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この試合、私の興味は、昨秋関東大学選手権に始めて進出した帝京大学のショットガンを 実際に見ることにあった。昨春、帝京大学が西下した時に見逃したことが心残りで、色々と 策を練った挙句の上京観戦である。したがって、専修大学には正直言ってあまり興味はなか ったのだが。 帝京大学のショットガンはQB#15増田#10小島から4人のレシーバーへパスヒット する。序盤は確かに調子良かった。だが、後半、専修大学の第3列がマークに慣れてくると 全く通じなくなって完全に手詰まり状態。ラインのパスプロはしっかりだが、原因はレシー バーのスピードかQBの判断か。 一方の専修大学はQB#13新人の佐藤を起用、序盤はRB#3宮下へのハンドオフ中央 突破に固執する。プレー幅が少ないためほとんどゲインできない状態が続く。 だが、第2Q中盤、QB#13佐藤からRB#24小林へのピッチが成功、オープンへの 展開が始まる。さらにオプションキープが飛びだして専修大学得意のランオフェンスが爆発 した。試合の中でQBが成長していくのがわかるようだった。 この試合、QB原田RB澤田のメインが活躍することなく見事に逃げ切ったが、今後の成 長分を加味すると秋には面白いチームになりそうだ。 |
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日本大学だけ「秋のチーム」という印象で、攻守ともほとんど完璧だった。 オフェンスはもちろんショットガン。第3QまでQB#10木之下と#11桂の併用で進 行する。そして第4Qになると3番手#12奥も登場した。完成度はほぼ学年順だが、それ でも並のそれではない。今の時期とは思えないほど、5人のレシーバーへ見事なミドルパス が決まる。 ところでパスのメインターゲットは、今年もWRTEではない。第一プレーがRB#22 高橋へのダイレクトスナップだったように、RB#22#34信田がパスターゲットとラン で暴れ回っていた。 さらに、ラインのパスプロテクションも頑丈、ランプレーでは見事に走路を作り出した。 結局、立ち上がりから4シリーズ連続のロングドライブ、そのうち2シリーズでTDを奪っ た。 ディフェンスは、オフェンスの完成度と比べるならば少し見劣りする。2、3列に少し不 安がありそうだが、それでもこちらも「春」ではない。 もちろん、攻守ともにいくつかのミスはあった。それを丁寧に克服して行ったとしたら、 秋はとてつもないチームとなって現われてくることだろう。 さて、春のビッグイベントの一つ「日関定期戦(日本大学−関西学院)」は、5月5日に 川崎球場で行われる。「春」の関西学院では少し苦労するかも。というより、今の日本大学 に勝利できる学生チームは存在しないのではないか。 関西ではルール上見ることが出来なくなった日本大学のホーム用ユニフォームの「赤」を 見るために、(K)と一緒に再上京の予定です。 一方の慶應大学だが、とんでもないチームが相手だったとは言え、あまりにも形がなかっ たのが少々気にはなる。取り敢えず次へ。 (1998年5月30日14時 追記) 上記ユニフォームの件について、一部誤解を招く結果になってしまいました。表現したか ったことは次の通りです。 【 ●対戦するチームの一方がホーム用を、もう一方がビジター用を着用というルールがある。 ●日本大学が関西に来ると、おそらくビジター用を着用することになるだろうこと。 以上2点の理由によって、関西で日本大学のホーム用ユニフォーム=上下真紅を見ることが 出来なくなった。 だから、5月5日、日本大学がホーム用のユニフォームを着る川崎球場まで観に行きたい。 】 いくつかの悪い要因が重なり、混乱が生じてしまいました。 |
