CHANTAL KELLY
シャンタル・ケリー 

PROFILE

195048日マルセイユ生まれ。
本名シャンタル・バッシニャーニ(
Cantal Bassignani
父親がイタリア人でコルシカ島の血を引く。
クリス・カロルの薦めでオーディション・テープを聴いたフィリップスのディレクターによりレコーディングを行い、
1966年デビュー。
ボルサリーノ』などの映画音楽で有名なクロード・ボランのオーケストラがバックを勤めている。
"Caribou""Le prof' d'anglais"とヒットを飛ばすが5枚のEPとシングル2枚、アルバム1枚をリリースした後引退。
15年後Chantal Bassiの名前でカム・バックし、アルバムを1枚リリースしている。

シャンタル・ケリー収録CD


DISCS

2人だけのシャンソン (C'est toujours la meme chanson) <JAPON SP PHILIPS SFL-1122>
side A.2人だけのシャンソン (C'est toujours la meme chanson)
side B.想い出のあの歌 (J'ecoute cet air-la)

こんなレコードがリリースされていたとは知らなかったので、中古レコード市で見つけた時には心臓が止まるかと思った。
もちろんレジ直行です(笑)
"フランスの新しいアイドル、シャンタル・ケリー愈々デビュー!"なんてコピーが書かれてるんだけど、これって彼女のラスト・シングル(カムバック含まず)だよね(笑)
これが売れたら遡って古いレコードを国内盤化するつもりだったのかな?


Notre prof' d'anglais <FRANCE 7" PHILIPS B373.821F>
side A.Notre prof' d'anglais
side B.Je n'ai jamais vraiment pleure

このシングル盤はどうやらJUKE BOX仕様らしい。ジャケットは単に厚紙に印刷されているだけで、レコードを入れる袋の形にはなっていない。
内容はというと、これがメチャクチャ良い!
A面はパワフルなブラスが入ったアップ・テンポな曲で、曲の途中でブレイクが入り、ギターがシャカシャカ鳴るところなど、まるでジェームス・ブラウン"パパのニュー・バッグ(PAPA'S GOT A BRAND NEW BAG)"のようだ。
打って変わって
B面はミドル・テンポな曲だけど、こちらもとても良い曲です。
フレンチポップのオムニバス
CD Pop a Parisvol.1収録。


Le chateau de sable <FRANCE 7" PHILIPS B373.822F>
side A.Le chateau de sable
side B.Rien qu'une guitare

こちらもJUKE BOX仕様。
潮騒の
SEが印象的なミドル・テンポのA1は、タイトルを訳せば"砂の城"となる。
ハーモニーからコーラスへのすり替りが美しい。
打寄せては引いて行く波にさらわれる砂の城の、美しくも儚い姿を想像して止まない。


Caribou <FRANCE EP PHILIPS 437.180BE>
side A1.Caribou
side A2.Je sais bien
side B1.Ne perds pas ton temps
side B2.Je n'ai que quinze ans

全曲クロード・ボラン監修。
A1曲目のタイトル"Caribou"とはカナダ・トナカイのことらしい。
きっと広大な草原を走るトナカイを連想したアレンジなのだろうけど、なんとなくマカロニ・ウェスタン風。
クロード・ボランというよりはエンニオ・モリコーネっぽい気がする。
やはりラテン系民族がアメリカ大陸を連想するとこうなっちゃうんでしょうか?
ちなみにこの曲は
APRIL MARCHがミニアルバム『CHICK HABIT』でカヴァーしている。


Caribou <FRANCE 7" PHILIPS B373.723F>
side A. Caribou
side B. Ne perds pas ton temps

上記EPJUKE BOX仕様。

画像・情報提供:タムチさん


Notre Prof' d'anglais <FRANCE EP PHILIPS 437.230BE>
side A1.Notre prof' d'anglais
side A2.Rien qu'une guitare
side B1.Le chateau de sable
side B2.Je n'ai jamais vraiment pleure

上のJUKE BOX盤で紹介している正規盤がこちら。
タイトルは
"私達の英語の先生"という意味かな?
曲間で男性とシャンタル・ケリーがそれぞれ
be動詞とetre(フランス語のbe動詞のようなもの)の活用を掛合うんだけど、これが3回目にはloveaimer(フランス語で"好き"とか"愛してる"という意味)の活用になるところには、ちょっとニヤけてしまいますね(笑)
フレンチポップのオムニバス
CD Pop a Parisvol.1収録。


Interdit aux moins de 18 ans <FRANCE EP PHILIPS 437271BE>
side A1.Interdit aux moins de 18 ans
side A2.Toi mon magicien
side B1.Les poupees d'aujourd'hui
side B2.Des plaines et des bois

