アッピア街道
2006 09
Roma
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写真
アッピア街道は、ローマ帝国が誇った街道である。
首都ローマから始まる街道網は、帝国全土を網羅していた。
当時としては道幅も広く、表面は舗装されていた。
平時は流通の高速道路として、有事は軍隊の迅速な移動を助ける施設であった。
道路脇は墓が並び、皆それぞれの思いを墓碑に刻んだという。
関所と思われる施設
…番犬?
道端に残る墓碑
午後一杯使って、日が暮れるまで歩き、帰りはバスを使った。
休日だったので、家族づれが多くピクニックに来ていた。
途中ではカタコンペ(初期キリスト教徒が弾圧から逃げるためにつくった地下居住地跡。
迷ったら地上に出られないという。)に寄った。
旅情、という意味では最もいい時間を過ごせたと思う。
有名な建築物や観光名所もいいけれど、
のんびりこんな場所を歩きながら、他国の風景を眺めるのも捨てがたい。
歴史的な建築物はないけれど、むしろ変わっていないであろうこんな場所でゆっくり、
カエサルやアウグゥストゥス達の時代を夢想するのもなんだか
彼らをよく感じることができるような気がするのだ。
ローマ郊外の風景