ありがとうございました.
 しかし,この猛暑の中を三島・沼津間を自転車で往復,また千本浜,香貫山まで訪れるバイタリティには感嘆しました.毎日,沼津から長泉まで5キロ程をエアコン全開の自動車で通勤している私にはとてもできないことですね.
 やっぱり,例の神社は「智方神社」でしたね.近くに住んでいながら,まだ行ったことがありません.また,湯ヶ島もレポートにあった中で訪ねたことのないところがいくつもり,機会を作ってぜひ行ってみたいと思いました.



[752] すいません 投稿者:ふみぱぱ 投稿日:2002/08/09(Fri) 12:54
前の書込みでスモールパインさんの書込み部分を残したままで投稿してしまいました.
申し訳ありません.

-----↓管理人書き込み↓----------
[751]ふみぱぱさんの書き込みからスモールパインさんの書き込み部分は消しておきました(ばりばり蟹座)

[753] 無題 投稿者:ころすけ 投稿日:2002/08/10(Sat) 06:07
スモールパインさん、お疲れさまでした。次回はぜひ金沢ツアーおねがいします。
yakkoさん、「星と祭」では、確かに一人の人間の命、存在の重みを主題としているようですが、何かそれ以上の悠然とした大きなものの存在(ヒマラヤや、観音像をとうして)と、それに対する人の命というものを同時に考えさせられました。そのようなストーリー全般を大きく包み込んでいる存在は特に彼の歴史小説の多くに、まったく同一のものではないけれどあるような気がします(敦煌、楼蘭、など。なぞなぞのようになってしまいましたが、そこが井上作品の魅力のひとつだと思います。

[754] おつかれさまでした。 投稿者:yakko 投稿日:2002/08/11(Sun) 23:47
スモールバインさま、暑い中充実した旅行、おつかれさまでした。詳細な紀行文、楽しく読ませていただきました。でも、あの炎天下、よくあれだけの日程をこなせましたね。何度も三島、沼津間を往復して、小林くんも増田くんも連れずに・・・

ころすけさま。「星と祭」になにか同じような大きなものを感じてくれていたのが、とても嬉しいです。確かに悠然なものですね。私にとって「星と祭」は井上作品の中でとても大切な作品です。

[755] 教えてください 投稿者:スモールパイン 投稿日:2002/08/12(Mon) 23:07
こんにちはスモールパインです。じつはまだ「北の海」読んでおりまして、旅行中は金沢のくだりはすっ飛ばしていました。で、いま読んでおるのですが、とある人物の名前の読み方がわかりませぬ、この作品の中で個人的に一番好きな「大天井」です。恥ずかしい話ですが手許にあるのは新潮文庫のものだけで一度も読み仮名が付されていないので勝手に「おあまいorおおあまい」と読んでいます。本当はどうなんでしょう?合っているのかな。で、また懲りもせず金沢の地図片手に読書中です。いきたいですね金沢。ふみぱぱさんは金沢にいらしゃったそうですがいかがでしたか、小生金沢についてはとんと知識がなく和菓子の名所位しか連想できません。他の方々も金沢にいらしたのなら是非ご感想なぞ教えてください、春に行きたいです。

話し変わりますが、近所の図書館に「作家の自伝 井上靖 過ぎ去りし日日/花の下」佐伯彰一・松本健一監修 鞄本図書センター発行 なるものがあったので思わず借りてしまいました、こういうところは皆さんに触発されたというほかありません。で、この本は自伝的作品の著者自身の回想で構成されており、ころすけさんやyakkoさんが採り上げている「星と祭」についても言及されております(私読んでませんが)。皆さんが既に本書を手にしていれば杞憂な話ですが、もしご興味があれば該当箇所の要約などを報告します。すっかり皆さんに感化された形でこれもなにかの縁ですかね。

[756] 無題 投稿者:ころすけ 投稿日:2002/08/13(Tue) 07:35
ずっと「おおてんい」とよんでました。なぜか大井川が頭にあったので。「だいてんじょう」ではないと思うんですが。

[757] お役に立てませんが 投稿者:ふみぱぱ 投稿日:2002/08/13(Tue) 12:22
こんにちは.ふみぱぱです.