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日本大学のリターンで試合開始。自陣33ヤード、QB#10木之下から右TE# 25八百板への15ヤードパスでショットガンオフェンスの幕が開く。SB#22高 橋へのダイレクトスナップと、QBスクランブル25ヤードなどで簡単にエンドゾー ンへ近づきFGで先制した。 関西学院は、QB#19岡村がフルタイム出場した。最初のプレーは、シングルバ ック体型から右へ大きくロールアウトしてWR#82畑への16ヤードパス。しかし その後はRBの中央突破を中心に前進する。敵陣12ヤードで第4Dギャンブルを成 功させ、最後は#33井岡の中央突破でたちまち逆転した。 次のシリーズはお互いパントで終了する。ところで、日本大学ショットガンは、関 西学院DL#56小田川などのQBへプレッシャーが厳しくなると、途端にパス成功 率が悪くなった。以降QB#11桂との交替出場になが、両者ともボールが浮く。 それでも要所でパスが成功、最後は敵陣14ヤードからダブルブロックで#22高 橋の右OT14ヤードTDランで日本大学が再逆転。 続く関西学院は自陣35ヤード、オーディブルでプレーを変更、右WR#81塚崎 が縦一直線に抜けたところへロングパス。そのまま65ヤードを走って再々逆転。関 西学院14−10日本大学と、完全に乱打戦の様相を呈してくる。 関西学院はラン中心にプレーを組み立てたが、確かに中央は抜けた。それは、RB #2花房#34猪狩#33井岡他のスピードに対して、日本大学の2、3列目の遅さ が見事にマッチした結果である。自陣44ヤード、ハンドオフから#2花房の56ヤ ードTDランで点差を広げる。 日本大学のショットガンは、関西学院DLのプレッシャーでパスコントロールを乱 したが、第2Q以降はランプレー中心の組み立てに変更した。QB#10木之下のス クランブルは抜けると速い。さらに、SB#22高橋へのダイレクトスナップからの 左右OT、#33伊能への素早いピッチなどランプレーも多彩である。関西学院ディ フェンスに迷いが生じたスキに、ラン主体でFDを重ねてTDを獲得。21−17と して前半を終了した。 日本大学は後半もランを絡めて展開、関西学院はQBへの直線的なプレッシャーを 与えることができない。ミドルパスは相変わらずコントロールが悪いが、TE#25 八百板への10ヤードパスが適度にヒットする。関西学院の2、3列のマークもそこ そこ厳しいが、それ以上に八百板のコース取りは見事で簡単にフリーになっていた。 TEパスにQBスクランブルを絡めて第4Q終盤、37−31と逆転に成功した。 関西学院QB岡村は、キープで走り回ったりピッチ、ハンドオフも見事にこなして いたが、パスプレーが少なめの印象だった。ただ、日本大学に逆転された残り4分、 自陣40ヤードからのドライブを焦らずに約3分を使ってまとめた緻密さは大物の風 格も漂うか。 ただ、今日の試合を振り返ると、関西学院の非凡なRB陣が日本大学DB陣を若干 上回っていただけという感じがある。ロングドライブでの得点もあるが、プレー幅は 中央突破だけという印象なのだが。ディフェンスは、TEに振り回されてしまった。 一方の日本大学は、ショットガンのパスコントロールを乱した時に、如何に立て直 すかが課題のようだ。だが、ランパスとプレー幅は多彩なので、テンポさえよければ オフェンスは脅威である。 |
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両校ともパスプレーはほとんどなくランプレーに終始した。小雨という天候による ところが大きいのだろうが、ハーフタイム15分含めて1時間40分で試合終了とい う速攻だった。 特筆すべきは、大阪産業大学のディフェンスだろう。スピードとパワーで中央オー プンとも見事に止めた。関西大学RB#29古谷のオープンが全く抜けない。おそら く最長ゲインが10ヤードぐらいだったのではないか。 さらに、パスもDB#5他が見事にカットした。卒業によるメンバー交替の少ない ディフェンスの出来が、今期の大阪産業大学の行方を占う上で非常に重要なのだが、 今後がとても楽しみな活躍だった。一方でオフェンスは、RB#1辻野が奮闘した。 関西大学は、パンターの一蹴りが見事に陣地を挽回。好フィールドポジションを確 保していたのが印象に残った。 結局、終盤までお互い譲らずのパント合戦となる。得点は、第4Q残り1分を切っ てからの関西大学オフェンスシリーズで挙がった。フィールド中央でQBから右奥へ 30ヤードほどのパス。最初はDB#5にジャンピングカットされる。だが、次の右 TEへフラットパスはDBをクルリとかわされてロングゲイン。残り5ヤードまで到 達、最後は中央突破でTDとなる。 得点上の勝ち負けはあったが、両校とも今後に充分期待が持てる内容だった。 |
