
この番組で恐らく壇ふみは取材用の車で難なく来たのでしょう。しかし、もしも個人で行くのなら、そしてレンタカーを使わないのなら、そうとうにアクセスが困難であることを肝に銘じたいもの。
数年前にここ、ヴィラを見学したという友人がいます。彼女が言うには、見学時間が午前と午後に分かれているが、昼近くにカターニャからバスでピアッツァ・アルメリーナへ到着した彼女は、そこで初めて午後の部が15時からだと知ります。ここで時間を徒につぶす羽目となるのです。この情報はもちろん「地球の歩き方」にも掲載されていますが。
そして、この街からモザイクまで6キロも離れていること。このこともガイドには載っていますが、問題は足がないということ。タクシー乗り場にはタクシーはまずいません。だから、近くのホテルからタクシーを呼んでもらうといいと彼女はアドバイスしてくれました。
ゆえに、14時半にパレルモからエンナ経由でS.I.Sのバスで到着した私は、いかにも住宅街という街、とてもモザイクがあるように思えない街に降り立っても、(右上へススム)
|
開いてるホテルはここから8キロはある云々。それではモザイクよりも遠いではないですか。私のあまりの失望ぶりから気の毒に思ったのでしょう、彼はアミーコを呼び、そのケータイで車を持っている知りあいを呼んでくれたのでした。
そんな危険をかいくぐって訪れたヴィラは、大変な思いをして来ただけの価値がありました。ヴィラの外には何百台も駐車できるPがありますが、車のおじさんは「ニエンテ(一台もないな)」と言って笑います。夏は大挙して観光客がやって来るのでしょう。こんな季節外れに来ていろいろと不便もありましたが、ま、かえってゆったり見学できて良かったと思いました。
ここでは、鉄骨で組まれた廊下をつたって、上からモザイクを眺める見学方法がとられています。砂埃をはらえば、もっとよく鮮明に見えると感じた。しかし古代ローマ最大と言われるモザイクのその広さ。ひとつひとつが小さなかけらと思うと、頭がクラクラしてきます。
モザイクの制作は310-320頃とのこと。長いながい時を経た「今」も、当時と変わらぬ雰囲気を楽しめるのも、やはりモザイクという気の遠くなるような根気の勝利と言えますね。

|