私は,「大天井」は,「おおてんじょう」と読んできました.へんてこな名字になりますが,豪傑にはぴったりだと思いませんか(スモールパインさんが,みんなに聞くということは,フリガナは無かったのですよね).

ところで,私は金沢へは会社の旅行で「兼六園」と武家屋敷?に行ったのと,先日出張のついでに「石川近代文学館」に行ったくらいです.ですから,そんなに詳しくありません.
金沢の中心地?は「香林坊」というところのようですから,とりあえず駅からバス(料金200円)で「香林坊」まで行けば,あとは歩いていろいろなところへ行けると思います.

昔,明治村へも何回か行ったことがあるのですが,井上靖を読む前でしたので,四高武道場「無声堂」を見ても,ただの古い柔道場と剣道場だなあとしか思いませんでした.それよりも,出身大学の前身の旧制高校の正門のほうに関心がありました.今となっては,もったいないことでした.またいつか明治村へも行きたいものです.


[758] 金沢の感想 投稿者:ふみぱぱ 投稿日:2002/08/13(Tue) 12:36
すいません.金沢の感想を何も書きませんでした.

自分の印象としては,前にも書きましたが,駅前をはじめとして大都会の威容を感じました.しかしながら,近代文学館周辺の公園やお城のあたりは,なかなか雰囲気のあるところでした.
近代文学館に使われている四高の校舎はレンガ造りで,とてもノスタルジックなムードです.

私が大学を受験したころは,金沢大学は今の場所ではなく,お城の中?にありました.お城の中にある大学ということで,妙に興味を持ったものです.当時は国立大学には一期二期とありましたが,残念ながら別の一期校に行きました(ちなみに願書を出した二期校は管理人様の在学校でした).今は昔のお話です.

[759] 大天井さん・・ 投稿者:yakko 投稿日:2002/08/13(Tue) 23:04
ころさま。すいません、私、ずーっと「だいてんじょう」って読んでました。確かに読み仮名はふってないですよね。以前、ここの掲示板で、大天井さんのモデルの方をご存知って方がいらしたような。その方なら知っているかも。

でも、金沢はいいところですよね。ふみパパさまの書き込みを読んで、初めて金沢大学が既に城内にないことを知りました。ずっとあそこにあるものだと・・・スモールパインさまも是非、一度行ってみてください。東京にお住まいなら、ブルトレで行くと着いた頃には近江市場が開いていて、いいものを買えるかもしれませんよ。洪作くんはお菓子を抱えて帰ってましたけど、何かいいものを抱えて帰ってください。

ふみパパさま。確かに近代文学館周辺や、お城のあたりはいいですね。長町あたりも昔の雰囲気でいいですけど。金沢は、夜遊びしていると、必ず誰かに見つかってしまう町。井上先生も、かつてあの香林坊を闊歩していたんでしょうね。柔道をしていた頃の、先生の若き日の写真が思い出されます。

今、「孔子」を読み始めました。お盆で東京の通勤電車はガラガラで、ゆっくりと読みながら通勤していますが、読みながら、「孔子」における敬語の使い方の完璧さには驚かされます。古くない、現代におけるきちんとした敬語なので、これこそ教科書に載せてもらいたいんですけど。もちろん、私も反省しきり。

ところで、管理人さま。どういたしました?システムの調子でもおかしくて開けないのかしら。夏休み中、別のことで忙しいのでしょうか。早く帰ってきてね。

[760] お久し振りです! 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2002/08/14(Wed) 15:59
みなさん、ご無沙汰しておりました、お元気でしたか?
すみません、どうもお久し振りのばりばり蟹座です。
大学の方が忙しかったのですが、一段落つきました。
yakkoさん、ただいま!帰ってきましたよ〜!って立場が逆ですねぇ(笑)
まだ夏休みにはならないのですが、先生がお盆休みでいないので、研究室にいつつも半分は夏休み気分です。
夏休みは8月の後半になる予定ですが、何度か電車で移動する機会があるので、久し振りにのんびりと井上靖を読めそうで嬉しいです。

>スモールパインさん
初めまして!よくぞこのページに辿り着いてくださいました♪
旅行記、楽しく読ませてもらいました。
三部作ファンならいつかはやってみたい舞台巡り、羨ましいです。
そうそう、もう訪れているかも知れませんが、三部作と言えば野良犬少年さんのサイトも熱いですよ。
これからも、よろしくお願いしますね!

