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マイカルは、立ち上がりのオフェンスで、いきなりRB#34山口へのサイドパスを繰 り返す。いつもなら、ランの中央突破を試みて厚いラインに跳ね返されるのだが、そうで はなかった。パスを攻撃の主体に置いて、サイドライン際やスクリーンを多用する。そし て、RB#34山口のカットバックでのオープンへの展開や、RB#32佐藤、#31京 楽を織り混ぜた。この時点で、いつもと違うマイカルを感じた。さらに、不用意な反則が 少なかったのも今日の特徴の一つである。 逆に、松下電工は、マイカルパントの場面で人数オーバーの反則で、余分なマイカルに 残り25ヤード地点からのFDを与えて、WR#7竹田への左25ヤードTDパスを通さ れる。松下電工も、いつものようにQB#14武田からラン主体で攻めるのだが、今日は 反則が多く、攻撃がいま一つ波に乗れない。ふたたび、マイカルに有利なポジションを与 えてFGで加点される。 第3Qになると、マイカルはいつものように中央突破に固執し、さらに反則が少し目立 ってきた。松下電工は、この隙に追い付くべくWR#85渡辺、#18下川、RB#36 高本を繰り返すが、続かない。K#17村井が貴重なFGを決めるも、松下電工は、マイ カル反則による流れの転換を掴みきれないまま第4Qに突入してしまった。松下電工の焦 りは、パスインターセプトと反則を繰り返して最後までオフェンスを組み立てることがで きなかった。 松下電工は、昨秋のリクルート戦と同じような展開での敗戦だと思う。オフェンス能力 が低いという課題が、改めて浮き彫りにされたが、それ以上に完璧といわれているディフ ェンスが徐々に破られているという印象がある。 一方のマイカルは、7戦目にして念願の対松下電工初勝利となった。しかし、後半の反 則はやはり余分である。もう少し得点差をつけられる可能性はあった。 |