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西宮STに到着したのは第2Qの近畿大学TD後のTFPキック時なので、得 点経過の詳細は不明である。だが、オフェンスを指揮していたQBは#3義永で あった。主戦QB#17高橋のケガかと心配したが、後半は高橋の登場もあって 一安心。 次節の京都大学戦に備えて主戦温存とともに、第4Qには#13綾部も登場と いう起用法の近畿大学に、システマチックな戦略の一端を垣間見た。 試合は、近畿大学がRB#32平手の中央突破をメインに前進を重ねる。ラン はある程度ゲインしていた。 だが、パスはなかなかコントロールが定まらずレシーバーとの息も合わずで、 ミドルレンジ以上のパス失敗を重ねた。さらに、ロングパス狙いからのQBサッ クが続く。そんなに無理してロングパスを狙わなくともと思うのは、春のアサヒ 飲料戦のときと同じだ。 それでも、徐々にパス成功率は高くなっていって第3Q終盤をむかえる。 第3Q終盤、大阪産業大学が自陣20ヤード付近でファンブルロスト。近畿大 学はQB#17高橋からピッチを受けたRB#32平手が右オープンをスピード で抜きさってのTD。 次のシリーズは第4Q、これも敵陣で攻撃権を得てWR#80伴へのパスとド ローを絡めて追加点、その次のシリーズは敵陣45ヤードから。QB高橋からス トレートで抜けた右WR#83向井へ一直線のTDパスが放たれ、3シリーズ連 続のTDで勝利を得た。 大阪産業大学ディフェンスは、近畿大学のラン中央突破を簡単に許すなど課題 も多いことは確かだ。だが、近畿大学のパスを狂わす遠因となったLB#47杉 本のブリッツなど、個々を見るとアスリートの片鱗は伺うことができる。あとは 実戦の中でシステムとしてどこまで高まっていくかだろう。 オフェンスはQB#19長尾を中心にIからのランパスへと、昨年までのオプ ション主体から変更した。RB#1辻野、#40菅野による中央オープン突破と WR#10東、#80?へのパスというノーマルオフェンスを展開した。OLは 時々崩壊してしまうこともあるが健闘している。 さらにP#42長沼のパントキックは飛距離が長い。自陣5ヤード付近からの パントでも、ボールは敵陣40ヤード手前に落ちる。カバーもしっかりで相手の 攻撃は45ヤード付近から。現在の攻守のパワー不足を補うのに充分効果的なパ ントキックである。 そして圧巻は、第4Qになって突然始まった。QB#19長尾、WR#10東 WR#3天野、TE#80?、RB#1辻野、#40菅野のバックフィールド陣 による撹乱オフェンスだ。 自陣25ヤード付近からのシリーズでフリーフリッカーを見せた。QB#19 から左WR#10へピッチ、そして、ランを警戒して上がったDB裏のWR#3 へのロングパスが成功、そのままエンドゾーンへ一直線に走りこんで今期初得点 を挙げる。 さらに、自陣36ヤードからのシリーズも19−10−3、#1辻野のドロー 19−10−3−1とボールが派手に動く。最後は#40菅野のUBカウンター が抜けて約15ヤードのTDランとなった。 TD後は両方ともオンサイドキックを敢行、結果はともに失敗だが、アグレッ シブな攻めは見ていて面白い。 ディフェンスを惑わすには充分なフリーフリッカー・リバースの嵐は、もしか したら通用するかも。シーズン中盤以降の大阪産業大学から目を離せない。 |
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コイントスの結果、関西学院大学が前半リターンとなった。普通は力量差が大 きいとき、コイントスの権利獲得に拘わらず弱いとされる側が前半レシーブとな るのだが、両チーム間でどのようなやりとりがあったのだろう。審判のジェスチ ャーでは選択権行使放棄のシグナルがあったようにも見られたが定かではない。 関西学院大学の先発QBは#4金崎である。どうやら今年の主戦QBの地位を 確保したようだ。前回に引き続き副将闘将#2花房らとともに試合前セレモニー コイントスにも参加していた。 関西学院大学の第1シリーズは自陣30ヤードから。QBキープで4ヤード獲 得し、幸先の良いスタートを切った。次は、大きく左へロールアウトしてWR# 81塚崎へ15ヤードパスが決まる。だが、同時に金崎が負傷退場してしまう。 ここで登場したのがQB#19岡村。しかし、同志社大学のDL#57宮下、 #96井上のプレッシャーがきつく、QBサックを繰り返す。 金崎と岡村では、スナップされてたボールを受けてからプレーに移るまでのタ イミングが微妙に違う。そのわずかな時間差が同志社大学DLのプレッシャーを 生み出す原因となったようだ。もし、金崎の復活がならなかったらと思うと、少 し緊張の場面だった。 金崎が復活直後にクイックで#81塚崎への中央15ヤードパスが成功、怒涛 のオフェンスを再開した。RB#2花房、#24島野のドローとオープンにQB キープ30ヤードでエンドゾーン前まで到達、最後はQBスニークで先制した。 前半は、第2シリーズと終了直前のシリーズ以外の計5シリーズを得点に結び 付けるドライブを敢行、充実ぶりをアピールした。RB#2、#24、#86山 田およびQBのスピードとOLブロックによるドロー系のランプレーと、パスを 織り混ぜた華麗なマルチオフェンスでゲインを重ねた。 第4Qには、再びQB#19岡村他、若手が登場してくる。その中でもパント リターンやRBとして活躍した#10三井のアスリート振りが目に付いた。きっ と来春、QBとしてスターター争いに参加するのであろう。 一方の関西学院大学ディフェンスも、ショートゲインは許すが最終ラインでし っかりとキャッチ、容易にFD更新を許さなかった。#21福田、#25佐藤に よるパスインターセプトなど、同志社大学の攻撃を完封した。 同志社大学は攻守ともに精彩を欠くのは何故だろう。ラインは大型でスピード もある。だが、それがほとんどプレッシャーとならなかった。2試合連続の完封 負けだが、何とか活路を見い出したい。 (訂正) 第1Q、WR塚崎へ15ヤードパスを成功させたのは金崎でした。 申し訳ございませんでした。上記のように訂正させて頂きます。 |
