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場内放送による先発メンバー発表では、近畿大学先発QBは高橋、関西学院大 学先発QBは金崎だった。ところが、実際にフィールドに立ったのは、近畿大学 が#3義永であり、関西学院大学は#19岡村だった。 翌日の日刊スポーツ新聞やテレビ中継によると、先発として発表された両名は ケガをしているとのこと。しかし、そのままスターティングメンバーとして登録 するところに、両校の意気込みを感じた。結局、近畿大学は、高橋と義永の併用 で試合を進め、関西学院大学は、岡村が秋のリーグ戦で初のフル登場となった。 試合は、近畿大学のリターンで開始した。最初の近畿大学のシリーズは、RB #35兼本、#32平手のロングゲインや、#2三國へのパスヒットと、テンポ よく2回のFD更新。しかし、QBサックを逃げ回ってのマイナス5ヤードが効 いてのパントとなった。 関西学院大学は、QB#19岡村のキープで、いきなり8ヤード獲得も、RB #2花房の中央突破は不発、さらに、この日大活躍の近畿大学#9中西によるサ ックでパントとなった。 このペースで第1Qは時間が経過していく。 第1Q終盤、自陣43ヤード付近で攻撃権を獲得した関西学院大学は、パスオ フェンスに切り替えてTE#10への左サイド7ヤード、#9竹部への15ヤー ド、WR#16山本へのクロス16ヤード、TE#96への10ヤードと立て続 けにヒットさせた。 QB岡村にはオプションのイメージがあっただけに、ここまで確実にパス成功 させたとなると、将来は、とんでもないQBになりそうな予感・・・・・。 最後は、RB#2花房がエンドゾーン左隅へスピードで駆け込んで先制TDを 挙げた。 次の近畿大学も自陣38ヤード付近からドライブしていくのだが、スクリーン パスを関西学院大学#43にインターセプトされてしまう。 そして、QB岡村からエンドゾーンへ走り込んだWR#82畑への29ヤード パス1本で追加点を挙げた。 関西学院大学14−0近畿大学 しかし、近畿大学もキックオフのボールを#16森分が90ヤードのリターン TDですぐさま得点した。本来なら、オフェンスのパスインターセプトから1プ レーだけで得点された悪い空気を一層するには充分なビッグプレーなのだが、近 畿大学オフェンスは、どうも、テンポが悪い。 次の近畿大学オフェンスは、第2Q残り2分から。自陣20ヤードから中央突 破で勢い良く10ヤード獲得したかと思った途端に、痛恨のファンブルロスト。 前半終了間際に、関西学院大学に得点機会をプレゼントしてしまう。 関西学院大学は、QB岡村のミドルパス2回とRB#2花房の中央突破で21 −7と得点差を広げて前半を終了した。 後半は、関西学院大学のリターンで開始。そして、前半の中頃より出場してい る#10三井のビッグリターン52ヤードが飛び出した。近畿大学最後の1名に 捕まってしまったが、ブロッカーの使い方次第によっては、そのままTDもでき た。まま、ここは、御愛敬と言うことで・・・・。 ここも、#9竹部、TE#96へのパスヒットさせると、QBキープと#34 ドローでまとめて28−7、勝負ありと思ったのだが、ここから近畿大学の逆襲 が始まる。 自陣35ヤードからのシリーズでクイックパスを多投した。TE#4、WR# 2へ10ヤード以内への空きスペースや、ピンポイントパスが次々と決まってい く。これが、春脚光をあびた近畿大学オフェンスだ。適度にRB#35兼本のド ローを織り込むことで完全に主導権を握った。 第4Dギャンブルに、兼本への スクリーン20ヤードから、最後はホットラインWR#2三國へのTDパスで追 撃開始! 再びのシリーズは、第3Q終盤。ここも、クイックパスの嵐で自陣20ヤード から4回FD更新と今期初の絶好調オフェンスと言っても良い。良い流れだった のだが、パス失敗でも良いような微妙なファンブルを関西学院大学に抑えられて ターンオーバーとなってしまった。 しかし、直後の関西学院大学パスを、この日大活躍の#9中西がインターセプ ト。そのままエンドゾーンに駆け込んで28−20と8点差に縮まった。 キックオフのボールを関西学院大学リターナーはリバースを試みるも、衝突し てしまいゲインゼロ。場内に緊張感が漂い始める。後半のオフェンスはほぼ完封 状態であり、ここも、DB#7原田があわやインターセプトのシーンも。