FINAL6 1回戦 結果



FINAL6 11月15日 長居球技場 13:30
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計
アサヒビール 7601326
松下電工 030710
(現地観戦)
 この試合、アサヒビール大勝のイメージがあるようだが、それほどの力量差は
感じられなかった。

 アサヒビールのリターンで開始した。自陣40ヤードからのドライブはRB#
32中村、#30吉岡のラン主体に組み立てた。TE#3友添への素早いミドル
パスもあったが、QB#8金岡のパフォーマンスは、なかった。最後は右オープ
ンを中村が完全フリーでの13ヤードランでアサヒビールが第一シリーズを得点
に結びつけた。

 松下電工ディフェンスが、ランで中央・オープンともそこそこのゲインを許す
ところが気になった。たしかに、崖っぷちのところで、どうにか止めていたとい
う印象だ。だが、#43脇坂、#59藤田中心のアグッレシブLBと連続パスカ
ットのDB陣には、「我慢してオフェンスの巻き返しを待つ!!」という粘り強
い意識もうかがえた。

 アサヒビールの得点シーンは、第2Q終盤に1回のみで、第4Qに試合が急展
開するまでは互角だった。

 松下電工はQB#1高橋によるオフェンス。RB#33粳田、#35石井やQ
Bスクランブルにパスも適度にヒット、FD更新を重ねるのだがエンドゾーンま
でドライブできない。第2Q残り2分41秒にFGで3点を返して、アサヒビー
ル7−3松下電工。

 このまま前半を終わりたいところだったが、松下電工DBにパスインターフェ
アの反則でアサヒビールは敵陣29ヤードからFD。この一瞬の落胆のスキを突
いたアサヒビールQB#8金岡のパスが右ライン際を走っていたTE#13加藤
へ。ボールキャッチしたと同時に転んだところがエンドゾーンの中というTDで
得点差を広げた。


 後半も前半と同様で、両チームともFD更新を重ねるも最後はパントというシ
チュエーションの連続だった。アサヒビールの10点リードだが、何かの拍子に
松下電工がチャンスを掴めば逆転の可能性は充分にあった。

 そして、そのチャンスが第4Q早々に巡ってくる。松下電工の第4D#15平
船のパントキックは飛距離が充分でアサヒビール陣10ヤード付近へ落下した。
あまりに距離が長かったのか、アサヒビールリターナーは距離の目測を誤って後
退しながらキャッチ。しかし、これをファンブルしてしまう。走り込んできた松
下電工#5田中がおさえて、敵陣13ヤードから再び松下電工FDとなった。

 このチャンスをモノにして得点差はたったの3点。次のアサヒビールオフェン
スをLB#59藤田LB#43脇坂の連続QBサックとモメンタムは完全に松下
電工、だった。

 しかし、次の松下電工オフェンスが進まなかった。RB#31樫野中央1ヤー
ド。QB#1高橋決め打ちスクランブル3ヤード。タイムアウト後はドロップバ
ックしたところを、アサヒビールLB#47中山のブリッツ&サックでパント。
ここを着実に得点したい!!という場面だっただけに、流れが半分跡絶えた。


 そして、次のアサヒビールは、自陣30ヤードから、いきなり#32中村左O
T9ヤード。残り1ヤードに中央突破をケアの松下電工ディフェンス陣だった。
第2Dは止まった。第3DはRB#6小林にハンドオフ。左OT付近を山越1ヤ
ードのつもりだったのだろう。ところがスコーンと抜けてしまった。そのまま独
走の60ヤードラン、TFP失敗で9点差。残り5分5秒。

 松下電工はQB#1高橋、#10渋谷もギャンブル失敗でアサヒビールにとど
めのTDを奪われる。



 第4Qに勢いに乗れなかったことが松下電工の直接の敗因だが、内容はほぼ互
角というところではないか。攻守ともライン戦で苦労していた松下電工だが、し
っかりタイムコントロールは出来ていたと思う。オフェンスの再整備で来年の復
活を待ちます。

 この試合、私の予想では大差圧勝ではないが、松下電工がなんとか勝利するだ
ろうと思っていた。それは、松下電工が勝利というより、アサヒビールが負ける
だろうという方向からの結論だった。

 だから、試合終了後からなぜアサヒビールの勝利なのかといろいろと考えてい
た。それが16日付スポーツ新聞をみてわかった。ここ数年のアサヒビールとは全
く違う試合の組み立て方だったからだ。



FINAL6 11月15日 横浜ST 14:00
TEAM 1Q2Q3Q4Q合計
リクルート 77212156
日産プリンス東京 707721
(日刊スポーツ11月16日より)



FINAL6