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立ち上がりから神戸大学の攻守ラインが同志社大学を圧倒していた。神戸大学オフ ェンスはQB#10川島から伝統のランニングアッタクを展開した。RB#32中谷 とQBキープに、TEへショートパスを絡めて着実に前進する。3回目のシリーズ、 とうとうRB#32へのピッチから左オープン15ヤードのTDで先制した。さらに FGも成功させて10点差。一方的な試合になると思ったのだが。 同志社大学オフェンスは、神戸大学の壁に完全に押し込まれて、ランは全くゲイン できず、パスも不発でどうしようもない状態。しかし、第2Q終盤にQB#13から RB#35東へのスクリーンパス35ヤードが成功した。 神戸大学は、スクリーンによるロングゲインを奪われた後もしっかり守ったのだが 1本のTDパスがDBの裏へ飛んだ。そして、ここから流れが完全に変わった。 神戸大学のオフェンスがバタバタしはじめる。ランが止まりQBサックと反則罰退 を繰り返す。以後、最後までオフェンスの歯車が噛み合うことはなかった。 後半は神戸大学のディフェンスがエンドゾーンに迫られること数回、それを何度か シャットアウトしてきた。しかし、同志社大学のパントを神戸大学リターナーがファ ンブルターンオーバー。その後の同志社大学の攻撃を抑えることが出来なかった。 QB#13君川から右スミへの約10ヤードTDパスで同点となる。 さらに、試合終了まで残り約10秒。神戸大学自陣1ヤード第4D。同志社大学は タイムアウトで時計を止める。神戸大学はスナップされたボールをファンブル、同志 社大学が抑えて残り1秒逆転TDとなった。 季節は春。いろいろ課題があって当然。それでも神戸大学のディフェンスは春から 絶好調だった。同志社大学QBは2年生ながらピンポイントパスを通すなど、今後が 楽しみです。 |
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関西学院はQB#19岡村でシングルバック体型をとる。最初からRB#2花房や TEへパスが決まる。そして、オプションキープで左ライン際を約65ヤード独走の TDラン。京都大学5−2ディフェンスに強烈な挨拶をした。 だが、次のシリーズから全く進まなる。私のメモによると、第3Q終盤までのFD 更新は1回のみ。QB含め全体に精彩を欠いた状態が続く。手詰まりの原因は、ライ ン戦で京都大学が優位に立っていたからだろう。 一方の京都大学QBは#12竹下が先発。最初のシリーズこそパントだったが、そ の後はオプションが面白いように決まる。RB#28宮崎、#32秋原が、中央オー プンに1回10ヤードのゲインを重ねる。ライン・バックスによるオプションブロッ クが見事に決まっていた。結局、自陣3ヤードからのロングドライブを、RB#35 堀口のTDランで同点とした。 第2Qも同じようにオプションから#40山田の左オープンなどで簡単にゲインし て、追加点を挙げた。 だが、この前の2シリーズともファンブルターンオーバーで攻撃権を喪失。さらに レシーバーがボールを手に入れながらのポロパス失敗が続く。後半登場のQB#8横 山のときも同様で、良いところもあれば悪いところもあるという状態だった。 関西学院は、京都大学ディフェンスを前に、後半も為すすべ無しでQBサックなど を繰り返す。しかし、第3Q終盤にQB金崎が登場して流れが変わった。 