>大天井
何の疑問も持たずに「おおてんじょう」と読んでいました。
ふみぱぱさんも書かれていますが、どこか大天井のイメージに合っていていいような気がします。
実際の所はどうなんでしょうね?

>夜の声
新潮社刊、井上靖小説全の第30巻に自作解題が載っています。
『欅の木』という小説があるのですが、『夜の声』とは対照的な人物を主人公にして描かれているようなことも書いてあり、興味深いです。
同じ系統の『四角な船』についても少し触れられてありましたよ。


[761] おかえりなさいませ 投稿者:yakko 投稿日:2002/08/16(Fri) 20:54
 管理人さま。ご無沙汰いたしてます。やっぱり忙しかったのですね。てっきり夏休みで休んでいるものと思ってました。すいません。休みはこれからですか、またゆっくり井上先生の作品を読まれて、いろいろ教えてください。
 
 「孔子」を少しずつ読み続けてますが、穏やかな語り口の向こうに子の姿が浮かぶようになりました。「論語」は、皆、何らかの形で学んでいるのでしょうから、いろいろな思いがあると思います。しかし、このような形で書かれるとは・・・想像していた構成と全く違っていました。「本覚坊遺文」と同じく、近くにさぶらっていた人の語りを通していますが、先生の深い想いが静かに流れているようです。たまにひょっこり強くメッセージが現れて、「これを伝えたかったんですね」と返事してしまいそうになります。病を得て、しかも大きな手術を経て書かれた、この「孔子」の原稿へ先生はいろいろな気持ちを盛り込まれていたのではないでしょうか。
 みなさん、先生の作品でお好きなジャンルがいろいろあるでしょうが、比較的手に入りやすい作品ですので、一度是非読んでください。・・・って、私もやっと読んで偉そうなこと言えないんですけど。

[762] 『崖』 投稿者:きこ 投稿日:2002/08/17(Sat) 23:44
はじめまして。
井上靖のことを調べていて、ここに辿り着きました。
作品一覧、大変参考になりました。

現在、文春文庫の『崖』を読みたくて、なんとか古本屋で
上巻だけを入手したのですが、下巻が見つかりません。
こちらを拝見させて頂き、やはり絶版のようで残念に思っています。
文庫版にこだわらず、なんとか続きが読みたく、
もし、全集等、別の出版物に収録されているという
情報があるようでしたら、ご教授願えないでしょうか。

突然、失礼な質問とは思いますが、どうぞ宜しくお願い致します。

[763] あいかわらず長い文章です 投稿者:スモールパイン 投稿日:2002/08/18(Sun) 15:11
みなさんこんにちは。「北の海」読み終え只今「四角な船」読書中です。実はこの前実家に戻りまして大学生の頃購入して未読の井上本数冊を探し出た中の1冊です。

「大天井」の読み方がなにやら小騒ぎとなっているようで皆さんそれぞれ読み方が違うのが実に面白いなと思いました。で、この間に、yakkoさんの「大天井」の実在モデルがいるとの指摘を受け調べた結果、次のことがわかりました。いくつかのWEB資料を要約したものです。至らない部分がありましたら加筆訂正お願いします。

 「大天井」のモデル小坂光之介氏は、恐らく明治39年/1906年(井上氏の1才年長になります)生まれ、16歳より柔道を始めますが、結局四高には入学出来ず、旧制私立関西大学(現関西大学)に行き、卒業後25歳(たぶん昭和6年/1931年)で旧金沢四高柔道部師範に迎えられ、その後においても旧制高校、大学等で高専柔道の指導を続け、昭和40年代に名古屋大学師範の岡野好太郎氏(元六高師範)のあとを継ぎ師範に就任、30年に渡って名大で寝技を指導し、数々の寝技を開発、発展させたと言われる高専柔道界の巨人であり、1998年2月15日(日)92歳でご逝去なされました。  小坂氏のお住いは岐阜県の可児市であり、名大柔道部の練習指導の後、柔道関連の会合に参加するため関市に向かわれますが、この前に昇段試合を見られるために早い時間に義理の息子さんに車で乗せられ家を出られたようです。その後、関市内で通りすがりの人に道を聞いている際に突然倒れ、病院に運ばれる途中で息を引き取ったとのことです。小坂氏は名大のみならず京大柔道部にとっても欠かすことのできない恩人とのことであり、小坂氏の教えを受けて寝業に開眼した方々も少なくないそうです。また、その闊達なお人柄は多くの部員から愛され尊敬されたそうです。今でも名大柔道部関係者などが小坂氏の墓参りに訪れるそうです。