タイトルは"18歳未満禁止"という意味。
僕の拙いヒアリング力(笑)によると、サビの部分は"それは全て18歳未満禁止の遊びなの"と言ってると思われる。
間違ってたらゴメンネ。
2曲目はアルバムの最後を飾った曲で、チェロ(?)の音が印象的なとても美しいクラシカルな曲。女声コーラスは神々しくもある。
一般的に
THE BEACH BOYS"God only knows (神のみぞ知る)"が世界で一番美しい曲と言われているが、この曲はそれをさらに凌駕すると僕は思っている。


Les poupees d'aujourd'hui <FRANCE SP PHILIPS 373907 IF>
side A. Les poupees d'aujourd'hu
side B. Toi mon magicien

上記EPから2曲抜粋したシングル盤でジャケットは折りたたみ式になっている。
おそらくかつてフランスにあった人形メーカー"Bella"のノベルティ・レコードと思われる。


Interdit aux moins de 18 ans <SOUTH AFRICA EP PHILIPS PSP546>
side A1.Interdit aux moins de 18 ans
side A2.Je n'ai jamais vraiment pleure
side B1.Je n'ai que quinze ansi
side B2.Les poupees d'aujourd'hu

南アフリカ盤EP。メガレア!
今までリリースした
3枚のEPから曲を抜粋して収録。


Petit sucre <FRANCE EP PHILIPS 437302BE>
side A1.Petit sucre
side A2.Arrete le temps
side B1.La fille aux pied nus
side B2.Attention coeur fragile

C'est toujours la meme chanson <FRANCE EP PHILIPS 437352BE>
side A1.C'est toujours la meme chanson
side A2.Mon ami, Mon chien
side B1.J'ecoute cet air-la
side B2.Les roses de mon jardin

Fragola <FRANCE 7" MOULOUDJI DNX11018>
side A. Fragola
side B. Le vieux pin

AB面ともフォークロア調で面白くない。


La chanson du coucou <FRANCE 7" MOULOUDJI DNX11023>
side A. La chanson du coucou
side B. Bioulou-bioulou

同上。


 


A peine inhumaine <FRANCE 7" CBS 9497 1981>
side A. A peine inhumaine
side B. Serviteur

名前をCHANTAL BASSIにし、カムバックしてからのシングル。
アルバムのジャケットは見るとショックだけど、このくらいならまあ許容範囲かなと・・・。
アルバムのリリースが
1980年だから、アルバムリリース後のものということになる。
ちなみに
AB面ともアルバム未収録である。
もうシンセベース入りまくりで音がニューウェーヴしていて聴いてて恥ずかしいやら、懐かしいやら(笑)
でも一体なんでカムバックしたんだろう?
キャンディーズ
藤村美樹の『夢恋人』みたいなものか?(あれは名曲だったけど)


 


Interdit aux moins de 18 ans <FRANCE LP PHILIPS P70.382L>
side A
1.Interdit aux moins de 18 ans
2.Caribou
3.Les poupees d'aujourd'hui
4.Je n'ai jamais vraiment pleure
5.Je n'ai que quinze ans
6.Rien qu'une guitare
side B
1.Des plaines et des bois
2.Notre prof' d'anglais
3.Ne perds pas ton temps
4.Le chateau de sable
5.Je sais bien
6.Toi mon magicien

ついに来たー!シャンタル・ケリーのアルバム!
フランス・ギャルがフレンチ・ポップ最高峰ということは言わずもがななんだけど、僕にとってはシャンタル・ケリーもフランス・ギャルと肩を並べるほど重要な存在。
とにかく全曲良い!傑作!
のんびりとしたオールディーズからロックのテイストを加えたイェイェへと音楽が遷り変わり、さらにサイケへ突入しようとしていた微妙な時期を垣間見れるという意味でも、このアルバムは価値がある。価値があるでは言い方が弱い。そう、歴史的遺産と言った方が良いのではないだろうか?
楽曲のクオリティーはもちろん高いのだが、全体のクオリティーを高水準に保てたのはやはり
クロード・ボランの力に拠るところが大きいと思われる。
フランス・ギャルのベスト盤のラストを飾る"Ne dis pas aux copains"(お友達に云わないで)は何度聴いても感動的だ。
それに匹敵するほどこのアルバムのラスト
"Toi mon magicien"は素晴らしい。


 


Chantal Bassi <FRANCE LP CBS 84031 1980>
side A
1.Le vamp
2.On a parle
3.C'est aussi bien
4.Je prefere dire non
5.Un peu desaxee
side B
1.Un vendredi
2.Le mutant
3.Dis ce que tu penses
4.Davidoff
5.Les mauvaises langues

カムバック後のアルバム。
持っているけどジャケットを掲載するとみんなの夢を壊しそうなので
PAS DE PHOTOにしておきます(笑)
全曲彼女が作詞。
コーラスとして
M. BASSIGNANIのクレジットがあるが、子供?兄弟?親?


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