雨上がりでパルテノンに虹がかかる
アクロポリス下からの見上
ギリシャ建築の傑作にして、その後の
ヨーロッパを支配した建築スタイルの規範となった建物。

理屈抜きで全体のバランスがすばらしい。
この建築はここがいい、と解説や注釈がなくても、
佇まいを眺めているとそれだけで「眼で味わえる」。

ギリシャ建築には黄金比などの数学的なアプローチがある
事を知っていても、この建築をみていると結局、彼らは
感覚的なバランス、直感的な完成モデルを目指して
建築(理屈)を組み立てたのではないかと思えてくる。

物事を組み立てるツールはそれぞれ理論を持って人に説明できる
ものであっても、それだけでは成立しない、
最後にまとめているのは人の感覚ではないかと、
この建築の肝は結局はバランス「感覚」ではないのかと思う。
パルテノン神殿 Parthenon

アテネ アクロポリス

2006 09

Greece




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Atelier KY 吉岡一成建築設計事務所