| |||||||||||||||||||||
晴天という絶好のコンディションのなか、日本大学レシーブで試合開始した。 キックオフされたボールを#22高橋が、リターンTDかという見事な走りで 40ヤードを獲得、フィールド中央からの日本大学の攻撃となった。 最初のプレーは#21五嶋へのダイレクトスナップから右OG3ヤード、そし て、QB#10木之下からTE#25八百板へのクイックパスが決まってFD更 新する。 だが、法政大学ディフェンス陣はショットガンに対して積極的にブリッツを仕 掛ける。そして、このシリーズを1度のFD更新のみに抑えた。 法政大学オフェンスは自陣20ヤードから。QB#17木目田の第1プレーは オプションキープ。OLが開けた右オープンの穴をスルリと抜けると、あとはエ ンドゾーンまで一直線。一瞬の空間を突いての先制TDとなった。 今年の法政大学はオフェンスで苦しんでいるだけに、このTDはモメンタムを 獲得するに充分だったようだ。 次の日本大学攻撃は自陣27ヤード。法政大学のブリッツがますます厳しくな り、タイミングを外そうとしている間にディレイの反則。それでも、QB#11 桂からTE#25八百板へのパスを2回成功してフィールド中央へ。 そして、RB#21五嶋へのダイレクトスナップからQB#11桂へピッチ後 の右奥へのロングパス。だが、法政大学DBマークが完璧で、レシーバー陣がフ リーになれない。そこへ飛んできたボールを法政大学FS#5藤井がパスインタ ーセプトして、攻撃権を奪った。 法政大学自陣42ヤードからの攻撃はQBキープや#2右オープン9ヤードな どで前進する。さらに、エンドゾーンへのロングパスは反則取り消しとなったが あわやTDパスのシーンだった。 さらに、次のシリーズも、QBキープ左17ヤード、フェイスマスク15ヤー ドとロングゲインをかさねる。ここも、日本大学DL#77勝島の突っ込みによ るファンブルロストとなったが、法政大学のオフェンスは調子が良さそうだ。 そして、日本大学の第4Dパントしたボールを#32小高の約70ヤードリタ ーンTDとなって14点差とした。 第2Q、日本大学オフェンスがブリッツに手をこまねいている間に、法政大学 はランニングアタックを敢行した。OG#73安藤OT#77阿部他のOLが、 DLを完璧にコントロールし瞬間だけ大きな穴があく。そこを、TB#2井出、 UB#20石川がスピードとパワーで走り抜けて、毎回のようにビッグゲインを 生み出す。フィールド中央からのシリーズをTDに結びつけて21点差とした。 さらに、日本大学のパスを法政大学#10荒木がインターセプトして、FGの 3点追加と、予想以上の大差がついてきた。 日本大学はTE#25八百板へのパスを久しぶりに通して、エンドゾーンまで 10ヤードに到達するも、惜しくも前半終了となってしまった。 法政大学は、OLコントロールによるランニングアタックが見事に成功し、デ ィフェンスもブリッツ多用でQBパスコントロールを乱すというゲームプランが 的中した理想的な展開だっただろう。 一方の日本大学は、攻守とも切れがなかった。QBパスは高めに浮きレシーバ ーとのタイミングも乱れてきた。この状態をどのように打破するかが後半の課題 だったのだが、前半終了して24点差は結果として大きかった。 法政大学のレシーブで始まった最初のシリーズ、再びランニングアタックでT Dに結びつけた。OLはトラップブロックなんだろうか、日本大学ディフェンス は全く対応できずで、左右オープン中央ともに毎回のように大きな穴が開く。 次のシリーズは自陣34ヤードから。再び#2井出が中央を抜けてフリーに。 そのままエンドゾーンへ到達、第3Q中盤で法政大学34−0日本大学となる。 第3Q終盤、日本大学は自陣6ヤードからQBキープをメインに据えてロング ゲインを完遂、さらに、第4QにはTE#25八百板へのパス主体に得点したが 時すでに遅しだった。 法政大学は重量級DL#91阿部#78山田#95亀ヶ森らがOLを崩してQ Bへプレッシャーを与え、LB#47平本、#51塚越はブリッツを仕掛ける。 そして、FS#5藤井、#10荒木、CB#21石川、#49吉田の完璧なレシ ーバーマークで完勝した。 QB#17木目田率いるオフェンスは、ランニングアタック専門である。私の メモによると、パスを投げたのは2回のみ。エンドゾーンでの失敗とインターセ プトである。パス無しでもここまで勝ち進んできたのは、OLのブロックがRB の走路を十分に確保してきたからだろう。 法政大学は5年連続7回目の甲子園ボウル出場を決めた。甲子園ボウルで立命 館大学との対戦は4年ぶり2度目となる。 (作者注:98年12月9日 2:00AM) ●法政大学の第1Q、第1プレーでピッチを受けたRBのTDと記載しましたが QBキープによるTDが正しいので、上記のように修正します。 ●スポーツ新聞に掲載されている記録では法政大学のパス試行は3回とのこと。 メモを再確認しましたが、パス1回分記載漏れです。 以上の2点について修正を行いました。 |