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近畿大学は、RB#32平手のランばかりが目立ってしまって、攻守ともに次の手、他の手が全く見えない状態である。パスも重要なところでインターセプトを繰り返してしまったためか、パス機会自体少なくなってしまった。その中では平手とは少しタイプが違うRB#39大坪が、スピードとバランスでタックルをかわす走りを見せてくれている。 ディフェンスはLB#49東やDL#58泉田などが、ナイスプレーを見せてくれる。しかし単発に終わってしまいモメンタムを奪い取るまでには、いかない。苦しい試合内容が続くのだが、脱皮のための試練ということで、観戦している側からすれば見守る以外に手はない。 今度の対戦相手である甲南大学は徐々に調子を上げてきているように思えるので、ここも苦しい試合内容になるのは間違いないだろう。攻守ともに2週間でどこまで立ち直り、新しいカードを何枚持って如何に立ち向かうか、しっかりと見てみたい。近畿大学を応援する人にとっては必見の試合である。 甲南大学は、前節関西学院大学戦を3TD差におさえる好守を見せてくれた。甲南大学にとって関西学院大学は立命館大学、京都大学とは違ってどちらかと言えば組みやすい相手なのだろうか。ただ、オフェンス不調は相変わらずだった。第3Dパントなど試み自体は面白いのだが。印象にのこるシーンが少ない・・・・。 この試合の焦点は、RB平手中心の近畿大学オフェンスに、甲南大学ディフェンスが対応できるか否かにある。近畿大学オフェンスが、いままでと同様に単調な組立を繰り返すようであれば勝利の行方も混沌となりそう。 試合としては面白いのだが、ベンチの苦悩ぶりは見たくない。 |
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今年の関西学院大学の行方は、全てオフェンスの出来にかかっている。それも、QB#3有馬とOLにである。オフェンスチームはそこそこの得点力があるだけに、逆に試合毎の出来不出来がチームに与える影響は大きいのではないか。試合の前半が終わった時点で今日のオフェンスは調子が悪いとなると、ディフェンスやFGキッカーへプレッシャーとなりそう。 第2、3節ともに、QB有馬やバックス陣のファンブルロストが目に付いた。OLが相手DLに圧倒されるシーンもちらほら。それでも得点して勝利できているのは、バックス陣の個人技での一気のTDランと、有馬からの一気のロングTDパスによる。春に比べてドライブしての得点シーンが少ないように思える。相手の力量によるところもあると思うが、第5節以降に備える意味で、組み立てたドライブによる得点シーンというの見ておきたい。 大阪産業大学は、前節の近畿大学戦で第4Qまで0−0の同点と緊張した試合をみせてくれた。もしかしたら、勝てた試合だったかも知れない。今のところ戦績は3連敗だが、オフェンスディフェンスとも形になりつつある。近畿大学エースRB平手を止めたDB#42長沼、パスカットとサックを繰り返したDL#75木村、#56高瀬などが、試合の流れを引き込むべくアグレッシブな動きを見せてくれる。 また、ロンリーセンターという特異なオフェンスフォーメーションを準備して勝ちにこだわった。、次はどのようなことをして勝利を掴もうとするのか、興味は湧くばかりである。 この試合の焦点は、当然のことながら大阪産業大学ディフェンスが、どこまで持ちこたえることが出来るかにある。前節と同じようなDL・LBの動きが再現できるならば、関西学院大学オフェンスを惑わせて接戦に持ち込むことは、十分に可能だろう。 ただ、関西学院大学も一発でTDを奪う能力のあるバックスばかりなので、少しのミスでも致命傷になりかねない。大阪産業大学ディフェンスの活躍シーンを見てみたい。 |
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神戸大学ディフェンスは、前節の立命館大学戦でかなり健闘していた。だが、オフェンスが完封されてしまった。相手が学生界を代表するようなDLカルテットなら仕方ないと言ってもいいだろう。(か?) ただオフェンス能力は、第2節の近畿大学戦で見せてくれたランパスマルチオプションを展開できるように、かなりのものを備えている。QB#18上岡、UB#2仁科、TB#40朴木によるIからのランや、WR#80伊藤へのパスなど、攻めては豊富である。 さらに、今年の神戸大学はディフェンスも充実している。昨年は第3Q以降息切れしていたのだが、今年のチームには少なくともそんな兆候は微塵もない。主将&DL谷川や、LB佐々木両名がQBに襲いかかるシーンは、試合終盤まで衰えることを知らない。 京都大学は、WR#82岸田が復活したが、RB#32秋原はいまだ姿を見せず。さらにQB#8横山が第2節にケガ退場し、毎日放送アメリカンフットボールダイジェストによると、第3節ではOL#61金、DB#20河合もケガ退場した。ここで、どれだけの選手が復帰するのかはわからないが、万全の体制にはならないだろう。 オフェンスは、QB横山と竹下によるギャング。FB#30山本、HB#25関根が中央やオープンへ展開する。パスターゲットはWR#82岸田以外に複数名いるが、ここぞはやっぱり岸田が登場している。しかし、スタート時の反則罰退など必ずしもテンポのいい攻めは続かない。 そして、今年の京都大学にとって大きな課題となりそうなのが、パスディフェンスの貧弱さである。WRが内側へ入ってくる15ヤード程度のパスが全くフリーで通ってしまう。甲南大学にも関西大学にもパスでドライブされてTDを奪われてしまった。 この試合の焦点は、神戸大学オフェンスと京都大学ディフェンスにある。特にランパスのオプションからWR#80伊藤他へのミドルパスが通ってしまうようであれば、快速RB朴木や、QB上岡キープ、UB仁科のブラストとオプションオフェンスを止めるのは非常に厄介なことになってしまう。神戸大学にとっては切り口の一つがパスになるだろう。 さらに、好調神戸ディフェンスが、負傷者の多い京都大学オフェンスをコントロール出来るようになれば、この試合はどちらに転ぶかわからない。 |
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立命館大学ディフェンスは相変わらず絶好調である。そびえ立つDLの壁を突破するのは至難の業になってきた。学生が突き破ることが出来るのだろうかという興味はある。しかし、もし、本当に突き破られるようなことがあったとしたときに、LBDBは適切に対処できるのだろうか。色々と考えなければならないことが多い今日この頃・・・ 一方のオフェンスだが、前節の神戸大学戦では抑え込まれてしまった感じがある。OLが押し込まれたので、プレーに全く余裕が無くなっているようだった。ただ、第1、2戦はRB#36川田のドロー中心のランで組み立ていたが、RB#39礒谷が登場してきてオープンへのスピードランも加わりプレー幅を広げた。 パスはシーズン序盤はターゲットへヒットしていたが、前節はOLが劣勢だったためかインターセプトやパス失敗が散見された。 関西大学は、前節の京都大学戦でQB月野が指揮した。さらに、第1節の接戦の立て役者LB#41吉田も復活してきた。しかし、攻守とも歯車が全く噛み合っていない状態が続く。何かきっかけがあればブレイクしそうなんだが・・・。 この試合、関西大学に勢いが戻らないと残念ながら一方的な試合展開になってしまいそうなんだが・・・・ |