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現地観戦したかったのだが、私事により、間に合わなかった。 毎日放送のハイライトによる情報だけなので、なんとも言えないが、立命館大学 は、少なくとも前半はオフェンス不調を繰り返している様子だ。それがディフェ ンスに過度の重圧を与えるのだろう。負の相乗効果で霧揉み状態に陥る可能性も ありそう。 第4Qの得点が関西大学ディフェンスのスタミナ切れによるか、立命館オフェ ンス復調によるかで、今後の立命館大学の戦績が大きく変わるが、おそらく前者 の理由によるのだろう。 次の神戸大学戦で全てが明らかになる。上位校相手に誤魔化しは効かない。 関西大学はディフェンスのスタミナ切れが、全てであろう。 |
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京都大学のレシーブで試合開始、そして、立ち上がりからギャングボーンオフ ェンスが炸裂する。 自陣32ヤードからの最初のシリーズでQB#12竹下の左右キープで各10 ヤードゲインすると、左WR#82岸田へミドルパスでFGレンジへ簡単に到達 した。だが、神戸大学ディフェンスはここで奮起、HB#32秋原、#40山田 の左右オプションをかろうじて止めてFGトライへと追い込んだ。結果は失敗で 京都大学先制ならず。 再びの京都大学自陣42ヤードからのシリーズも、OLが神戸大学DLを完全 にコントロール、ランパスの侵攻を繰り広げ、最後は#32秋原が左OTを抜け て15ヤードTDランで先制した。 一方の神戸大学オフェンスは、QB#10川島によるI、TBには近畿大学戦 で強烈なスピードをアピールした#40朴木を配した。だが、京都大学ディフェ ンスもしっかりと#40朴木をマークしてゲインを許さない。結局第1Qの神戸 大学オフェンスは、2回ともパントに終わった。 それでも、ディフェンスの奮闘に答えるかのように、第3シリーズ自陣25ヤ ードからのロングドライブが始まる。 いきなりQBキープ左OTでFD獲得すると、Tからの#40朴木の左オープ ン5ヤード、#33大月の右オープンセカンドエフォートと執念でFDを更新。 ここから#2仁科の中央突破ごり押しを繰り返し、WR#6片桐へのパスがヒッ トとテンポよく進む。京都大学ディフェンスは完全にフリーズ状態だった。この まま、小刻みに進んで最後は#40朴木がギリギリエンドゾーンへ飛び込んで執 念の同点TDを挙げた。 しかし、神戸大学オフェンスの勢いはここまで。次の自陣33ヤードからのシ リーズでの右アウトへのフレアパスを、京都大学DB#2白井が狙っていたかの ようにインターセプト、そのままエンドゾーンへ走り込んで神戸大学を突き放し て前半を終了する。 前半戦は、神戸大学ディフェンスが必死になって京都大学の攻撃を止めている 様子が印象的だった。そのガンバリに何とか答えたいオフェンスも、頼みの朴木 が完全マークに合い、さらに、最後のインターセプトで舞い上がってしまったよ うで、後半のオフェンスは全く精彩を欠いたものになってしまった。 第3Q、得点を挙げたのは京都大学だった。自陣42ヤードからのFDで、Q B#12竹下のキープでそのまま左ライン際を上がって点差を拡げた。 それでも神戸大学ディフェンスはここぞという時の強さは見事だ。誰がどうこ うと言うのではなく、執念でくらいつくタックルでオフェンスの復活を待つ。そ して、第3Q終盤、フィールド中央付近でLB#55平沢がパスインターセプト 敵陣35ヤードというフィールドポジションをオフェンスに提供した。 だが、オフェンスの詰めが甘く、結局#9田中によるFG3点のみとなった。 この攻防でTD出来なかった落胆が、第4Qのインターセプトやロングゲインに よるの大量失点へと繋がったのだろうか。 神戸大学のディフェンスが健闘していただけに、オフェンス不調は残念だ。2 敗は優勝争いという点で首の皮一枚になってしまった。だが、次の立命館大学戦 までにオフェンス整備できるならば、まだ大逆転の可能性は残る。再び宝が池へ 応援にいきます。 京都大学は、攻守とも大型化したのが印象的だった。あの大きさであれだけの スピードという点で非常に脅威である。だが、第3Qまでの試合展開を見る限り では、まだ何か物足りなさを感じる。 オフェンスは、ロングドライブによる得点が第1Qだけである。そして第3Q は、神戸大学ディフェンスに完全に抑え込まれている。ディフェンスは第2Qに フリーズ状態だったが、時期的なものを考慮するとままこんなものか。もちろん 攻守とも関西トップクラスと思うのだが。 次は、前半戦の山場、近畿大学戦である。 (訂正) 第3Q終盤、フィールド中央付近でパスインターセプト後のオフェンスシリーズ を無得点で終わったと表記しましたが誤りでした。 K#9田中によるFGで3点を獲得しています。 申し訳ございませんでした。上記のように訂正させて頂きます。 |