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得点上は大差がついているし、総合力としては関西学院大学勝利と言えよう。しかし、関西学院大学ディフェンスだけは、必ずしも優位ではなかった。大阪産業大学のオプションに対して、しばしば10ヤード近くのゲインを許していた。DLとボールキャリアがにらめっこしている間に数ヤード進んでしまう。オプションに対するディフェンスの対処方法が統一されていないような印象だった。 ただ、大阪産業大学もQB#3天野とRB#31松岡によるオプションラン以外の攻め手がなかった。さらに、パントキックの飛距離が短いために、攻守ともに最悪のフィールドポジションからスタートしなければならず、これも大差の原因のひとつである。 一方の関西学院大学オフェンスは、QB#3有馬が小刻みなゲインを重ねてTDへと結びつけていた。今期初登場のRB#34猪狩、#33井岡、#23小野ほかのランが確実に進むのは、OLがしっかりと大きな孔を空けているからである。そして、第3Q終盤以降はQB赤坂、山田、岡村と登場してきて、それぞれがTDドライブを行った。 関西学院大学のオプションに対するディフェンスの甘さが少し驚きだったのだが、他の人はどのように見たのだろうか?王国の御意見を伺いたい。 次の相手はオプションの元祖、京都大学である。京都大学の好調ぶりとあわせてみると、シーズン序盤では考えられなかったような面白い展開の試合になるのかも。 |
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この試合、「さすが、京都大学、しっかり仕上げてくるなぁ」というものを見せてくれた。神戸大学にも拙攻とかミスもなく、結果としての点差は広がっているが、中身の濃い試合内容だった。 京都大学のレシーブで開始した。QB#12竹下、FB#30山本、HB#25関根、#40山田のギャング体型だが、神戸大学ディフェンスの粘りにあい、2回、パント。 神戸大学もQB#18上岡、#2仁科、#40朴木のオプションが2回パントと、ディフェンス合戦の様子を呈していた。 しかし、第3シリーズはお互いに自陣からのドライブの末にTD対FG、第4シリーズはロングドライブの末にパントと全く互角の展開で前半が終了した。ただし、神戸大学がFGやパントとなった原因の一つは、京都大学パスディフェンスの充実ぶりにある。前節まで大きな穴だったインへのミドルパスにDBLBが徐々に対応できるようになってきていた。 そして第3Q。RB朴木を欠いてしまった神戸大学オフェンスは自陣奥深くから2回FD更新するも、ドロップバックした瞬間にDL#55安野のサックを浴びてやむを得ずにパントとなった。 一方の京都大学は再び#30山本、#40山田、#25関根によるランドライブを敢行し、時間を使ってTDをあげた。パスターゲットがWR#82岸田に限られてしまった結果のランオフェンスなのだろうが、OLが突然(??)大型化した。私が確認した時点では#68水野、#78後藤、#75??、#59小波本、#73??。前節まで健闘していた神戸大学DLが完全にコントロールされてしまった。 OLが開けた空間をFB#30他が5ヤード以上進む。さらに、時々のパスが岸田にヒット。これが後半戦に向けた今年のオフェンスの形なのだろう。 そして、京都大学ディフェンスの課題が解決したのが第4Qである。前半からインへのパスコースが消えてきたと思っていたのだが、第4Qにはとうとうインターセプトできるようになった。スタッツにある神戸大学4回の被インターセプトは、すべて、第4Qである。DB#11塚原が2回、#14後藤、#34西村が1回ずつ。 神戸大学は終始自陣奥深くからの攻撃開始となってしまい、フィールド中央に持ってくるのがやっとの状態だった。#40朴木が負傷退場後は、#33大月がTBとしてオープンへ度々ゲインを重ね、#2仁科、#18上岡キープでドライブするのだが、欲しいところでのパスをDBにカットやインターセプトされてしまった。 ここからは、純粋に私の考えていたことであって他意はない。 前節までは、京都大学ディフェンスに対してパスだけでドライブできた。そして、今日も出来るはず、と、思っていた。だから、私はこの試合には密かに期待するものがあったのだが。同じところを何度も通されていたのだから修正されて当然である。なのに、今日も通るはずと考えたのは甘かったと言うことなんだろう。 登り調子の京都大学、次は、いよいよ、伝統の京関戦である。それまでに2週間ある。どうも、再び化けそうな気がするのだが。 |
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関西大学レシーブで試合開始した。しかし、QB#10古澤率いるオフェンスは簡単にパントとなってしまい、攻撃権の移動・・・ 立命館大学は、QB#17川嵜からRB#36川田、#45寺町、#48野本のドローやキープなので止まることを知らないドライブはTDへとつながった。さらに、第1Q終盤には、RB#48野本がTDラン、第2Qは、関西大学自陣でのファンブルロストからのドライブ、立命館キックオフでのファンブルリターンTDなど試合としては前半だけで決着してしまった。 立命館大学は、攻守ともに第2Q中盤以降は控えの選手が出場してきた。そのなかには、始めてボールに触れるような選手もいたのだろう、いろいろと初々しいところを見ることが出来た。 ただ、不安を感じた点をいくつか列挙すると・・・QB#18宮崎率いるオフェンスのテンポが良くないのは、たまたま、控えのメンバーによるオフェンスチームだからなのだろうか。正メンバーの中でプレーすればテンポよく進むのだろうか??川嵜が負傷したときのバックアップQBとしての重責があるのだが・・・ そして、もう一つは、パントカバー。時々だが、ひやりとする瞬間がある。ほとんどのドライブが得点となってしまい、パントする機会自体が少ない。今までにベストメンバーでのパントカバーは何回あったのだろう??上位との闘いで、つまらないミスがなければいいが・・・ 関西大学は、3強との対決すべてが大差敗退となってしまった。第1節の近畿大学戦ではいい試合内容だったので、次の甲南大学戦に期待します。 |