自陣40ヤードからのドライブで、#9竹部への切れのいいロングパスヒットなど で侵攻した。最後はFG失敗となったが、続くシリーズも#34猪狩やパスを絡めて 敵陣20ヤードへ。そして、エンドゾーンパイロンの真上への#9竹部へのTDパス が成功した。残り時間約4分。 ディフェンスの健闘で、残り1分57秒、自陣24ヤードで再びオフェンスのチャ ンスが巡ってきた。だが残り1ヤード、第4DギャンブルでQBキープFD更新と思 われたが、痛恨のビローザウエストで万事休すとなった。 今日は、関西学院のQB#19岡村が不調だっただけに、#4金崎のキレがよく見 えた。だが、有馬も含めて併用状態が続きそうだ。ところで、オフェンスラインの弱 さが目立った。日本大学との定期戦で見た印象と違うのだが、ケガ人か春の方針か。 京都大学と東京大学の定期戦をGAORAで観た。56−0の大差は、攻守ともラ インが圧勝したことによる。ラインがあまりにも完璧な出来たっただけに、どのよう に理解したらよいのか判らなかったのだが、今日の状態を見るとこの強さは本物だ。 このまま成長していくと、秋には完璧な『壁』が出来上がりそう。 課題は、パスオフェンスだろう。 昨年の学生チャンピオンに黒星をつけた京都大学、約1年ぶりに黒星を喫した関西 学院大学、秋の再戦までにどのような変貌を遂げるのだろうか。 |
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キックオフを近畿大学#16森分が55ヤードのビッグリターン、敵陣35ヤード からのシリーズとなった。そして、QB#17高橋から#80伴、#2三國へパスが ジャストヒット。最後は#32平手が3ヤードTDランで近畿大学が先制した。 しかし、立命館大学もQB#12大矢と#3杉山のラン、#6高畠へのパスなどで 10ヤード程度のゲインを確実に摘み重ねて同点TDとなる。 立命館大学オフェンスは、#3杉山、#22高橋のラン、#4国府、#5内海への パスで確実にゲインした。 一方の近畿大学は、敵陣30ヤードで、オプションキープ左OGから右へのカット バックTDラン、中央付近から#2三國へのポストパターンTDパスなど、どちらか と言うと単発のビッグプレーで得点を重ねたという印象だ。ただ、第2Q残り約2分 フィールド中央からのシリーズは、ランパスを見事につないでのTDである。 後半、立命館大学はQB#17川嵜、#28宮崎が登場する。だが近畿大学のディ フェンスがアジャストし始めたのだろうか、ビッグゲインが散髪で終わるようになっ てきた。さらに#3杉山のスピードで抜けた中央突破もDB#25片山#34山本が 追い付くなど、レベルは高そうだ。 後半の近畿大学は1度FGを試みるも失敗。以後両校とも同じようにファンブルタ ーンオーバー・インターセプト・反則罰退で自らチャンスを摘み獲って行く。オフェ ンスは波に乗れずのまま終了した。 立命館大学は、まだまだ本来の姿ではないだろう、今後の成長を待つとしよう。 近畿大学は、攻守とも昨年の中心メンバーがかなり残った。春とはいえ3強の一角 を崩した。毎年「ダークホース」と言われながらなかなか結果に現われなかったが、 着実に成長したなら、秋は要注意である。 |
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遅刻してしまい、第3Qからの観戦となってしまいました。関東大学選手権出場ま であと一歩に迫った中央大学を見ることが出来ると、シーズン前から楽しみにしてい たのですが。 ただ、昨年、春に関西に来た帝京大学を観に行けなくて残念に思っていたところ、 関東大学選手権に進出したという前例(??)があります。だから許してください。 前半の経過が判らないのだが、少なくとも後半の勢いは近畿大学にあった。第3Q 最初の敵陣47ヤードからのシリーズも、QB#17高橋から#2三國へパス、RB #32平手へのスクリーンなどで簡単にTDを挙げた。さらに、次のシリーズも中央 ランで確実に5、6ヤード前進してTDを挙げるなどライン・バックスとも絶好調。 