>きこさま
作品「崖」についても上記探索中に少し調べてみましたが古本書店がオンライン販売していますので以下のHPを参照してみたらいかかでしょう。
 <日本の古本屋>http://www.kosho.or.jp/

「大天井」のみならず井上氏の作品には実在モデルが多数いるそうですので、この方面を調べるのも面白いなと思いました。



[764] 追加 投稿者:スモールパイン 投稿日:2002/08/18(Sun) 22:25
前述のWEB追加資料の出所を書くのを忘れていました。次のHPに記載の文章を部分的に合算して要約したものです。
京大柔道部速報1997?2000(閉鎖されキャッシュしか残っていません)
名古屋大学柔道部HP 寝技研究会・OB掲示板
クエスト社 小坂光之介・高専柔道寝技の伝承 商品紹介文
野良犬少年さんのHP オススメの冒頭分
以上です。
 

[765] 困った時の一太郎 投稿者:mori_suguru 投稿日:2002/08/19(Mon) 09:19
おおてんじょう(変換)大天井
だいてんじょう(変換)大天井
おおあまい(変換)大甘い
おおてんい(変換)大転移
おあまい(変換)小天委

と、いいうことで一太郎的には
「大天井」さんは「おおてんじょう」さんあるいは「だいてんじょうさん」だとなります。
わたしとしては「おおてんじょう」以外のことを考えたこともないのですが。語感がもっとも心地よい。もちろん、「渾名」なのだろうが、「小坂光之介」大天井になったのは、なぜ? 



[766] 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2002/08/19(Mon) 15:00
>きこさん
初めまして、上下巻に別れている作品だったりすると、どちらかが手に入らず読めないことがあったりして悲しいですよね。

『崖』ですが、
・新潮社 井上靖小説全集 第21巻
・新潮社 井上靖全集 第14巻
に収録されているようです。
どちらかは図書館に置いてあるのでは無いでしょうか。
この作品は僕も好きです、きこさんも早く読めると良いですね。

>スモールパインさん
小坂光之介氏の情報、ありがとうございました。
やはり性格も大天井のような方だったのでしょうか。
この“寝技”というのは、『北の海』でも良く書かれていて、反応してしまいました。

>mori_suguruさん
初めまして!
野良犬少年さんの掲示板では、よく読ませて頂いていますが(笑)
僕も「おおてんじょう」の語感が心地よいですね。
大天井の名前、そう言えば何ででしょうね?

[767] はじめまして 投稿者:なつみかん 投稿日:2002/08/19(Mon) 15:40
はじめまして。
小学4年生で「あすなろ物語」読んでます。
読んでていまいち時代がわかりません。
だれか教えてくれますか?
おねがいします

[768] ありがとうございます。 投稿者:きこ 投稿日:2002/08/19(Mon) 23:18
ばりばり蟹座様、情報ありがとうございます。
『崖』へ一歩近付きました。(危ない所へ行くみたい……)
ただ、図書館は返却日という時間に追われて、
好きな時間に好きなように読めないのが少々つらいです。
わがままな話です。
入手してゆっくり読みたいと思います。

