Xリーグ WEST-DIVISION シーズン展望
Last updated, 1998 Aug. 18 at 00:11 JST.
松下電工・サンスター・マイカル・井内盛栄堂・イワタニ・アサヒ飲料
春の西日本社会人トーナメントでは、サンスターが久々に頂点に到達した。そして、
昨年から注目のアサヒ飲料が3強のうち、松下電工・マイカルを破った。今秋は、いよ
いよWEST変動の年となるか、復活サンスター、本格化したアサヒ飲料、停滞の松下
電工など、大いに注目である。
予想は、サンスターが頭一つリード、追う松下電工・マイカル・アサヒ飲料は横一
線状態。ただ、ディフェンス優位で抜け出すのはアサヒ飲料か。
松下電工には、往年の堅実さが感じられない。数年前に東京スーパーボウルやライス
ボウルへ出場していた頃は、攻守ともに安心感があった。だが、一昨年秋FINAL6
でリクルートに敗戦した年以降、雰囲気が変わってしまった。
全てのポジションで人材豊富なのに何故機能しないのかという印象だ。昔から得点能
力は低かったが、それをディフェンスでカバーするというパターンだった。しかし、デ
ィフェンスに頑強さが感じられなくなってしまったために、もし大量失点先行されると
キャッチアップできない可能性もありそう。
アサヒ飲料との開幕戦が重要なキーポイントとなりそうだ。
サンスターは、昨秋FINAL6まで登り詰めた。結果はオンワードに惜敗したが、
今春優勝と勢いは持続している。久しぶりに攻守ともまとまりが伺えて頼もしい。
QB#3柴田率いるオフェンスに粘りが出た。RB山崎、井場、中村の活躍と正確な
パスは、安定感が伺える。ディフェンスもDL・LB・DBにキーマンが存在して壁が
厚い。好調サンスターは今秋WESTイチオシのチームである。
マイカルは、今春の結果からは何とも言えない。例年通りと言うところだろうか。た
だ、最近、反則罰退の回数が心持ち少なくなったような印象がある。
井内盛栄堂は、スポンサーを得てから初の秋シーズンである。昨年のサンスター戦の
ような金星から上位進出を狙いたいところだろう。
イワタニは、QB#9大橋を迎えて2年目、得意のランパスでそろそろ形を残すか。
アサヒ飲料は、昨年に引き続きWEST台風の目になりそう。昨年は結果として無風
台風だったが、今年は本格化の兆しがうかがえる。ビッグネームをいかにまとめるかが
課題だったが、新任コーチがなんらかの成果をもたらしてくれるだろう。
そして、QB・K・P田中の見事なキックは、優位なフィールドポジションを獲得し
強力ディフェンスにさらに磨きをかけることになりそうだ。他チームのオフェンスは苦
労するに違いない。
春を見た限りでは攻守に課題がありそうだが、解消されていると想定してWESTの
2番手以上確保か?