一方ディフェンスも、第4Qに#55国本、#7原田、#23斎藤が3回連続パス インターセプトと、攻守とも春からテンションが高い。 3回目のインターセプト後は、敵陣20ヤードからRB#32平手が絶妙なダウン フィールドブロックの横を抜けて10ヤード、QB#13綾部から左サイドTDパス でとどめを刺した。 近畿大学の課題と言えば、キックオフやパントを蹴った後のカバーが甘いところぐ らいだろうか。今の状態で満足しないで順調に成長すればという条件付きで、もしか したら、関西学生の歴史に新たなページが加わるか。 一方の中央大学は、攻守とも精彩を欠いていたという印象だ。しかし、私にとって 中央大学を見るのは始めてで、さらに、春ということを考えれば、何とも言えない。 QB#11北澤が第3Q以降フル出場だった。RB#29西澤を中心に組み立てよ うとする。だが近畿大学ディフェンスラインの押しが強いのだろうか余裕か感じられ ない。ランはショート、パスは正確性を欠く。第4Qには3回連続被インターセプト と、苦しい展開が続いた。 ただ、第3Qの得点シーンは、#29西澤へのフェイクからQBスクランブルのロ ングゲインが絡む。さらに、第4QもQBキープで見事なカットを切ってのTDラン はさすが。残り1分を切ってからはパス連続ヒットなど多彩な攻撃パターンはありそ う。どうも、この日の結果だけでは中央大学を語れそうもない。 |
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中央大学ラクーンズに続いて広島大学ラクーンズが登場。私にとって始めて観る中 四国地区のチームの試合である。フルメンバーでの関西遠征でないかもしれないが、 総勢約30数人はやはり寂しい。 広島大学は、Iやウイッシュボーンで前進を試みる。しかし、QBからのピッチを 受けたTBが前に上がれない。ピッチを受けたときにはすでに大阪大学LB陣が目前 で、横流れだけのロスを繰り返す苦しい展開。ディフェンスも立ち上がりからRBに サイドを抜かれるシーンが度々見られた。 |
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先制したのは大阪産業大学だった。第1Qの第2シリーズ時陣28ヤード付近から の攻撃で、TEへのパス、エースRB#1辻野の中央ブラストなどで、怒涛の攻撃。 アッと言う間に神戸大学陣20ヤードまで侵攻、FGで先制した。 だが、神戸大学も自陣からテンポよく進んだ。QB#10川島からRB#2仁科、 #3朴木、WR#6片桐、#7古賀へのランパスで、簡単に逆点して7−3。 大阪産業大学も負けじと#1辻野の一発ロングゲインを絡めて再逆点した。 だが、このようなオフェンシブな展開の中、ディフェンスシステムをアジャストさ せたのは神戸大学の方だった。 後半になると、大阪産業大学オフェンスの前進するプレーが無くなってきた。神戸 大学ディフェンスにミスが無いとゲインできないほどの状態だ。中央が抜けなくなっ たのはラインに怪我人発生が続いたこともあるのだが。 神戸大学は第3Q自陣20ヤードからのロングドライブ、第4Qも自陣35ヤード からのロングドライブを敢行した。伝統のRB王国は今年も健在で、#2仁科、#3 朴木のスピードランがフル回転した。 さらに、第4QにはQB#18上岡とのランパスのオプションも出るなど一方的な 展開になった。 ところで、特筆すべきはK#9田中の存在である。第2Q終盤の2回、第3Q、第 4Q各1回のFGチャンスを尽く得点した。2回は敵陣30ヤード付近からのスナッ プという中距離も余裕で成功させている。 キックオフでも直接エンドゾーンに蹴り込むロングキッカーぶりを披露した。もし かしたら貴重な戦力になるかもしれない。 神戸大学は調子に乗ると強いチームなのだが、この前の同志社大学で見せたように 悪い展開になった時にどのように打破するかが課題だろう。 大阪産業大学は、ディフェンス健闘も、やはりオフェンスの手詰まりは苦しそう。 |