スモールパイン様、情報ありがとうございます。
こういう古本検索のHPもあるのですね。
早速、入手したいと思っています。

本当にありがとうございました。
おふたりに感謝致します。

[769] 私でよろしければ 投稿者:スモールパイン 投稿日:2002/08/20(Tue) 02:12
>なつみかんさま
仕事から戻ってきてネットにアクセスすれば、小学4年で「あすなろ物語」とは、むう、強敵あらわる。
この作品は井上靖氏のご自身の生い立ち(伊豆の幼年時代,沼津の中学時代、金沢の高校時代、大阪の新聞社時代)をかなり文学的に仕立てた小説です。時代は、
<伊豆の幼年時代>
井上氏3歳(明治43年/1910年)から13歳(大正9年/1920年)まで祖母の手で育てられます。
<沼津の中学時代>
14歳(大正10年/1921年)浜松の中学に入学する
15歳(大正11年/1922年)沼津の中学に転校する
17歳(大正13年/1924年)沼津のお寺に預けられる
<金沢の高校時代>
20歳(昭和2年/1927年)金沢の旧制高校に入学
高校では柔道に明け暮れる
<大学時代>
23歳(昭和5年/1930年)九州の大学に入学するが授業がつまらなくて東京で生活する
25歳(昭和7年/1932年)京都の大学に入学し美学を勉強する
28歳(昭和10年/1935年)親戚の娘さんと結婚する
<大阪の新聞社時代>
29歳(昭和11年/1936年)大学を卒業し大阪の新聞記者となる。この頃から戦争が激しくなる
37歳(昭和20年/1945年)日本が太平洋戦争で降伏する。この頃から多くの詩を作るようになる。
これが井上氏の実際のおおまかな歴史で「あすなろ物語」もこの歴史に沿って書かれています。

参考になりましたでしょか?このHPには井上氏が大好きなお兄さんやお姉さんが沢山いらっしゃるのでどんどん質問してみたらいいと思います。

>前述の書込みの訂正
京大柔道部のHPは閉鎖と書きましたが閉鎖されておりませんお詫びいたします。京大柔道部は高専柔道を強く意識されて練習されており、HPを巡廻すると「北の海」で出会う高専柔道の一端を垣間見た気がします。

ふう、一仕事終えましたので寝ます。おやすみなさい

[770] 深い深い雪の中で 投稿者:yakko 投稿日:2002/08/20(Tue) 21:41
「あすなろ物語」、きれいな描写でしたね。初めて読んだときは少年期の作品が好きで、大人になるほど生活感が生々しく、あまり好きではなかったのですが、私も年を重ねた今、終戦後のくだりもひとつの美しい話に思えてきます。せつなさが胸に来ますね。
 なつみかんさま。読み終わりましたか?スモールパインさまの説明にもありましたが、大体、大正のはじめから、第二次世界大戦の終わった昭和二十年過ぎのころでしょうか。

 スモールパインさま。井上先生は、明治の終わりごろのお生まれなので、少年期は大正時代の初めごろですね。私の子供時代でも「遠い昔」なのに、大正時代の初めごろなんて、もう、歴史の一部なのでしょう。
 そうですね、終戦後の混乱時、先生は30代の半ば過ぎだったんです。「あすなろ物語」には出て来ませんが、終戦翌日の記事は壮年期の男性として、どんな想いで書かれたのでしょう。でも、30代半ばでデスクを勤めるとは、かなり早いデスク?
 ひとつひとつ美しい話の集まりですが、同じ少年期、青年期を振り返った作品でも「三部作」に比べて、孤独感が強く思われます。冷えた夜の空の下を歩くようなそんな美しさを感じた作品でした。
 それと小坂氏の説明、いろいろとありがとうございました。お亡くなりになったことはとても残念ですが、よく戦争から帰ってこられたと感慨深く思ってます。「野良犬少年」さまのホームページにあったと思いますが、四高の柔道部の方が多く戦地で倒れられたことには、胸が痛みます。井上先生の世代は年齢から言って、上海事変の頃には既に成人され、終戦まで何度も召集された方もいたのでしょう。
 名古屋大学ですか、学校には入ってませんでしたが、キャンパスや周辺にはいましたので、もっと早く知っていれば潜り込むところが違っていたのに・・・

 きこさま、はじめまして。「崖」に一歩、近づいたようで(ってやっぱり変?)私もなかなか読みたい作品が手に入らなくて、バタバタしたりしています。やっと手に入れて読む感激は、なんともいえませんね。じっくり、堪能してください。そして、私もまだ読んでませんので、あとで感想を教えていただけたら幸いです。