第4Q になって流れは完全に近畿大学のものとなっていた。 近畿大学絶好のチャンス、関西学院から白星獲得かと思ったフィールド中央か らのオフェンスは、#35兼本ドローショート、#2三國へのパス失敗などで簡 単にパントとなった。 第3D前にタイムアウトをとってもと思ったが、淡泊に終わってしまったのが 残念。せっかくの畳みかけるチャンスを逸してしまった。うーん。悪い言葉で言 うなら「いやらしさに欠ける」だし、まともな表現なら「工夫がない」。極論す るなら「勝利への執念がない」・・・・・・もったいない・・・・・。 窮地を脱した関西学院大学は、オフェンスが立ち直ってドライブの末のFGで 11点差、安全圏に逃げ込んだ。 再び極論するならば、勝ち方を知っているか否かの違いだろうか・・・・・。 |
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神戸大学のキックオフしたボールを同志社大学#80川西がジャックル。結局 リターンできず、同志社大学陣2ヤードからのオフェンス開始となる。そして、 同志社大学QB#19君川が、エンドゾーン内でロール。ここを神戸大学#99 が抑えてセーフティーを獲得した。 次の神戸大学オフェンスシリーズは、自陣42ヤードから。QB#18上岡か らRB朴木#40のドロー、QBスクランブル、UB#2仁科のカウンターが見 事に進む。最後は快速#40朴木の右オープンでTDを挙げた。 一方の同志社大学も、自陣32ヤードからRB#34西川の中央突破を執拗に 繰り返して神戸大学陣へ入り込む。#80川西へのクイックパス14ヤードで残 り1ヤードまで到達すると、最後は#35東が中央に飛び込んでTD。 TFPはキックフェイクの2ポイントパスが右奥へ決まったかに思えたが反則 取り消しとなる。トリックプレーが失敗に終わったのは、別の意味で、同志社大 学に効いた。かもしれない 次の神戸大学39ヤードからのシリーズは、TE#87大竹への20ヤードパ スのあと、再びUB#2仁科のカウンターを繰り返す。そして、最後は#9田中 によるFGが成功して12−7と、得点差を広げた。 神戸大学の第3列は#16北井#19赤松#21葛本は動きがよく、パスカッ ト、インターセプト、オープンランケアと縦横に走り回っていたのが印象的だ。 第2Q中盤以降、試合が膠着状態に陥り一進一退のまま時間が経過した。結局 立ち上がりにミスの重なった同志社大学の黒星となったが、両校とも決め手に欠 けるとも言えそう・・・ ところで、この日、神戸大学はフィールド内から担架に載せられて運び出され る負傷者がゼロ(私のメモによる)だった。宝が池で見た立命館大学戦、京都大 学戦では、これでもかと言うほど大量の負傷者が発生した。 当然のことだが、同志社大学の当りが、あの2戦ほど厳しくないということな のだろう。改めて、3強とそれ以外の力の差を実感したのだが、なんか寂しい思 いにもなった。どうしたら、上位に食い込めるのだろうか・・・・ |
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京都大学のレシーブで試合開始。自陣15ヤード付近からのオフェンスシリー ズとなった。しかし、QB#12竹下キープの左OTが、なんと痛恨のファンブ ルロストとなる。 敵陣20ヤードからという絶好のチャンスに立命館大学オフェンスは、QB# 17川嵜が指揮、RB#44泊8ヤード、#3杉山7ヤードと見事な中央突破で エンドゾーンまで5ヤードに到達。杉山のOTを挟んで、最後は#39菊池が右 OG付近へ飛び込んで先制のTDを挙げた。 京都大学のファンブルロストは仕方ないとしても、ディフェンスが立命館大学 の中央突破を簡単に通した。ライン戦で立命館大学OLが完璧に勝利した。そし て、この力関係は試合全体を通して変わることはなかった。 再びの京都大学オフェンスは自陣10ヤードから。レシーバーを左右に2枚ず つ配してのシングルバック。奇妙な布陣に何をするのかと思っていたら、プレー が決まらずタイムアウトをとる。RB#35堀口5ヤードも後が続かずにパント となった。 立命館大学はフィールド中央からの第2シリーズも、ラン中心で侵攻する。と いうより、中央突破が簡単に通ってしまうからそれで充分・・・。