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6月7日のヨコハマボウルは、昨年の「関西1・2位」と「関東1・2位」の対決 だった。それに倣った表現をするならば、「関西4位」対「関東5位」ということに なろうか。しかし、両校の今春の戦いぶりを見ていると、今秋の順位は昨年よりも上 に行きそうな勢いにある。 近畿大学は、立命館大学、中央大学と東西強豪校に圧勝した。QB#17高橋から 放たれるクイックパスは、見事なコントロールでLBDBの隙間をぬってレシーバー にヒットする。さらに密集を抜ける快速RB#32平手ほか、ランパス多彩である。 そして、特筆すべきは、#16森分のリターンである。そのスピードは、カバーが 少しでも甘いとロングヤーデージを簡単に稼ぐことが可能だ。 ディフェンスは、LBDBがパスコースを消し去って、インターセプト奪取を繰り 返す。またスピードも天下一品でオープンランを尽くシャットアウト。ディフェンス の難点はタックルミスが時々ある程度か。 専修大学は、法政大学・中央大学という強豪相手に14−16、16−10と接戦 を繰り広げてきた。 4月18日川崎球場での対帝京大学をみたが、新人QB#13佐藤の活躍が印象に 残った。RB#24小林と繰り広げたオプションオフェンスは、とても新人とは思え ないほど息がピッタリだった。それをサポートしたオフェンスラインとともに非常に 楽しみである。もちろん主戦QB#10原田の登場があっても面白い。 ディフェンスバックスは、第3列が帝京大学ショットガンパスを見事に止めていた ようにパスディフェンスも完璧である。 さて、この試合の見どころは多い。 専修大学のオプション主体のランオフェンスと、スピードディフェンスでオープン への展開を止める近畿大学の戦い。さらには、近畿大学マルチオフェンスが専修大学 ディフェンスを打ち砕くことができるか。 今秋のリーグ戦で上位校をなぎ倒すであろう近畿大学と専修大学の定期戦は、ヨコ ハマボウルに負けず劣らずの好カードです。お勧めします。 神戸ユニバー記念で行われる松下電工−関西学院大学の試合も見たいカードです。 関西学院大学の順調ぶりを確認し、松下電工のその後は如何にと、こちらも見どころ は多いです。が、私は長居球技場に行きます。(の予定です。) |
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専修大学は、QB#9佐藤が登場し、オプションオフェンスを展開した。自陣20 ヤードからの第2シリーズ、RB#32澤田の中央突破15ヤード、RB#1小林の 連続右オープン、RB#35宮下の中央突破45ヤードとゲインを重ねてエンドゾー ンまで5ヤードの地点に到達する。しかし、ここはFG失敗で得点ならず。 だが、次のシリーズも同様な組立で容易にゲインした。専修大学ラインがダウンフ ィールドで近畿大学2,3列を見事にとらえる。 近畿大学ディフェンスも出来る限りのことはしているのだが、完璧なブロックを前 に、手も足も出ない状態。それでもオープンでロングゲインを許さなかったのは、逆 サイドのLBDBのスピードに依るところが大きい。 さらに、2度目のピンチも、第4Dギャンブル失敗に追い込んだエンドゾーン前デ ィフェンスの集中力はすばらしかった。 近畿大学オフェンスはQB#17高橋が出場した。だが、小雨が降る天候の中でパ ス失敗が重なった。さらに、RB#32平手、#35兼本のランも、中央は厚い壁に オープンも近畿大学以上にスピードある2,3列のカバーが早く、ほとんどゲインで きない。自陣では苦しみながらもFDを更新するのだがロングドライブできないまま 近畿大学の劣勢が続いた。 それでも、近畿大学ディフェンス陣は徐々にオプションでのダウンフィールドブロ ックを交わすことが出来るようになってきた。第2Q最後の専修大学オフェンスで、 近畿大学DB#28藤井がブロッカーを交わして#1小林にタックルを決める。これ を3回ほど繰り返して前半が終了した。 