 


[771] ありがとうございます 投稿者:なつみかん 投稿日:2002/08/21(Wed) 00:31
とてもくわしく説明してくれてありがとうございます。
おかげで「あすなろ物語」が読みやすくなりました。
まだ読み終ってませんが、がんばってます。

[772] がんばって 投稿者:yakko 投稿日:2002/08/21(Wed) 20:33
 なつみかんさま。これを機会に、井上先生の作品に一緒にハマりましょう。

 まだ夏休みをとってないのですが、来月、夏休みで上高地に行こうと思ってます。帝国ホテルには「氷壁」っていうカクテルがあるんですね。ちょっと飲んでみたいかも。

[773] 琵琶湖 投稿者:ばりばり蟹座 投稿日:2002/08/24(Sat) 23:28
>なつみかんさん
初めまして!
小四で『あすなろ物語』ですか、このまま勢いで、どんどん井上靖にはまっていきましょう♪
また何でも書き込んでくださいね!

>スモールパインさん
詳しい解説、ありがとうございます!
なんだか助けられてばかりですね、申し訳ないやら嬉しいやら。
それにしても分かりやすく書かれていますね、解説が『あすなろ物語』の内容とうまくリンクしていて素晴らしいです。
このページの『井上靖のこと』の略歴に使わせてもらいたいかも。

>yakkoさん
帝国ホテルに『氷壁』なんてカクテルがあったとは!
僕にはちょっと無理そうなので、試飲(?)はyakkoさんに期待ですね♪
あ、井上靖の作品に出てくる言葉のカクテルを探したら面白いかもしれませんね(笑)


今、夏休みで実家に帰ってきているんですが、昨日の夜に友達と琵琶湖畔に行って来ました。
その友達は北海道から帰省しているんですが、二人で「こうやって琵琶湖を見ると、帰ってきたって感じがするな」なんて話したりして。
こういう風景があるのって、いいですよね。

[774] 大天井新説などなど 投稿者:スモールパイン 投稿日:2002/08/25(Sun) 00:57
みなさんこんにちは。
>yakkoさま
なつみかんさまに対する啓蒙活動、妙におかしかったです、書込みの行間にまるで「さあ、次はしろばんばを読むのよ!」なるものを感じたのは私だけでしょうか。
>ころすけさま
「四角な船」読み終えました。読み終えた後の読後感はなんとも心地いいものでした。造船所のおやじには人間的な温かみを感じまして私も作中で一番好きな人物です。でもこの作品は一応社会派小説とされていますが小生とてもそうとは思われず、これは大人が読むべき寓話ではないかと思います、30年前の作品なのにその意図するものは,逆により現在にあてはまるのではと考えます。この作品は新規に読んだ本の中でも久々に面白い本でありました。

さて「大天井」の読み仮名ですが、少し考えました結果、「氷壁」に由来があるのではと考えました。小説の主人公の一人が小坂であること、穂高の近辺に大天井岳が位置すること、「氷壁」が「北の海」よりも先に書かれたこと、井上氏が「氷壁」を執筆するに当り当然穂高周辺の地形も調べたに違いないこと等を考慮しますと「大天井」の読み仮名として「おてんしょう」も候補に上がってきますが、いかがでしょう。

突然ですが世田谷文学館に行って参りました。目的は井上氏文化人記録映画を視聴するためですが,イやー良かったですよ。これ見た後で湯ヶ島いけばよかったなと思うぐらいでした。12年の井上靖展の冊子を購入できたのは成果でした。井上熱が再燃したのはここ1年程の事ですので。資料集めもまた楽しいものです。

[775] 秋の気配゜ 投稿者:yakko 投稿日:2002/08/26(Mon) 20:34
 残暑がぶり返してはいますけど、日ごと秋の気配が漂って来ましたね。

 管理人さま。琵琶湖湖畔で佇んでいらっしゃる姿が見えるようです。いいですね、帰ってきた気持ちを強く思い起こすことができる場所があるのは。忙しかったようですし、ゆっくり休んでください。ゆるりとされたところで、また新しい作品でも紹介してくだされば、大感激です。
 ところで、琵琶湖と言えば湖の子さん、お元気でしょうか。

