妖しいのセレス
〜キャラクター紹介〜


 妖しのセレスの登場キャラクターを個人的視点で紹介します。


御景 妖(みかげ あや)

    本作品のヒロインであり、御景家に蘇った天女−セレス−の、人間としての16年間が 作り上げた人格。
 初代のセレスと同様の遺伝子をもち、その身にセレスを完全に復活させることができる。
 正体不明の美形キャラ「十夜」とラブラブ一直線の、割と普通の女子高生。
 現在、十夜の子を妊娠中らしいが、十夜にしろ妖にしろ「普通」の遺伝子をもっているとは 言えないので、それがホントに妊娠か、または身籠もっている存在が「人間」なのかどうか、ち ょっと妖しいところ。
 何気なく「羽衣」などの物体が生まれてきても、もう不思議じゃないと覚悟してます。


十夜(とおや)

    十日で大人の姿に成長したので十の夜−「十夜」と名付けられたらしい謎だらけの「存在」。
 手首から短剣は出てくるは、セレスの呪力は通じないは、海でおぼれかけたら指の間に水かきは 出てきわはと、見事に人間離れされたキャラクター。
 現在は妖と同棲中(連載ではちょっと絶命中)で、無愛想ながらも人間らしき一面を見せつつも あるが、やはりどこか人造人間な香りが拭えない感じの青年。
 ズバリ、日本神話に出てくるイザナギ神とイザナミ神の最初の子「ヒルコ」ではないかと思って ます。


御景 明(みがけ あき)

    妖の双子の兄。妖にセレスが蘇ったように、彼にはセレスを妻とした初代の御景当主 「始祖」が蘇った。
 正確には彼自身が始祖の生まれ変わりであり、始祖の独占欲によって、双子という形でセレスを追って 生まれたとも言われている。
 妖にしても明にしても、人間としての心は、目覚めるまでの16年間で培われたもので、本体は敵同士 のセレスと始祖である。
 始祖となった明はところどころ素直に「男」の意見を口にするので、ドキッとさせられることが多々あ って、なかなか心臓に悪いキャラクター。
 基本的にセレスに命を狙われている筈の彼だが、なぜかセレスから呪力をもらったらしく、彼も呪力を 使う。脅し取ったものなのか、それとも体内に羽衣でも隠しているのか・・・。
 どうやらセレスの羽衣のありかを知っているような口振りだが、手元に確保しようとしないところをみ ると、すでに破壊したか、体内にでも隠しているような気がしてならない。


梧 納涼(あおぎり すずみ)

    日本舞踊家元梧家の分家を開いた雄飛の兄「和馬」の妻として嫁いだが、結婚一年 足らずで和馬は他界、そのショックから身籠もっていた和馬の子を流してしまい、絶望のあまりに自殺 を図るが、義理の弟である雄飛にとめられ、思い直し、梧分家の当主となる。
 妖と同じく、彼女も天女の血を引く女性。わずかの念動力を使うことができる。
 妖の理解者であり、強いバックボーン。
 彼女自身は妖を妹の用に可愛がっている。
 また、梧分家では彼女が法律であり、雄飛も妖も逆らうことは許されない。
 個人的に私の中ではナンバーワンの女性キャラ。


梧 雄飛(あおぎり ゆうひ)

    日本舞踊家元梧家の三男坊。実は梧家の調理場で働いていた女性に梧家当主が生ま せた子。母親は彼が幼いときに梧家を出たため、彼は梧家長男の和馬に可愛がられて育つ。
 後に和馬が開いた分家へ転がり込む事になる。
 義理の姉である納涼に憧れを持っていた節もあったが、今は妖ちゃんに夢中。
 母親の血なのか非常に料理好きで、尊敬する人は道場六三郎氏。
 ちなみに戦闘用に鉄製の菜箸を持ち歩いているが、それは、梧家当主(父親)が彼の注文通りの物を 送ったもので、オーダーメイドの特注品だったりする。
 ヌンチャックの様な使い方もするが、菜箸を金属製にするだけで、これほど便利な武器になるのかと ちょっと感心したネタの一つ。


御景 各臣(みかげ かがみ)

    御影インターナショナルのお偉いサンの息子で、彼もお偉いサンの一員。
 C−プロジェクト担当として、全国に天女の遺伝子から抽出した「ベクター」をばらまいたり、 世界中から天才やら暗殺者やら集めてガーディナルなんて組織を独自に作っちゃったりする、ちょっと 危ない人。
 ちなみに妖の従姉妹であり、大正時代に蘇ったセレスの写真を見たときから彼女に一目惚れし、 私的感情からもセレスを追い求めている。
 母親は現在入院中。何があったかは語られていないが精神が過去の世界にとらわれたまま戻ってこない らしい各臣の台詞と母親の独り言から察するにかなりの教育ママさんだった模様。
 心底悪い人間って気はしないが、思いこんだら一直線的な性格の人間に、金と権力を委ねると何を やらかすか解らないっていう生きた見本。
 多分、セレスに殺されてしまうんじゃないかと思ってますが・・・手足の一本も奪われた状態で、 心静かな余生を送ってもらいたいような、なんとも憎みきれないキャラクターです。


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