home > 草花メモ&エピソード > ミツガシワ

  • ミツガシワ(リンドウ科ミツガシワ属)

 ミツガシワは、地下茎のある多年草です。この写真のように、湿原や沼に群生し咲いている様子は、白と緑のじゅうたんが広げられたようで感動的です。

 葉は3個のやや厚みのある小葉からなります。花は総状花序の下から咲いていきます。直径約1.5cmの白い花をつけます。花冠は深く5裂し、その内側に縮れた毛を密生します。

 個々の花を注意深く観察すると幾つかの種類が有ることが分かります。この写真のように雄しべが長く、雌しべが短い花(短花柱花)の株と・・・

 左の写真のように、雄しべが短く雌しべが長い長花柱花を持つ株があります。

 また、長花柱花の株の中には、比較的雌しべが短い花が咲くことがあって左の写真のように柱頭に葯が密着していることがあります。クリンソウと同じく、等花柱花といえるかもしれません。