 スモールパインさま、私は別に常に三部作を持ち歩いて、人に勧めている訳では・・・って、下心分かってしまいましたね。三部作の啓蒙活動には余念ありません。
 ところで、行かれた世田谷文学館の記録映画は常設なのでしょうか。それにしてもすごい情報収集量ですね。また、いろいろ教えてください。世田谷文学館には、さっそく晴れた日にでも自転車カッ飛ばして私も行ってきます。
 大天井新説、楽しく読ませていただきました。なぞは深まります。謎のような不可思議な人なので、こんな議題も楽しいですね。で、スモールパインさまは何に軍配をあげることに決めたのでしょうか。まだ、他の説を探しているのでしょうか。

 「孔子」を読み続けて来ましたが、終わりに近づいてきました。穏やかに語られている子の言葉の数々が、染み入って来るようです。夜更け、一人原稿に向かって子の言葉を書き続けていた先生の気持ちはいかがだったのでしょうか。病を得て、人々の心にゆっくりと説きたい気持ちだったのか、それとも乱世の数千年前を見ながら、現在を見ながら湧き上がる想いを書き連ねていたのか。
 ページをめくる度に、先生にふと気持ちが移ってしまいます。

[776] この暑さいつまでか 投稿者:スモールパイン 投稿日:2002/08/30(Fri) 00:23
こんにちは。
>管理人さま
管理人さんは人をおだてるのが上手ですね。略歴は参考文献のパクリですが、それを素晴らしいだなんて、HP運営者のご苦労が滲み出ているような・・・。時間があれば過去ログ拝見させていただいておりますが、井上氏の末娘さんの書込みが合ったりして、「おお!すごい」です、私的に参考にさせていただいてますが、この掲示板は立派な参考文献であります、さすがは管理人さん!。さておき、ご実家琵琶湖なんですね、「四角な船」の舞台じゃないですか。いいですネエ
>yakkoさま
記録映画は常設です。これは世田谷区が世田谷在住の作家等を紹介するビデオで50分近くある見ごたえのあるものです。1階ライブラリー受付で「井上靖の文化人記録映画」と申し込めば視聴できます。氏が75歳の時なので20年前のものですが一昔前の湯ヶ島・沼津があったりして面白いです。特に終盤に75歳の氏が諸団体会長等の地位を片付けてあと10年程は自分の執筆活動のために費やしたい,今のままでは不完全燃焼だと力強く語っておられたのが印象的でした。是非ご覧あれ。私の8月は井上靖強化月間難ですよ,比較的時間が取れる時期なので今のうちに読破するんでありますが,氏関連情報はかなりネットで調べていますよ,武器はOpera+Googleであります、仕事でも結構ネットで調べ物をしたりするので何気に検索ばっかしてます、これは癖ですね。

[777] 充実してきました 投稿者:yakko 投稿日:2002/08/31(Sat) 21:00
 スモールパインさま。親切な案内、ありがとうございました。今日、世田谷文学館行ってきました。すごいですね、先生の著作の全てが、揃っているのを見て嬉しくなりました。閲覧不可はほとんどありませんでしたので、世田谷文学館に行って、今まで歯軋りしていたものを読んできます。目録から拾ってきて、うちの図書館でも取り寄せられる本が分かりました。
 仰ってたビデオも見て来ました。あの時、先生70過ぎですか。お若いですね。月並みな表現ですが、目がキラキラしていたのが印象的でした。70過ぎて、次の仕事を意欲的に語られる姿に、私の大好きな花壇の下りを思い出し、いろいろな想いが交差してしまいました。
 ちょっと思っていた場所と違って、自転車では行けなかったのですが、いい場所を教えてくださってありがとうございました。10年も住んでいて、何やっていたんでしょうね。でも、さっそく会員になってしまいましたので、これからちょくちょく行くと思います。「ある落日」と「猟銃」のビデオも見なければ・・・「しろばんば」がなかったのは、ちょっと残念でしたけど。

 ちょっと、管理人さまに質問。「続しろばんば」は、「しろばんば」後編のことなのでしょうか。