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立命館大学にとって天敵となりつつある近畿大学との戦いである。昨春は敗退し、昨秋はFG失敗でかろうじて1点差での逃げきり、そして、今春も終了間際に追いつかれそうになるなど、なぜか近畿大学との相性は悪い。立命館大学としては苦手意識を払拭したいし、一方の近畿大学としてはお得意様相手に復活のきっかけを掴みたいところだ。 立命館大学はQB#17川嵜とRB#36川田、#39磯谷、#22高橋によるパワーオフェンスを繰り広げる。ランだけでもゲインしてしまうのでパスの機会自体が少ないが、昨年ほどパス不調ではない。 一方のディフェンスはDLLBが鉄壁で、パワーによる浴びせ倒しで中央突破はほとんど不可能に近い。 近畿大学は立命館大学オフェンスを封じ込めてロースコアの展開に持ち込めることができれば勝機はある。昨春からの接戦は、近畿大学ディフェンスの健闘によるところが大きい。ここもDL#58泉田、#92巖、LB#42小南ほかディフェンス陣の活躍からオフェンス復活のモメンタムを奪取できるか。 さらに、立命館大学のパントカバーに甘いところがある。ここを#32平手が切り裂くシーンでもあれば試合の行方は混沌としてくるのだが。 |
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関西学院大学は、春のQB有馬復活劇で俄然注目を浴びて今年の優勝候補として名前がとるようになった。OLの壁が有馬に余裕のパス時間を与え、さらに、お得意のドロー中心に中央突破がはかれる。フロントの充実によって、潜在能力の高かったバックス陣を生かせるようになってきたという図式である。 しかし、攻守ともに4試合経過しても、上乗せ成長分が少ないなぁというのが関西学院大学に対する正直な感想である。 前4試合ともにロングドライブでの得点というよりは、ロングゲイン一気の得点シーンばかりが目に付いた。さらに、甲南大学戦の苦戦は、エクスチェンジミスなどのファンブルロストが引き金となっている。つまり、オフェンスフロントの調子が試合の行く末を大きく左右している。 さらに、関西学院大学のオプションに対するディフェンスの弱点が、前節大阪産業大学戦で一気に露呈してしまった。QBがDLをひきつけてからRBへピッチするオープンへのオプションに対して、どのように対応するのか最後まで決まらなかった様子だった。 京都大学のオプションと大阪産業大学のそれとは、QBがボールを手離すまでの時間が少し違うようなので、どちらかと言えば京都大学のほうが対応しやすいだろう。しかし、春の関京戦でもオプションに対して十分な対応ができていなかった。どうも、ディフェンスがかき回されるシーンを完全に否定することはできそうもない。 それに対して、徐々にだが整備されてきたと思えるのが京都大学である。確かにケガ人が多いようで、OL金、QB横山、RB秋原など、随所要所でメンバー交代を余儀なくされている。そして、前節ではOLとDLのメンバーが一部入れ替わっていたようだ。ただ、今までの試合の中では攻守両ラインとも最も機能していたが前節の神戸大学戦だと思う。 そして、QB#12竹下、HB#25関根、FB#30山本、WR#82岸田のコンビネーションも実戦を通してかなり安定してきた。さらに、課題だった「ミドルのイン」のパスディフェンスも穴が消えてきた。 京都大学は、春に関西学院大学に勝利し帝京大学に圧勝したにもかかわらず、なにか物足りなさが漂っていた。このような試合結果の影響なのだろうか、ギャングファンの威勢の良い話が聴けなかったり、「TouchDown」などでの見方に対して声を大にして反論しているシーンを、あまり見かけなかった。 しかし、今の時点では、京都大学の上り調子も捨てがたい。高値停滞の関西学院大学とのこの戦い、勝利の行方はやってみないとわからない。 第1の焦点は、京都大学のパスディフェンスの弱点を、関西学院大学QB有馬による執拗なミドル・ロングパスによる切り崩しができるか。そして第2は、関西学院大学オプションディフェンスが、京都大学のオプションに柔軟に対応できるか否か、である。 「やはり関京戦京関戦」ともいうべき奥の深い試合になりそうだ。 |
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