荷物を地表から吊り上げるための装置
空中に突き出た部屋。これが落ちれば下まで数百mなにもなし
無宗教の人間から見れば、宗教とはまず精神的な、非肉体的な行為に思えるが、
ここではそうではない圧倒的な何かを感じる。
神に対する崇高な信仰というよりは、いってみれば欲望に近いものである。
命の危険を冒しても少しでも神に物理的ににじり寄りたいという欲望だ。
俗世から切り離すという目的だけでは、あんな所に建物を建ててしまうエネルギーは
説明できないように思う。
日本の山寺のように、信仰をひろめる施設ではなく、極める施設。
精神的に(宗教的に)純粋になるためには、共通してこのような場所が必要という事だろうか。
ギリシャ中央内陸部にある奇岩群がある地域。
岩の頂上にギリシャ正教の修道院が建設されている。
最盛期は15〜16世紀。現在は5つのみ活動している。
メテオラ Meteora

メテオラ Meteora

2006 09

Greece




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Atelier KY 吉岡一成建築設計事務所