再び7ヤード ぐらいを確実に稼いでFD更新を重ねて追加点を挙げた。(立命14−0京都) 立命館大学がライン戦で勝利というのもあるが、ラインを抜けてきたランナー を一発のタックルで止めれないのも大きい。タックルが甘いため、止まりかけて もランナーのバランス建て直しで生き返ってしまうシーンが続出した。 京都大学の第3オフェンスシリーズは自陣12ヤードから。ギャング体型で得 意のオプション攻撃を仕掛けるも、中央は完璧にシャットアウトされ、オープン は立命館大学2,3列のコンテインが早く、全く数の優位さを得られない。 今年の京都大学にパスターゲットが少ないのが原因だろうか、立命館大学の2 3列はRBしかケアしていない様子が伺えた。この時点で、京都大学オフェンス も完全に手詰まり状態、ディフェンスも崩壊気味とあって、京都大学側スタンド もざわつき始めた。 次の立命館大学オフェンスは、始めてのパントに終わる。蹴り上げたボールは 京都大学陣5ヤード付近へ落ちた。しかし、リターナー2人は目を合わすだけで 何もせず。追いついた立命館大学がボールを抑えた地点はエンドゾーン前1ヤー ドとなる。そして、立命館大学ディフェンスに押し込まれあわやセーフティーの 場面も。結局事なきを得たが京都大学のドタバタぶりを象徴するシーンだった。 立命館大学は、再びランニングアタックでTDを挙げて、前半を21−0とい う(私の)予想以上の大差で終了した。 後半の京都大学第1シリーズはフィールド中央から。QB#8横山が登場する も状況は変わらず。立命館大学のパーソナルファウルでこの日始めて敵陣40ヤ ード侵攻も、次のQBオプションキープ左を、ファンブルロスト。この瞬間、私 の周囲の京都大学観客席は、凍った。 それでも、京都大学ディフェンスは立ち直りの兆しを見せ始め、再びパントに 追いつめる。 だが、立ち直らないのがオフェンスだ。立命館大学のパーソナルファウル2回 で、フィールド中央に到達すると、QB#12竹下キープの右スクランブル14 ヤード。ここまでで、最大のゲインに静かだった観客席も一瞬は沸いた。だが、 「背後からの不正なブロック」の反則で無効に。 #28宮崎のオープン10ヤードで、この日2回目のFD更新も、次はホール ディングの反則、そして、挙げ句の果てが立命館大学#25高橋にパスインター セプト。この時点で第3Q終盤。 さらに、次のシリーズも立命館大学#47青木にパスインターセプトされ、連 続3回のターンオーバー。京都大学側観客席が、完全に凍り付いた。 第4Q、立命館大学が得点して28−0と得点差を広げた後に、ようやく、京 都大学オフェンスのエンジンがかかった。QB#12竹下がオプションで左へス イープ。RB陣も左へ大きく流れ、立命館大学ディフェンスを引き寄せた瞬間に 右サイドへ残った#28宮崎へのパス、WR#41松田へのパス、#35堀口へ のパスと、同じパターンで侵攻してTD。2ポイントコンバージョンを決めて完 封負けを免れた。 京都大学の完敗である。ターンオーバー5回(私のメモによる)は、昨年の神 戸大学戦7回に匹敵する多さだ。試合内容も、あの時と大きくは変わらない。 なぜ、こんなことになったのだろうか?? 今まで大勝続きだったのが気のゆ るみとなって現れたか?? 次は、関西学院大学との闘い。プレーオフへ持ち込むためにも、負けは許され ない。 今年の立命館大学は、はっきり言って、よくわからない。だが、神戸大学戦、 大阪産業大学戦あたりから見せているランニングアタックが、今年のスタイルな のであろう。突然、歯車が噛み合って絶好調になってきた。 5戦全勝は、立命館大学と関西学院大学の2校。1敗の京都大学が後を追う。 優勝争いは、この3校に絞られた。だが、立命館大学が勢いをこのままキープす るのなら一歩リードの様子。立命館大学に立ち向かうのは、近畿大学と関西学院 大学だが、立命館大学を止められる??? (速報で「プレーオフの可能性あり」としましたが訂正削除します。) |
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甲南大学は、RB#34古谷のオープンラン33ヤードで先制TDを奪った。 第3Qの龍谷大学キックオフはオンサイド。しかし、甲南大学が抑えて#34 #29のランを重ねて追加点を挙げた。 龍谷大学もドライブするのだが、最後の詰めが甘く、痛恨の2敗目を喫した。 |