0−0の白熱したディフェンスゲームは、そのままの状態で後半へ突入する。 第3Q、近畿大学は、フィールド中央付近でのファンブルで獲得した攻撃権をラン で丁寧に進める。そして、2回のギャンブルもQBスニークで切り抜けたが、専修大 学の中央とオープンの厚い壁は相変わらずで、3回目の第4DをFGで得点するにと どまった。(近畿大学3−0専修大学) 後半に入ってからの専修大学オフェンスパターンが、少し変化した。前半はオープ ンへの展開を主に組み立てていたが、後半はOTOGへの突っ込みが多くなる。前半 の最後でオープンが止まったことに因るのだろう。しかし、近畿大学のディフェンス はDLLB全体で捕らえることができるようになり、ボールキャリアへの「浴びせ倒 し」が増える。これが専修大学OLの負担になったかも。 近畿大学オフェンスは、パスを随所に追い込む。だが天候の影響か今までの試合で 見られた正確なコントロールが発揮されない。フィールド中央での崩れたプレーから 投げたパスを専修大学DB#25栄が狙っていたようにインターセプト、近畿大学の タックルミスも重なって50ヤードTDランとなり逆転した。 (近畿大学3−6専修大学) 苦しいオフェンスを展開する近畿大学は、しかし、徐々にライン戦で勝利するよう になってくる。残り4分からのオフェンスもランで丁寧に前進し、最後は不調だった パスがWR#2三國へヒット、ポストパターン35ヤードTDとなり、近畿大学が再 逆転。(近畿大学9−6専修大学) 残り3分16秒。だが、専修大学はここから粘る。QB#9佐藤とRB#1小林で 再びオープンへ展開しFDを重ねる。さらに、TE#87岸本へのパスヒットなども あって、自陣40ヤードから始まった攻撃は、タイムアウト2回を絡めてエンドゾー ンまで4ヤードに迫る。だが、残り5秒からの最後の攻撃は、右オープンがあと一歩 届かずでタイムオーバーとなった。 専修大学最後の怒濤のオフェンスに対して、近畿大学は通常のディフェンスで対抗 した。タイムアウトを駆使しながらエンドゾーンを死守したが、前半でも見せたよう にその集中力はすばらしい。 雨天でのパスオフェンスに課題が残ったが、攻守とも地力、執念、完成度ともすば らしいものが伺える。 専修大学は、新人らしからぬQBと、スピードあるRB、見事なラインブロックで 看板のランオフェンスは心配なさそう。また、ディフェンスも中央の壁とスピードは 見事な完成度だ。 春終盤にレベルの高い試合を観ることが出来た。秋、この両校はどのような結果を 残すのだろうか。非常に楽しみである。 |
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雨が降ったら観戦中止にしよう、と思っていたところが、見事な晴天。となれば、 近畿大学のパスオフェンスがアサヒ飲料を崩すことも可能かなと思い、今日も長居に 来てしまいました。 しかし、明日のマイカル−立命館大学は、雨が降らなくても観戦中止の予定です。 平成ボウルでも立命館大学を見ることが出来る、「春総括」もしなければならない、 私事もたまっている、なので、明日はお休みです 今日の見どころは、近畿大学の緩急ショート&ミドルパスが、パスディフェンスに 若干不安の残るアサヒ飲料に通じるか否かにあった。先週、雨天で行われた専修大学 との定期戦では、パスコントロールを乱したが、天候を味方に付ければ近畿大学の勝 利もあるかなというカードだったのだが。 近畿大学は、最初からQB#17高橋パスで果敢に侵攻。右フラットでコントロー ルを確認後、左TE#85芝田への15ヤードミドルが成功。「いい調子」と思った のだが、アサヒ飲料LB#99阿部がパスインターセプトして攻守交代となる。 それでも、次の自陣22ヤードからのシリーズを、インへのWR#2三國7ヤード #16森分の22ヤードと、ショート&ミドルパスが簡単に通る。そして、QBキー プとRB#35兼本のドローを重ねて敵陣33ヤード。ここからWR#2三國へのポ ストパターンで7点を先行した。