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赤くて軽い石:スコリア

 瑪瑙山の土壌

 この写真は瑪瑙山(1748m長野市)のゲレンデトップ付近から撮りました。ここには赤褐色の石が堆積していました。これはスコリアと呼ばれる火山噴出物で、主に玄武岩質や安山岩質のマグマが噴火時の急激な減圧で発泡してできます。多孔質のため普通の石と比べてかなり軽く感じられます。
 スコリアは黒色から暗灰色をしていることが多いですが、ここのものは酸化鉄の影響で茶褐色をしています。

 軽石ほどではありませんが多孔質であることが分かります。崩れやすく、多くが10cm以下の細かな石ころになっています。
 保水性・排水性・通気性には優れるものの、その特徴のため土壌表面で移動しやすく、野生植物にとっては定着するのに不利な土壌です。
 用途としては、多孔質という特徴を活かして敷石やガーデニングに利用されたり、粉砕して土木資材に用いられています