(近畿大学7−0アサヒ飲料:第2Q) しかし、それ以降はロングパスを狙ってターゲットが見つからずに、QBサックで 大きなロスを繰り返した。第3Q以降もQBサックや、インターセプトと同じシーン が続出した。ランパスとも確実にゲインしていたと思うのだが?? アサヒ飲料は、QBに#1堀部、#11正重、#14岡本、#8田中の4人が登場 した。第2Q#11正重がコントロールした自陣26ヤードからのドライブは、RB #39横川、#4、QBキープと、スピードによる中央突破だけで見事にTDへ結び つけて同点とする。 さらに近畿大学のパスをインターセプト後の敵陣20ヤードからの攻撃を、WR# 18笠原へのTDパスとテンポは良い。(近畿大学7−13アサヒ飲料:第2Q) 第3Qも開始早々に近畿大学のパスインターセプトし、敵陣17ヤードから攻撃。 これを、#14岡本が指揮し、パスとオプションキープで追加TDを獲得、さらに# 39横川の50ヤードTDランで勝利した。(近畿大学7−27アサヒ飲料) 今日の試合は「近畿大学の自滅」という印象だった。散見されるタックルミスなど など、課題が山積みになった。この時点で課題が目に見えて良かったかも。 秋のリーグ戦は、神戸大学とのサバイバルゲームで幕が開く。2カ月後を楽しみに 待ちます。 アサヒ飲料は、やはり10ヤード付近のパスディフェンスに「?」 |
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私の前評判は、春絶好調の関西学院大学に、あと一歩感の漂う立命館大学がどこま で迫るかがポイントだったのだが。途中から頭の中が???の山となってしまった。 関西学院QBは前半を#3有馬、後半#19岡村、そしてワシントン#17が交代 出場した。そして、基本プレーはシングルバック、さらにはノーバックと、パス中心 の展開を試みる。RB#2花房、#33井岡他RB陣はレシーバーとしてパスキャッ チ後のランを託された形となった。 だが、パスコントロールは相変わらずで、パス失敗を繰り返す。第2Q残り1分か らは、2回もパスインターセプトされた。QB有馬のノーバックは、先週の西宮ボウ ルでも見られた。選抜チームの「お祭りフォーメーション」と思ったが、本気で採用 するのだろうか。単なるパス練習なのか。なお、立命館大学側ディフェンスはDL・ LB・DB各1人がミシガン大学だが、パス失敗の主原因にはならないだろう。 もう一つ、パンターがメインの#10山路ではなく#45。第1Q3回のパントは 飛距離30ヤードそこそこで、立命館大学にFGを与えた原因になる。それでも、試 合後半には飛距離も伸びて成長してきたのがよくわかった。 さらにもう一つ、リターナーは#12三井。好リターンの連続でアスリートなのは 良く判ったのだが、・・・。 単なる春の試合の一つなのだろうか、深刻な人材不足なのだろうか。来年のための 布石なのだろうか。外から見ているだけでは何ともいえない。 ディフェンスは、LB#5西村の突っ込みなどスピードはありそうだ。だが、立命 館大学のパスコントロールが悪くて露呈しなかったが、ショート〜ミドル範囲のパス ディフェンスは甘いかも。 立命館大学はQB#12大矢の先発だが、パスコントロールが定まらずの状態。ラ ンも#3杉山の中央突破がそこそこ出る程度で完全な手詰まり状態だった。立命館大 学の得点シーンは、第2QパスインターセプトからそのままTDラン、ミシガンWR #25のスーパーキャッチ連続と、純粋に立命館大メンバーで挙げたものがない。 ディフェンスは、パスディフェンスについては何ともいえず。ただ、ランについては QB岡村のキープやRB#2花房に走られるシーンもあって少々不安が漂いそう。 立命館大学の攻守ともにかなり厳しい状態という印象に対して、関西学院は、はっ きり言って良く判らない。この内容が今年のゲームプランであるならば、パスの精度 を上げることは必須だ。優秀なRB陣が埋もれてしまうのは残念だが。ただ、今年の メインプランでないなら、全く別の観点から、非常に素晴しいことになる。 秋の楽しみが一つ増えた。 |